田舎へ行ってご/見てご!

二地域居住(田舎暮らし)、花・写真、古民家めぐり、旅、日々のあれこれなど。

春の花:君子蘭

2020年03月31日 | 花さんぽ・花めぐり

春に咲くオレンジや黄色の豪華な花で、艶やのある肉厚で美しい緑色の葉を持つ、常緑性多年草の「クンシラン(君子蘭)」。ランと名前が付いていますが、ヒガンバナ科。

原産地は南アフリカ。和名の君子蘭は、本来「クリビア・ノビリス(写真:最下段)」のことですが、花が下向きで観賞価値が劣ります。

そうしたことから「クリビア・ミニアタ(受け咲き君子蘭)」(Clivia miniata)が、一般的に「クンシラン」と呼ばれ、主に出回っています。

花径は直立し、草丈は30~50cmで15~20花をつけます。

花期は3~5月で、花色はオレンジ(橙から緋赤色)、黄(クリーム)、緑です。

こちらは黄花(クリーム色)クンシラン。斑入り葉のものもあります。

また、葉が肉厚で幅広く短く、花茎も短い、開花期の草丈が20~30cmの小型のクンシランもあります。

花が緑色の品種

’201116 本来の「クンシラン(君子蘭)」は「クリビア・ノビリス」↑(Clivia nobilis

’201116


春の花:ロドレイア・ヘンリー

2020年03月30日 | 花さんぽ・花めぐり

今が見頃ですが、なかなか目にする機会が少ない花です。

マンサク科ロドレイア属の常緑高木「ロドレイア・ヘンリー」Rhodoleia henryi

'08.3.22 清水公園’花ファンタジア’

花の付き方や葉・樹姿がシャクナゲに似ているので別名「シャクナゲモドキ(石楠花擬き)」と呼ばれます。

原産地の中国南部では15m程の高木に育ちますが、日本国内では低~中高木が殆どで、樹性はシャクナゲ類に似ています。

開花時期は2~4月頃、直径5㎝ほどのローズピンク~濃紅色の花が、枝先にまとまって横や下向きに咲きます。

東伊豆町の熱川バナナワニ園では高さ7、8mの3本が植えられていて1月下旬から咲くそうです。今年は2月19日には満開になりました。

シャクナゲに似た分厚くて丸い葉は、表面は光沢がある濃緑色で裏面は粉白色。葉柄は赤みを帯びる。

なお、「ロドレイア・チャンピオーニー」(Rhodoleia championii)も「シャクナゲモドキ」と呼ばれます。

ヘンリーの方が、葉も花も樹高も大きめです。


春の花:ラナンキュラス

2020年03月29日 | 花さんぽ・花めぐり

キンポウゲ科:属の「ラナンキュラス」(Ranunculus asiaticus  cv.)

幾重にも重なった花びらがとてもきれいですね。別名:ハナキンポウゲ(花金鳳花)

中近東からヨーロッパ南東部原産の常緑多年草(秋植え球根)

名前の「ラナンキュラス」は小さなカエルという意味を持ち、多くの種が湿度の高い場所を好むことに由来するそうです。

開花期は3~5月。花色は赤、桃、橙、黄、白など豊富です。 草丈は30~50cm。

幾重にも重なる花びらが可憐で、品種によっては200枚ほども重なるものもあるそうです。

もともとは一重咲きですが、品種改良で八重咲きができ、こちらが人気です。


春の花:スノーフレーク

2020年03月28日 | 花さんぽ・花めぐり

ヒガンバナ科の「スノーフレーク(別名:鈴蘭水仙・大待雪草)

径1.5cmほどの釣鐘型の白い鈴蘭のような花を3~4月に咲かせます。

白色で花びらの先は6枚に分かれ、白い花弁の縁に緑の水玉のような斑点が入ります。

草丈は30~40cm。スノードロップが咲きおわった頃にスノーフレークが咲き始めます。

(撮影:05.03.13)スノーフレークによく似たヒガンバナ科の「スノードロップ(別名:待雪草)

草丈が10~20cmと低く、2~3月頃のまだ寒い時期に花を咲かせます。違いは開花時期と草丈です。


春の花:タンポポ

2020年03月27日 | 花さんぽ・花めぐり

野に咲く花の代表種と言えば「タンポポ(蒲公英)」を思い浮かべる人もいると思います。

別名「ツヅミグサ(鼓草)」、英語名「ダンディライオン(Dandelion)」といい、非常に強健で至る所に自生しています。

タンポポの花は一見すると一つの花のように見えますが、数10~約200個の小花(しょうか)の集合体「頭花」です。

’050410「セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)

タンポポ」は、日本中で自生するキク科タンポポ属の総称。

’060430「カントウタンポポ(関東蒲公英)

在来種は関東地方のカントウタンポポ、 中部地方から北に分布するエゾタンポポ、近畿以西に多いカンサイタンポポなど。

外来種にはセイヨウタンポポ、アカミタンポポがあります。

’050410「カントウタンポ

明治時代に外来種のセイヨウタンポポが侵入し、都市部を中心に在来種を駆逐して分布域を拡大

都市部では在来種は殆ど見かけなくなりました。

’050410「セイヨウタンポポ

外来種の種子の重さは在来種のタンポポの半分程度で、タンポポ属の中では最も遠くに種子を飛ばすことができるため、その繁栄に大きく影響しているそうです。

’050416「セイヨウタンポポ」(撮影:)

外来種のタンポポは通年咲いていますが、在来種のタンポポは春の短い期間(3~4月:1週間程度)だけ咲きます。

’060430「カントウタンポポ」(総苞片が反り返らない)

これまで、花の下にある萼片の部分を「総苞片」と呼び、その部分が反り返っているの種が外来種、反り返っていないのが在来種のタンポポと同定していました。

’060430 「カントウタンポポ」(この株は日当たりが悪いので葉の枚数が少なく、切れ込みが浅い)

しかし、1997年にそれまでセイヨウタンポポと同定されていた個体のうち8割以上は、日本産タンポポとの交配による雑種であることが明らかになり、非常にややこしい状態になっているそうです。

’060430 タンポポといったら黄色い花というイメージですが、「シロバナタンポポ」など、花の色が黄色ではないタンポポもあります。

四国、九州には白花タンポポしかないところもあります。

’070415 西日本の人家の近くに普通に生えています。開花期:4~5月

'070422 タンポポによく似た花姿をしている「モモイロタンポポ」(Crepis rubra)(別名:クレピス、センボンタンポポ

タンポポの近縁種で秋まき一年草。草丈は30~50cmほど。

分類ではクレピス属(フタマタタンポポ属) でタンポポとは属が異なり、同じ仲間ではありません。

'060423 茎を傷つけると乳白色の液が出ることもタンポポと似ています。

開花期は5~7月で、花色は淡いピンクですが、白花の品種も流通しています。

タンポポとは異なり、丈夫で長い茎を持っていて切り花にも使えます。