玉川上水の木漏れ日の下

 ワヤン・トゥンジュク梅田一座のメンバー katakura のブログ  since 2013

スペイン旅33「眺めの良い部屋」パラドール・デ・トレド

2019-01-31 | スペイン旅

パラドール・デ・トレドの部屋からの眺め、トレド旧市街が広がります。
左の鐘楼がカテドラル、右の四つのとんがり屋根がアルカサル(元要塞、今は博物館)。

 トレドの宿は旧市街を見渡す小高い丘に建つパラドールに泊まった。
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 パラドールとはスペイン国営のホテル、スペイン各所にあり古城や修道院など歴史的な建物をホテルに改修して運営している。確かに建物の雰囲気や設備のクオリティーはとても良かった、食事はイマイチ。
 このホテル「四つ星」ですがそんなに高くはなかったようです(お会計担当は妻)、国営だからかな?
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 特に部屋からの眺めは素晴らしかった。タイムスリップしたような街並み、まるで「見習い魔女のキキがホウキに乗って飛んで来そうな」そんな景色が広がっていました、ここはジブリか?
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夕方の眺めも良い。


夜の眺めも良い。
いつ外を眺めても「眺めの良い部屋」でした。


フロント・ロビー
この空間、実際はもっと暗い。欧米人は暗いのがお好き。
壁の絵は全てエルグレコ。もちろん・・・。


エントランス
瓦、壁、石畳、素朴な素材感がとても良かった。
新建材などどこにも使っていないこのこだわり、素敵でした。



豆苗おそるべし!カモ〜ン!

2019-01-27 | テニス日和

豆苗とやさしい仲間たち

「豆苗」凄い再生力です。
一旦は白い容器の3センチ上(ペンギンと蛙の頭を結んだライン)ぐらいに切り取られたのですが、
アッと言う間にこんなに大きくなりました。
全体に右に傾いているのは右側に大きな窓があるからであって右翼ポピュリストではありません。

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2019.01.26 
全豪オープン女子シングルス、大坂なおみが日本人初優勝!
なんとグランドスラム二連覇!
男女を通じてアジア人初となる世界ランク1位になった!
なおみちゃんおめでとう!
凄いぞ凄いぞ!頑張れ!
カモ〜ン!

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豆苗となおみちゃんとの関係を考えてみたのですが、
特に何も思いつきませんでした。スミマセンでした。
とにかくなおみちゃんおめでとう!
豆苗も凄いぞ凄いぞ!頑張れ!
カモ〜ン!


なおみちゃんおめでとう!
写真:Getty Images

スペイン旅32「装飾が綺麗」トレド駅

2019-01-26 | スペイン旅

「トレド駅」装飾が綺麗な駅でした。
建物の大きさもちょうどいい。
特にこの日は日差しが強かったので駅舎外側の装飾にクッキリと影が落ちてとても綺麗でした。
強い日差しを避けて木陰でタクシーを待つ人たち。

 トレドにはマドリードからAVE(高速鉄道)で30分程で到着する、途中停車駅もなくとても早い。乗客もほとんどがトレドを目指す観光客。
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 トレドの街はまだ鉄道などない時代に山に築かれた要塞都市、だから鉄道駅から旧市街までは坂道をかなりの距離登っていかなくてはならない。
 ガイドブックには「徒歩30分」とある。元気な若者たちは旧市街を目指して歩き始めるのだが、とにかく日差しが強いし登り坂なので大変そう、汗だくで肩で息をしながら歩いていた。
 そんな光景を追い越しながら、「この炎天下に歩いていたら我々は今日一日寝込むね」と、シニアの一行はクーラーの効いたタクシーに乗って坂道を登って行くのでした。
 年寄りになったものです。無理は禁物。


トレド駅ホーム。
新しいホームのデザインと古い駅舎とのコントラストが良い。


旧切符売場。
今は使用していません(時計はちゃんと動いていた)。
みなさんここで記念写真!


