玉川上水の木漏れ日の下

 ワヤン・トゥンジュク梅田一座のメンバー katakura のブログ  since 2013

「象が空を飛ぶのは不思議だ!」映画ダンボ

2019-04-29 | 映画と美術と音楽と

映画「ダンボ」 監督:ティム・バートン    (c)2019 Disney Enterprises, Inc.

映画:実写版「ダンボ」を観に立川に出かけた。
封切りからひと月ほど経った土曜日。
このシネコンでは中型のスタジオでの上映、お客さんの入りは半分かな、これはかなりの苦戦。
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映画はとても面白かった!
ティム・バートン監督の不思議な世界が満載。
ティム・バートン好きにはたまりません。
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ディズニー制作の映画なので、オリジナルの「ダンボ」の物語はきちんと踏襲されていましたが、
後半からは前作のアニメのダンボにはない不気味な空気が満ちてきます。
ティム・バートンだからね、そう簡単なハピーエンドでは終わりません。
映画の後半はティム・バートンの世界の始まりです、
この映画はここからが面白い・・。
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この映画を見て感じたこと。
「象が空を飛ぶのは不思議だ!」
アニメの時は全く疑問に感じなかった「空を飛ぶ耳の大きな象」
これを実写版で見ると「やっぱり不思議」でした。ハハ
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映画を観ながら「一体どの筋肉を使ってあの大きな耳を高速に動かすのだろう?」
「あの耳の運動であの体重を持ち上げるだけの揚力が発生するのだろうか?」
などとバカなことを考え始めてしまうのでした。
そんなことどうでも良いんだけどね、だってダンボなんだから。
ダンボは1941年からもう78年間も空を飛んでいるのです。
でもこれを実写版で改めて観ると「不思議」に思えてしまうのでした。
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ディズニーは多くの昔の「アニメの名作」を「実写版」でリメイクしているようです。
実写と言ってもみんなCGとの合成、今のCGはなんでもできます。
そんなディズニー作品が今年もたくさん公開されるようです。うまくいくと良いですね。
・・アニメの名作は、アニメのままでも良いのにね。


私はやっぱりこのダンボが好きです。
空を飛んでいても不思議に思いません、だってダンボだから。

「仕事の前に毎朝サーフィン」千葉一宮

2019-04-26 | 旅ゆけば

2020オリンピックの波。千葉一宮海岸。
安定したとても綺麗な波でした。早朝なのにたくさんのサーファーがいました。
「早朝の波がサーフィンには一番良いんだよ」とサーファーの友人が教えてくれた。

千葉県上総一宮(かずさいちのみや)はサーフィンの町。
この海は2020オリンピックのサーフィン会場になる。
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一宮の海辺のホテルにテニスで出かけた。
このエリアはスポーツ施設が充実している、インドアのテニスコートもある。
東京から特急で1時間という地の利もあり、サーフィン、テニス、ゴルフなどスポーツを目的にした多くの人が訪れているようだ。
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特に一宮町が力を入れているのがサーフィン!
JR上総一宮駅で「サーフィンと仕事が両立できる町!」の大きなポスターが目についた。
「サーフィンと仕事の両立」をキャッチにした建設業などのリクルートだ。
若者たちが毎朝サーフィンができるように勤務時間を工夫して、早朝サーフィンを奨励している。
そんな進んだ企業がある。
このシステムは素晴らしいと感心した。
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今の時代は「仕事以上に大切なこと」を持っている人がたくさんいる。
そんな価値観を尊重し受け入れる体制を企業が考えている、これはとても良いことだ。
「個人の好きなことと仕事が自然に両立できる」そんな社会になるといいですね。
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ジャパニーズビジネスマンが強壮ドリンクを飲んで「24時間戦い続ける!」時代はもう終わりました。
みなさん「休み」はちゃんと取りましょうね。



「ビシャビシャのブルース」クラプトン公演

2019-04-22 | 映画と美術と音楽と

PHOTO CREDIT George Chin

「エリック・クラプトン」日本武道館公演に行きました。
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クラプトンも今年で74歳。
さすがの「キング・オブ・媚びない!」のクラプトンも、
今回の公演では第一声が「コンバンワー」と、日本語での挨拶から始まった。
この第一声を受けて武道館中が異常に湧く。
これが楽しいネ!
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その後も一曲終了ごとに「サンキュー」と一言だけ言うのだが、ただそれだけだ。
間違っても「アイ・ラブ・トキョウ!」とか「ミナサンイッショニウタイマショウ!」
などと言うことは決してない。
淡々と演奏を続ける。
そして時間が来たらピタッと終わる。
終了時に観客に向かってメンバーが揃ってお辞儀はするが、
国旗を持ってステージを走り回ったりはしない。
クールガイなんです。
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今回の公演では横ノリのビシャビシャのブルージーな演奏を堪能できました。
「ビシャビシャ」とはブルースで全身ずぶ濡れの状態になると言う例えです。
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メンバーは「クラプトン + ギター + ベース + ドラム + キーボードx2 + 女性ボーカルx2 」。
この2台のキーボード、オルガンとピアノですが、これが「も〜ブルース!」なのです。
見るからに全身がブルース、目つきもブルース。
この人たちと初対面でもきっと「ブルースだ!」とわかるブルースオジサンたちでした。
この二人のノリがとても良かった!
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それにしてもクラプトンはやっぱりギターがうまいですね。
クラプトンだから。
毎回感動します。
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「これが最後の日本公演!」と前回も言っていたので、
きっとまた来てくれることでしょう。
大好きな「鳥カツ」食べに。
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楽しみにしています!




