tamiのブログ

このブログ・・・妄想ー空想大好きな私が、勝手に楽しんで・・・勝手に文字にしています。ボロボロですが(笑)

2024 バレンタイン

2024-02-14 12:51:01 | イベント 関係の お話




『自分のも買っていいの?』
『(笑)いいぞ。でも一つだけだ(笑)よーく考えてから選べよ?』
『(笑)ありがと!』


初めて自分で選ぶ・・・それだけで楽しくて嬉しいのだと笑みを浮かべるイチゴがいた。

時に真剣に・・・品を両手に持ち眺めては考えている姿は、可愛いのだとジンはショッピングカートを転がしながら後をついて歩く。

ジュウゴは聞いて驚きはしたが少しなら食べるとイチゴに言った・・・が、これは貰う方は選べないのだと知れば黙った。

このイベントの話を聞いた後に、笑うレントがまた教えてくれた・・・そこでまた驚く。

欲しくなのに貰えば返さなくてはならないのだと・・・今度は自分が探し選んで買って来るのだと。

バレンタインデーは面倒なのだと呟くレイもまたパスと声にし皆に謝ると料理は覚えたと呟いた。

皆が驚き黙る・・・可笑しくて笑っていたジンがいた・・・ジュウゴが助け船をだす・・・

『エレナさんから習ったみたいだよ?』
『私も(笑)そう聞いたよー』

『(笑)俺が手伝うんだぞ?』
『・・・たっ(笑)楽しみだ!』
『俺も作るぞー(笑)』

料理の得意なカオルが声にすれば苦笑いをしつつ変にホッとした顔が揃いレイが静かに笑った。

本当はレントやカオル達の彼女や奥さんという人達と一緒に作る予定だった・・・当日も、その後も仕事でアイランドから出られないと聞いたから。

内緒だと数人で準備をする事にしていた・・・その日はイチゴの買い物をする事で家の中は空になるから。


皆で行く予定を組んでいた・・・レイもジュウゴも行かないと言えばイチゴが怒る。

そこで全員で行くぞとジンが呟き皆で出かける事になったのだ。


彼女達は当日の朝に来る・・・当然ながら料理を持ち込み来る事は伝えているが、ここで作る事まで話してはいなかった。

楽しくなると一番喜んだイチゴは全員の分を買いたいとレイとジュウゴに相談をする。

ならばとイチゴへ小遣いを渡す事で財布に沢山のお金が入ったイチゴが喜び三人からで、自分は代表だと渡す事にし出かけたのだ。


楽し気な様子は自分の買い物をするよりイチゴを眺めては笑む・・・時間が惜しいと買い出しに向かう数人もいた。

交代で買い漁る・・・久しぶりだからか財布の紐は緩んだ・・・

籠へ入れては棚を眺め考える・・・笑みが溢れるジンを見るのも皆は楽しかった。



戻ればバレンタインデーらしからぬパーティーのようなリビングの状態に皆が驚く。

照れた笑みや楽し気な様子の皆に笑うジンもいた・・・初めて見るイチゴの笑み・・・準備をしながら見ていたジュウゴも笑みは消えなかった。


それぞれに渡し照れるイチゴに皆が微笑む・・・

『食べさせてくれた時(笑)すごーく美味しかったの』
『ジンさん?』

『そ(笑)。あとねエレナさんから貰った(笑)』
『へぇ』

『みーんな大好きだから。(笑)大好きな人が多いと沢山!買わなきゃならなくて・・・それが一番たいへんだったよー(笑)』

『ありがとな(笑)』
『うん(笑)』

礼を言われたイチゴが嬉しそうに笑う・・・貰えたと、ありがとうと呟くジンがイチゴを抱き寄せた。

首へ手を回しギュッと抱き返すイチゴにジュウゴとレイが笑む・・・そっとエレナさんがジンへ渡している姿を見て目配せるレイとジュウゴもいた。


最近だが、不思議とジンの事が気になっていた二人・・・どう聞けばいいのかも分からなかった。

皆にいた彼女や奥さんという存在・・・ジンに好きな人は出来ないのか気になっていたのだ。

これは自分達のせいだろう気もして聞くに聞けない事なのかと勝手に思う事も増えていた。

結婚というものをすれば、奥さんという呼び方になるのだとレントの彼女が教えてくれて知った。

だから余計に気になった・・・女の人と話すジンが気になる・・・最近はエレナさんと話す楽しそうなジンを見た。

いい人だしとジュウゴが観察してはレイへ教える事もあった・・・繋がれと祈るジュウゴはエレナさんの為だった事にレイは驚いた。

ジンを幸せにする人が増える事は嬉しい・・・それでもジンがエレナさんを、エレナさんがジンを好きにならなければ成立しない事でもある。

皆が幸せなら嬉しいレイ・・・その中でもジンを一番に考えるレイだった。

幸せだと呟くジンの笑みは知る・・・それ以上に笑む姿は増えている事も知る。


自分と会った事で結婚という幸せの邪魔をしている気がするレイだと最初に気づいたのはレントだった。

