映画「サバ―ビコン 」(仮面を被った街) :2017年 主演のマット・デイモン
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たった今、人を殺してきたばかりの血だらけの父親。
ダイニングテーブルに幼い息子と向かい合って座り、この顔で語り始める。
「お前には厳格な規律が必要だ、全寮制の名門士官学校に進むべきだ」などと言いだす。
息子はパパが理解できない?
「なんなんだこのパパは?・・・パパが一番変だ!!」
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舞台は1950年代、アメリカンドリームを絵に描いたような町「サバ―ビコン 」。
この町に引っ越してきた黒人家族に対する先住の白人たちによる人種差別暴動があった。
この実話を盛込みながら、隣に住む家族に起きる奇妙な連続殺人事件を描いたドラマ。
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脚本は名作「ファーゴ」のコーエン兄弟。
監督は社会活動にも(美女にも)積極的なニッコリオヤジのジョージ・クルーニー。
主演はマット・デイモン、いつもは無敵役だがこの作品では鼻先を殴られて「すぐにひるむ弱いパパ」。
この組み合わせで想像すると、なんだか「面白おかしいコメディ作品」になりそうなのですが?
・・その通りです。作品は素晴らしいブラック・コメディに仕上がっていてとても面白い。
50年代のアメリカンドリームの町や車やインテリアの映像も美しかった。
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主役はサバ―ビコン で暮らす少年「ニッキー」(5歳ぐらいかな?)
物語は、まだ幼いけれど大人の世界もなんとなく分かり始めた少年の視点で描かれていく。
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ある夜、家に二人組の強盗が押し入ってくる。
その事件をきっかけに、それから恐ろしい事が次々と・・。
・・あ〜オソロシイ!オソロシイ!
(でもブラック・コメディですから)
二人ともそれぞれに恐ろしい体験をした翌朝、
たまたま隣に住む肌の色の違う二人の少年は、
低い柵越しに軽くキャッチボールを始めます。
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カメラは少し引きながら二人の上をどんどんと上がり、
やがて二人を含めた町全体の俯瞰となって「完」。
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カメラが上がり俯瞰で終わるアングルは、
「これからは良いことになりますよ〜」
との映画の決まり事だそうです。
それでは、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ
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コーエン兄弟の名作「ファーゴ」をまた観たくなってしまいます。
録画はあるぞ!暇もあるぞ!
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そうそう
「ファーゴ」主演のフランシス・マクドーマンド。
彼女が主演した最新作「ノマドランド」が
第93回(21年)アカデミー賞作品賞、監督賞、主演女優賞です。
オメデトウゴザイマス。
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・・・話が長くなりそうです。
サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