木とタイルの繊細な装飾です。
右下が券売窓口(窓は閉まった状態)。


天井の装飾。
イスラムを感じるとても綺麗な模様。


タイルの模様もイスラム風。
素晴らしい!
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トレド駅は装飾が綺麗なとても素敵な駅舎でした。


「絵とシンクロする人」

2019-01-23 | 映画と美術と音楽と

「ミロを観る人」

 美術館の絵の前で熱心に観賞している人を見ていると、その人が「その絵の中にそのまま入っていってしまいそう」に感じることがある。
 これは絵とそれを観ている人の空気感がぴったりとシンクロ(同期)しているように私の目には映るからだと思う?
 「絵とシンクロする人」。
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特にコンテンポラリーアートの作品に時々感じます。
みなさんはそんなことありませんか?
(変な話でスミマセンでした)


「エステスを観る人」
エステスの作品をジッと観ているこの女性、
今にも絵の中に入っていってしまいそうでした。

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話は変わりますが、
一年前の今日、東京は大雪でした。

2018.1.22
あれから一年経ちました、早いものです。

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またまた話は変わりますが、
全豪オープンテニス
今朝、大坂なおみは勝ってセミファイナル進出決定です。
錦織圭はこれから天敵ジョコビッチと対戦します、頑張れ!!
一年後にこの記事を振り返って、
「圭くんがジョコビッチに勝ったあの日から一年経ちました、早いものです。」
と書きたいものです。





スペイン旅 31「・カッチ・カッチ」ソフィア王妃芸術センター

2019-01-17 | スペイン旅

作品名「破壊されるべきオブジェ」 1923年 マン・レイ
この巨大なサイズ(高さ2mほど?)のメトロノームは多分ここの展示用のリメーク。
オリジナルは普通サイズの市販メトロノームを使用したレディ・メイドの作品。

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ソフィア王妃芸術センターの廊下の突き当たりに巨大なメトロノームがあった。
「・カッチ・カッチ・カッチ・カッチ」とゆっくりと振り子が動いていた。
だんだん近づいて行くと振り子に付けられた「目」が「閉じたり・開いたり」している。
それだけの単純な仕掛けなのだが、メトロノームが馬鹿らしく大きいのでそれがおかしかった。
なんだか面白かったのでこの巨大なメトロノームは「いいね!」。
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このオブジェの作者はマン・レイ(1890〜 1976)
アメリカの画家、彫刻家、写真家。
私が学生の頃(50年前)、マン・レイの作品はカッコよくて当時の美大生たちの憧れでした。
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このメトロノームのオブジェが一体何を表現しているのか私にはわかりません。
この「目」はマン・レイとケンカ別れして去ってしまった「恋人Lee の目」だそうです。
でも「もしそうだったらそれが一体どうなんだい?」と思うだけですが。ハハ


「目を閉じたり」


「目を開いたり」
・カッチ・カッチ


この作品は、美術館のこの廊下の突きあたりにありました。
今もきっと「・カッチ・カッチ」と動いていることでしょう。

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油彩画「天文台の時刻に_恋人たち」1934年 マン・レイ
(この絵はソフィア美術館 にはありません)

この「森の上空を飛ぶ唇」はマン・レイの最も有名な作品です。
この唇もマン・レイの別れた「恋人Lee の唇」だそうです。
よほど「恋人Lee 」が忘れられなかったようです。
好きだったんですね〜。
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「じゃ〜別れなければいいじゃん!」
・・余計なことを言ってスミマセンでした。




スペイン旅30「懐かしい未来」ソフィア王妃芸術センター

2019-01-14 | スペイン旅

ソフィア王妃芸術センター新館のラウンジ

 ソフィアの見学でよく歩いたので喉が乾いた、ビールが飲みたくなって新館にあるラウンジに寄ってみた。
 そこはまるでSF映画のセットような不思議な世界でした。
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 この空間はSF映画のようなのですが、どこか古い感じの「懐かしい未来」でした。
 私が子供の頃、まだテレビが白黒だった時代に観ていたアメリカのコミカルなSFテレビ映画のような世界。”不気味な音を出す空飛ぶ円盤” ”頭にアンテナを立てた火星人” ”悪い博士が作ったロボット”とか、そんなのが出てくる映画です。良く言えば懐かしく?悪く言えば馬鹿らしい?
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 このラウンジに入って「なんなんだこれは!凄いな〜」と私たち全員が驚きました。
 みんな目を丸くして「凄いネ!」「不思議だネ!」「面白いネ!」と口々に感想を述べるのですが、誰一人「ここに腰掛けてビールを飲もうヨ」とは言いませんでした。
 私たち日本人とスペイン人の田舎者一行は、誰もこの「超最先端の空間デザインの素晴らしさ」が理解できなかったようです・・・と言うような難しいことではなく、ただ「ビールはもっと何でもないところで飲みたいね」と思っただけでした。
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 私たち田舎者一行は、この後すぐ近くの広場にある「ごく正常な」バルで冷えたビールを楽しく飲みました。揚げたてのイカリングフライとアスパラサラダが美味しかった。
 メデタシメデタシ