大丈夫そうだと笑むレントの姿にホッとする・・・相手はエレナさんだった事は驚き苦笑いした。

それでも二人が幸せになるなら構わないレイ・・・必要以上にジンの邪魔にはならないよう気を付けた。


楽しい時間が終わる・・・綺麗に片してくれた皆の彼女達に礼をするジュウゴ達もいた。


その夜・・・苦笑いしたジンが来いと呟き静かに話そうと家から出たジュウゴとレイ・・・手招きされベンチへ座った。

『(笑)どの部分で俺を気にしてる?』
『・・・(笑)』
『えっと・・・』

『俺を心配してると聞いたから(笑)物凄く気になってる・・・どの部分かってな(笑)』

『皆にはいて・・・』
『あー・・・(笑)』
『『(笑)・・・』』

『本気で結婚を考える事がなかっただけだ(笑)。それは幸せじゃないという意味じゃない。

結婚はしても(笑)しなくても俺は幸せの中で過ごせてるから、心配しなくても大丈夫なんだぞ?』

『当然の事なのかと』
『(笑)思ったわけだ・・・』
『ん・・・』『はい・・・』

ふたりの呟きに苦笑いのジンだった。

『そんな簡単に(笑)好きな人が現れる事でもないぞ?』
『『・・・そーなんだ』』

『(笑)そーだ。いつ、現れるとも分からないしな・・・』
『今日・・・さ・・・エレナさんから・・・』

『あー(笑)・・・確かに貰ったな(笑)・・・
んー・・・(笑)友人になったからかな』

貰った理由だと笑むジンは哀しげでもなかった事はホッとする二人がいた。

『確かに彼女が居たら楽しいだろうが(笑)、今の俺は お前達と一緒に居るから余計に楽しくて(笑)幸せだ!と物凄く思ってる・・・これは昔から変わってないんだよな・・・』

『邪魔してるのかと思った・・・』
『・・・お前らのせいで結婚出来ないってか?』
『『そう・・・』』

『(笑)悪かった・・・でも、それで悩むなよ(笑)・・・彼女が居なくて寂しいと、思った事もないぞ?』
『だって皆は』

『(笑)それも楽しいと思う・・・でも俺はレイと過ごす事も楽しいし、ジュウゴが来て もっと楽しくなった。

イチゴが来て(笑)それ以上に・・・(笑)
今日はな(笑)、彼女に貰ったチョコが食べられる嬉しさが増えた(笑)

も一つ(笑)、お前たちが俺の事を考えてくれた事が(笑)嬉しかったんだ』

それでかと苦笑いの二人に優しく笑み返すジンがいた。

『(笑)幸せってな、人それぞれなんだ・・・レントはレントの幸せ(笑)があって、カオルにもカオルが思う幸せがある・・・だからな(笑)』

『分かった(笑)ジンが幸せならいい』
『だね(笑)』

『増えてく幸せ(笑)、それは一緒に過ごせてる今も幸せの一つ(笑)
レイも(笑)・・・ジュウゴも幸せって(笑)今・・・そう思えてるなら(笑)俺は物凄く幸せって事なんだからな』

『・・・(笑)』
『・・・分かった(笑)』

レイの呟きに、それでいいと笑み返したジンだった・・・本当にそう思えているのだろう笑みにホッとしたレイだった。


良かったと思えたレイ・・・ふとジュウゴを見れば驚いた顔をしていた姿に視線を追った。

ジンは貰ったチョコを頬張り楽し気だった・・・久しぶりに貰ったぞと笑う顔にジュウゴも つられて微笑んだ。

その間にジュウゴの口へチョコを押し込む・・・

『(笑)これは旨い・・・』
『(笑)だろ?』
『ん・・・(笑)これは幸せの一つっていう?』
『(笑)いう。美味しいものを一緒に食えたしな(笑)』

そーなのかと笑うジュウゴに笑むジンだった。

レイの爪がゆらりと伸びてくる・・・笑いながらチョコの入った箱をだすジンもいた。

スッと刺さればチョコはレイの口元へ運ばれ・・・それを摘まんだレイもまた頬張った。

口の中で蕩ける・・・少しほろ苦いチョコだったが美味しかった・・・旨いだろうと笑むジンの口へまた運ばれた。

甘いお菓子を一緒に食べる・・・互いに笑みあう・・・その笑みは自分を幸せにしてきた人の笑顔だ。

見れた嬉しさは変わらないと思えば自分の中が奥まで温まる・・・これも幸せなのだと嬉しかった。


笑みながら自分を見つめる優しい目に照れてしまう・・・もっと幸せになって欲しくて夜空を眺めた。

流れ星は見えないが、綺麗な星空があった・・・

『レイ(笑)、まだ不安か?』
『じゃなくて・・・(笑)小さな幸せも皆と一緒なら大きな幸せって事にもなるんだなって(笑)思った』

『(笑)だから俺は今も幸せって事だろ?』
『ん(笑)・・・』
『(笑)確かにね』

笑みが深いジンとジュウゴ・・・優しく笑む姿に嬉しくて、より微笑むレイだった。


-end-



続かずです・・・それでも、お付き合い下さり感謝します。

本編は近々 始めます・・・時間があえばまた(笑)・・・
ありがとうございました。-tami-

Happy Valentine!!