スペイン旅43「ワイルドだろ〜?」オレンジ絞り

2019-04-19 | スペイン旅

オレンジジュース販売機。「100%natural」と表示があった。
見たままである。「ワイルドだろ〜?」

スペインのスーパーにオレンジジュース製造販売機があった。
スペインは果物がすごく美味い!
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なんという大げさな機械であろうか?
ジュースを売るだけでこんなに売り場のスペースを占有して良いのだろうか?
日本のスーパーではありえないと思う、スペインは広いから。
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機械の横に並べられたボトルから好きなサイズを選び機械にセットする。
ジュースの量を選びボタンを押すとオレンジが動き始める、
オレンジは丸ごとブチュブチュと潰されていく、
絞られたジュースがボトルに注がれる仕掛けだ。
「ワイルドだろ〜?」
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絞り終えたオレンジのカスは左右のダストボックスに捨てられ、
新しいオレンジが上から順番にゴロゴロと降りてきては補充される、この感じが良い!
くら寿司のビックラポンを思い出す。
ジュースの詰まったボトルをレジに持って行き精算をする。
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シリーズ「スペイン旅」まだまだ続きます。
「ワイルドだろ〜?」

「子宝湯」江戸東京たてもの園-2

2019-04-13 | ♫僕の好きな公園

「子宝湯」江戸東京たてもの園

 「江戸東京たてもの園」の中でもとても気に入っているのが、ここ「子宝湯」。
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 洗い場のこの空間にいると、「カコーン!」と桶の音が響き、「ドバドバ〜」と湯を桶に注ぐ音、「お〜い、今から上がるぞ〜!」と隣の女湯に声をかける声や、子供達のはしゃぐ声、洗い場じゅうに満ちた喧騒が聞こえてきそうです。
 私たちの世代には懐かしい空気感でいっぱいの「お風呂屋さん」。このお風呂屋さんを「セントウ(銭湯)」と呼んでいた、懐かしいネ!
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 私は「銭湯」で育った世代。でも払ったお金は「銭」ではなくて「円」だったけど。
 小学校の同級生に家業が銭湯の娘もいた。「セントウ」という言葉の響にはとても親しみがある。みんなセントウに通って、風呂上がりにコーヒー牛乳を飲んだものだ。
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 その昔「セントウ」に行くと。まず「番台」にお金を渡し、着ているものをサッサと脱ぎ「洗い場」に駆け込む、小学生の頃は真っ裸の前を隠すことなどしなかった。当時の洗い場はいつも超満員。
 この洗い場には、背中に見事な「不動明王のクリカラモンモン(入れ墨)」のおじさんが居たりした。当時の下町ではこんなおじさんは普通にいた。「不動明王」と「唐獅子牡丹」が鏡の前に仲良く並んでゴマシオ頭を洗っていたりしたものだ。
 このおじさんをよく見ると同級生のお父さんだったりして、「こんばんは!」と元気に挨拶をすると「お〜坊〜か?」とニコニコと可愛がってくれたものである。
 クリカラモンモンのオジサンたちに可愛がられて育った世代なんです。とてもいい時代でした。
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 「ケロリン」と赤文字で書かれた黄色いプラスティック桶が懐かしい。


とても格調高い「宮造り」と呼ばれる外観です。
足立区千住から移築したそうです。


映画「運び屋」

2019-04-11 | 映画と美術と音楽と

映画「運び屋」 監督:クリント・イーストウッド    (C)2018 :ワーナー・ブラザース  
想像もできないような多額の報酬を手にして驚愕する「運び屋」(イーストウッド)。
この報酬をきっかけに、彼はこの仕事からしだいに離れることができなくなっていく。