ソフィア王妃芸術センター新館 外観
この写真では「なんだかよくわかりませんね。」
でもこの現場にいても「なんだかよくわかりませんでした。」
オシマイ

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後日調べてみました。
この新館の設計はジャン・ヌーヴェルさん。
世界的に活躍している超凄い建築家です。
汐留の電通本社ビルも設計しています。




スペイン旅 29「なんだかカッコいい!」ソフィア王妃芸術センター

2019-01-13 | スペイン旅

(ソフィア王妃芸術センター:ロシア構成主義展)

「これは一体なんだろう?」
壁のコーナーをうまく使った立体構成の作品。
なんだかよくわからないけど「なんだかカッコいい!」
構成物を見るのか?壁に落ちた影を見るのか?どちらが作品なのか?
まるでワヤンのようですね・・・あれ?

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ソフィア王妃芸術センターを訪れました。
マドリードには大きな美術館が三つある、
プラド美術館、ティッセン美術館、そしてこのソフィア王妃芸術センターです。
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 このソフィアの目玉はピカソの名作「ゲルニカ」。
 でもゲルニカは撮影禁止、さらにゲルニカだけではなくこのフロアー全体が撮影禁止の厳戒態勢。トランシーバーを持った係員の人数も他の階より多く、とても緊張感のある雰囲気。ゲルニカが超有名な作品と言うことだけでなく政治的な意味の強い作品だからでしょうか?
 ゲルニカの前にいる見学者も凄い数、大盛況でした。
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 ソフィアではちょうど「ロシア構成主義(1910年代半ばにはじまったソ連での芸術運動)」の企画展も行われていました。この展示会場は見学者も少なくゆっくり鑑賞できて、充実した面白い内容でとても良かった。
 タトリン、リシツキーなど、学生の頃から写真で憧れていた作品を実際に見ることができて感動した!スペインでリシツキーの実物を見れるとは思いませんでした。
 ロシア構成主義の作品には今見ても少しも古さを感じさせない”パワー”がありました。
 100年前の作品なのにどれも「なんだかカッコいい!」


「ロシア構成主義展」会場風景


「ロシア構成主義展」こんな映像展示もありました。楽しいネ。

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「ゲルニカ」1973年 タテ 3.49 m × ヨコ 7.77 m 
とても迫力のある大作でした。素晴らしい!


ソフィア王妃芸術センター 外観
18世紀に建てられた病院を改築して1992年に開館したそうです。
いいね!



スペイン旅 28「お土産物屋さん」マドリード

2019-01-11 | スペイン旅

マドリード旧市街のお土産物屋さん

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 マドリード旧市街の裏通りを歩いていると、時々こんな「お土産物屋さん」に遭遇する。お店の前のアーケードまで所狭しと商品を並べていた。
 この楽しげな雰囲気、なんだかバリ島を思い出す。もっとも今のバリはお洒落なお店が多いから、サヌールの裏通りにあるような昔ながらのお土産物屋さんの感じかな?
 このゴチャゴチャとしたお土産物屋さん独特の空気感、私は好きです。
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 我が家の子供たちがまだ小さかった頃、バリのお土産物屋さんでよくまけてもらったことを思い出します。子供達はすでに気に入ったお土産を固く握りしめてしまっているので、お店側の圧倒的なアドバンテージで値切り交渉開始となるのですが、それでも笑顔でまけてくれたものです。楽しい思い出です。
 そんな楽しい雰囲気がこのお店にはありました。商品をよくみると子供達が欲しがりそうなものや子供サイズの服が多い。ターゲットは「孫へのお土産を探している、おじいちゃんおばあちゃん」なんでしょうね?・・楽しいですね。


「オラッ(こんにちは)何かお探しですか?
かわいいお孫さんへはフラメンコの赤いドレスはいかがですか〜?
お似合いだと思いますよ〜。
男のお孫さんへはリアルマドリードのTシャツもございます。
どちらもお安くなっております、ハイ。」

