玉川上水の木漏れ日の下

 ワヤン・トゥンジュク梅田一座のメンバー katakura のブログ  since 2013

星野道夫「悠久の時を旅する」

2022-12-26 | 映画と美術と音楽と


 星野道夫「悠久の時を旅する」予告チラシより
 ホッキョクグマ 撮影:星野道夫 ©Naoko Hoshino


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 恵比寿ガーデンプレースにある東京都写真美術館に星野道夫の写真展を見に出かけた。天気は良かったけど風が冷たかった、きっとビル風の影響もあるのだろう。
 だいたいビル風などとは縁遠い田舎暮らしの私は、巨大なビルに挟まれて辺りをキョロキョロ見上げながら、一人で襟を立て寒がって会場に向かった。
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 会場はたくさんの人が訪れていた、とても盛況だった。星野道夫がカムチャッカ半島で取材中にヒグマに襲われ急逝してから26年が経つが、星野の人気はますます増しているようだ。
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 会場に入った途端、極北の大地アラスカの透明な冷気の世界に引き込まれていく、とても爽快で気持ちがいい。(空調は暖かいですよ)
 アラスカの大自然と無数のカリブー、ホッキョクグマ、アザラシ、グリズリー、そしてそこで力強く暮らすエスキモーやインディアンたちの世界を写真を通して体験することになる。素晴らしかった。
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 アラスカの極寒の冷気を体感して会場から出てみると、恵比寿あたりの寒さなんてチャンチャラおかしくて気にならなかった。美術館を出ても辺りをキョロキョロ見上げることもなく、まっすぐ前を向いて歩いて帰った。ハハ
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 とても素晴らしい写真展でした。おすすめです。


タテゴトアザラシの親子 撮影:星野道夫 ©Naoko Hoshino


草むらに潜むグリズリー 撮影:星野道夫 ©Naoko Hoshino


氷原をゆくホッキョクグマの親子 撮影:星野道夫 ©Naoko Hoshino

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 以前のことですが、私はカナダの友人に、シロクマのことを「ホワイトベア」と言って笑われた、だってシロクマだからそう思ったのだ。現在はまずシロクマのことはホッキョクグマと呼びます、地球軸の北極にいるクマだから正確には「ホッキョクグマ=ポーラーベア polar bear」と言うそうです。
 でもやっぱりシロクマの呼び方の方が好きだな〜と思っていたのですが、今回の展示に星野さんの直筆原稿があって、その中に「シロクマ」と言う記述を見つけてなんだかうれしくなりました。
 そうなんです、星野さんや私たちの世代は「シロクマ」の方が親しみがあります。だって白いクマさんだから。




「絵に描いたような富士山」江戸東京たてもの園-5

2022-12-11 | ♫僕の好きな公園

まるで絵に描いたような美しい富士山

 我が家の近くに銭湯がある。
 江戸東京たてもの園に移築・保存されている「子宝湯」。もう営業はしていないので男湯も女湯も同時に見学できて楽しい、広告や宣伝ポスターも当時のままでとても懐かしい。
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 男湯には見事な富士山が描かれている。思い出してみると当時富士山が描かれているのはたいてい男湯だった、昔の銭湯はそう決まっていた。これは今だったらジェンダーハラスメントで問題になるかもしれないが、お風呂屋さんが女性たちから「差別だ!」と文句を言われた話は聞かない。昔の女性たちが寛大だったのか、バカラシクて怒る気もしなかったのかはわからない。
 他にも洗い場の壁にタイルの絵が描かれていた、男湯は源平合戦、女湯はおとぎ話の挿絵、幼子連れの客のためなのかな?私は個人的には「那須与一」より「舌切り雀」の方が好きだけど。


男湯の那須与一(本当に当たったの?)


女湯の舌切り雀(つづらをお土産にもらったそうな〜チュンチュン)


懐かしい広告(スナックみき、来てね〜)


洗い場(カコ〜ンとオケの音が聞こえてきそう)


脱衣場にあったポスター
プロレス世界選手権試合「力道山対ブラッシー」
爆発するか?力動必殺の空手!
”目には目”凄絶!吸血鬼に挑む王者の死闘!
(リキがつくリキホルモ)
(力道山を知ってますか?)

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(女湯からも遠くに富士山が見えた)「子宝湯」江戸東京たてもの園-2 2019.04.07


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カタールW杯
ワクワクドキドキをありがとう日本!
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クロアチアが強いッチ!






「建具の構成が美しい」江戸東京たてもの園-4

2022-12-03 | ♫僕の好きな公園

「八王子千人同心組頭の家」
軽い印象の建具の構成がとても美しい建築です。
武士ですが平常は農耕を営む半農半士の家、農家の実用と武士の格式とを併せ持つ造りです。

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 障子、板戸、間仕切り・天袋・地袋などの襖、様々な建具が使われています。この建具、どれも横に引くと「す〜っと」動きます、素晴らしい技術です。
 横引きの建具が作り出す空間は、私たち日本人には当たり前のことですが、幕末や明治に日本を訪れた石やレンガ積みの建物しかしらない外国人には信じられない空間だったようです。

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「八王子千人同心組頭の家」(江戸東京たてもの園HPより)
 建築 : 年代江戸時代後期  所在地 : 八王子市追分町
 解説 : 八王子千人同心は、江戸時代、八王子に配備された徳川家の家臣団です。 拝領屋敷地の組頭の家は、周辺の農家と比べると広くありませんが、 式台付きの玄関などは、格式の高さを示しています。

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 天気がいい日、小金井公園「江戸東京たてもの園」に最近よく出かけます。
 家から近いし、シニア200円で入園できるのがとても嬉しい。入園の時、カウンターで妻が自分の証明書をスッと出しチケットを購入した。私が証明書をすぐに出せず手荷物をかき回してマゴマゴしていると、係りの女性に「大丈夫ですよ、どうぞ」と優しく笑顔で言われてしまいガッカリする・・・何に?
 入園しても最近はその日に見学する数は少なくして、できるだけ一つの建物でゆっくり過ごすようにしている。
 「たてもの園」には小学低学年ぐらいの子供達の団体がよく来ている、「走っちゃダメよ」「大声はイケマセン」「クツはそろえて袋に入れるのよ」と仲間たちを注意しているのはたいてい女の子である、男の子たちはたいていボ〜っと走り回っている、このしっかりした女の子たちに日本の未来を託したくなる、・・・ガンバレ!


日差しがとても気持ちよい縁側。ゴロゴロしたくなりますミァ〜。


農家のような穏やかな佇まいでした。いい感じです。


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カタールW杯
凄いことになりましたね。
ガンバレ日本!