 映画「運び屋」を観に立川に出かけた。
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 公開からのすでに一ヶ月がたつ。
 土曜日の上映なのにお客さんはパラパラの入り、興行としてはそろそろなのかな?
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 物語は「ニューヨーク・タイムズ」に掲載された「90歳の運び屋」という記事がアイデアになっているそうだ、実話なのです。これが凄いネ。メキシコから毎月100キロ以上の麻薬を運んでいた90歳の男が実際にいたのです。
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 物語はさておき、私たち夫婦はこの映画に「イーストウッド」を観に行ったようなものである。「グラン・トリノ」以来のイーストウッド本人の10年ぶりの主演作になる。
 我が家は夫婦揃ってイーストウッドが大好き。私はローハイドやマカロニ・ウエスタンのガンマンだった頃からのファン、妻はイーストウッドが俳優だけでなく制作や監督としても活躍するようになってからの彼の映画のファンである。
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 イーストウッドが制作する映画には独特の空気感を感じる。簡単に言うと「アメリカ」を感じるのかもしれない。良いアメリカ、悪いアメリカ、どちらのアメリカも彼の映画には描かれる。彼は「アメリカ」が大好きなのですね。
 イーストウッドはバリバリの共和党支持者、オバマ嫌いでも有名だ。前回の大統領選挙の時はクリントンよりはトランプを支持する、と言い切った。
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 そんな背景で今回の作品を観るといろいろと考えてしまう。
 メキシコから数百キロという麻薬が日常的に簡単に運び込まれているアメリカの現実。普通の老人がそんな仕組みに次第に組み込まれて行ってしまうアメリカ社会。
 一方の麻薬をアメリカに送り込んでいるメキシコのギャングたちは、麻薬で大儲け、若い女をはべらせ飲めや歌えの大騒ぎだ、そんな描写がくどいほど続く。彼はこのシーンで何を伝えたいのだろうか?
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でも、そんなことはともかく、イーストウッドはやっぱりカッコいいネ!
100キロの麻薬を運ぶ車の中でラジオに合わせて陽気に歌うシーンがある、
このイーストウッドの88歳のシワだらけの横顔にしびれる。
これからも元気に活躍して欲しいな〜。






「みんな同級生なんです」江戸東京たてもの園-1

2019-04-07 | ♫僕の好きな公園

前川國男自邸(1942年)

 「江戸東京たてもの園」は小金井公園の中にある建物専用の博物館。江戸から昭和にいたる時代のさまざまな建物が多数展示してある。茅葺の素朴な民家、大富豪の豪邸、街場の商家、そして庶民たちがつどった風呂屋まである。とても面白い。
 我が家から近いこともあり、私は度々訪れている。「どこから見学するのがいいの?オススメは?」と聞かれると、私はまずこの木造住宅を案内することにしている。
 とても素敵な住宅です。
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 桜の花で盛り上がっている小金井公園を、遠くからわざわざ来てくれた中学時代の同級生数人を案内した。私はお花見のつもりで誘ったのだが、この公園が初めての友人から「江戸東京たてもの園に行ってみたい!」と突然の注文がでた、「それでは行こうか!」とみんなで「たてもの園」に向かった。(この時はまだビールは飲んでません)
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 入場料はシニア(65歳以上)は400円が200円に割引になる。突然の見学の提案だったので年齢のわかるものを持っていたのは一人だけだった。発券カウンターにその人を先頭に「みんな同級生なんです」と一同笑顔で並ぶ。「分かります、分かります、結構ですよ」と全員シニア割引で入れてもらえた。みんな疑いようのないシニアの顔である。


和を感じるモダンな内観、とても居心地が良い空間です。
前川國男はル・コルビュジエの元でも学んだ日本の近代建築の第一人者。
東京文化会館、京都会館、神奈川県立音楽堂など多数の作品がある。




「なんだか迫力がない」桜

2019-04-05 | 木漏れ日お散歩

井之頭公園 219.04.03撮影
池に迫り出した桜の枝振りがとても見事です。
でも去年と比べると、ここの桜も今年はなんだか迫力がない。

 私の周辺の桜たちも同様に迫力がない。玉川上水や小金井公園の桜もそんな気がする。
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 今年の桜が迫力がないのは、天気は良いのだが気温がなかなか上がらないので一斉に勢いよく花が開かない。そんな半端な気候が原因だとする見方もあるようだが、そうとも言い切れない。
 今年はどこでも桜の枝先が短く剪定されているように思う。そのせいで木のボリュウムが小さく感じるようだ。
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 最近、ソメイヨシノの「そろそろ限界説」が言われている。
 「終戦を機に植えられ70年を過ぎたソメイヨシノはそろそろ限界なので各所でそれに対応した処置が必要です」とテレビで言っていた。
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 長く伸びた桜の枝をそのままにしておくと折れて枯れてしまう、だからその前に短く剪定して木を維持する。これが枝の剪定だけで済めば良いのだが、東京の国立のように桜の木そのものが限界になりまとめて新しく植え替えなければならない所もあるようだ。
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 ソメイヨシノの立派な枝ぶりを見ていると、もう数百年も生きているような風格を感じるが以外と短命なのに驚いた。でも手入れを適切にすれば百年以上は大丈夫なようです。「桜切らぬ馬鹿」の時代です。
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 人間も普通に寿命100歳の時代がもう来ていますね、ソメイヨシノより長生きです。
 そのうち人間は死ななくなってしまうかもしれない。
 みんなが100歳まで普通に生きる時代・・・何してようかな?