スペイン旅 27「プリント建築」マヨール広場

2019-01-09 | スペイン旅

観光客らしきお二人が見上げている中央の「旗」。
足場の仮囲いにプリントされた写真なんです。
影とかリアルで本当の旗があるように見えるでしょ?・・これが面白い。
現場でも「あれ〜?」と思わず近寄って確認したくなる。
このお二人も多分「あれ〜?」と思ったんでしょうね。ハハ。
この建物の「壁・窓・手すり・装飾」すべてが工事用の仮囲いに施されたプリントなんです。
これがとてもよくできているから面白い。
「プリント建築」です。

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マドリードの旧市街「マヨール広場」。
メンテナンス工事用の足場に建物全体がプリントされていた、
訪れた観光客をがっかりさせないための配慮なんでしょうね。
日本でも観光地で最近よく見かける光景です。
今のプリント技術は凄いですね。


広場はこんな感じです。
これでも結構雰囲気は出ていて楽しかったナ。

スペイン旅 26「闘牛」マドリード

2019-01-03 | スペイン旅

身体の軸のブレのない素晴らしい身のこなし・・オレッ!
(お正月から血まみれの写真でスミマセン)

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マドリードで闘牛を観た。
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この闘牛士は素晴らしかった。
瀕死の牛が突き上げてくるこのツノで突かれたら彼は死ぬ。
それを恐れることなく、堂々とした彼の立ち振る舞いに観客は惜しみない喝采を送る!
無駄がなく美しく、まるで洗練された「舞」を見ているようだった。
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牛は倒され闘牛は終った。
稀に見る素晴らしい闘牛だった。
私は闘牛は初めてなので基準がよく分からないが・・そうらしい。
興奮した観客たちは闘牛士に声援を送りながら、会場の上段に位置した判定員席を見上げる。
やがてこの闘牛を見守る判定員たちからも「素晴らしい!OK!」の合図がでた。
これで「この闘牛が素晴らしかった!」と正式に会場中が認めたことになる。
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この瞬間からの会場が凄い!!
場内は観客全員が「白いハンカチ(布)」を振り大歓声で闘牛士を讃える。
よく覚えていないが、楽隊が勇壮な音楽を奏でていたような気もする・・。
闘牛士は栄誉の印の「倒した牛から切り取ったばかりの耳」を掲げ、
場内をゆっくりとした足取りで回り観客の歓声に答える。
観客席からは花や贈り物が闘牛士に向かって投げ込まれる、
まるでフィギュアスケートのリンクのようだ。
場内はワーワーと凄い熱気に包まれていた。
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そんな中、殺された牛は馬に乗った係りの人たちに引かれ場外へと運ばれていった。
牛が引かれた血の跡を何人もの係員が手際よく掃いて何事もなかったように消していく。
そして会場は次の闘牛を待つ・・。
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初めて闘牛を観た私は複雑な思いだった。
闘牛士に拍手を送りながらも楽しい気持ちにはなれなかった。
この場に引き出された「牛がかわいそう」だと思った。
闘牛士を見つめる「牛の目が悲しそう」だとも思った。
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でも「闘牛」をそんな単純な視点で非難しようとは思わない。
「闘牛」はスペインに伝わる彼らの大切な「文化」なのだ。
自分たちの単純な物差しや感情で軽々しく他国の文化を批判するのはよろしく無い。
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現在のスペインでも闘牛には賛否がある。
実際に7年前からカタルーニャ州では闘牛は禁止されている。
バルセロナの巨大な闘牛場は今はショッピングセンターに改装されていた。
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私の親しいスペイン人たちにも聞いてみた、
みなさん子供のころから親に連れられて闘牛を観てきた世代だ。
「闘牛が大好きでスペインの伝統として誇りに思っている。」
「闘牛は伝統として大切だと思うけど自分は怖いから観ない。」
「牛がかわいそうだから闘牛はやめたほうがいい。」
意見は様々だった。
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スペインの闘牛はこれからどうなるのだろう?
それはスペインの人たちが考えて決めることですね。



あけましておめでとうございます

2019-01-01 | ブログ管理人から

信州車山山麓より南アルプスを望む

あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願いします
2019,01,01

katakura