玉川上水の木漏れ日の下

 ワヤン・トゥンジュク梅田一座のメンバー katakura のブログ  since 2013

雨上がりの花園

2017-04-30 | ワヤンのお稽古

雨上がりの花園

 昨日、国分寺・梅スタジオでグンデルとアンクルンの練習があった。
 グンデルを弾きながらワヤン上演の全体の動きを確認していると、なんだか外の気配が急に変わった、「あ〜!来た〜!」と思った瞬間、ザーッ!!とまるでバリのスコールのような激しい雨が降ってきた。急いで外に脱ぎ散らかしていた自分たちの靴をしまいながら、「凄いネ!まるでバリみたいだネ!」と、雨の強さを楽しんだ。我々は何にでも楽しめる特技を持っている。
 ものの10分ほどで雨は上がり、今度はパッと明るい日差しが差してきた。外に出てみると、たくさんの花が咲いている雨上がりの庭は、とても気持ちの良い爽やかな空気に満たされていた。
 雨上がりの植物には本当に素晴らしい生命力を感じます。美しい!
 ちょうどバリ島留学から帰ってきたばかりのキクチは「ワ〜!気持ちがいい!草と花の香りが素晴らしい〜!」とニコニコと無邪気に喜んでいた。同感です!本当に気持ちの良い瞬間でした。
 この素晴らしい庭を作ってくれた「梅パパ」に一同感謝です。
 いつも素晴らしい練習の環境をありがとうございます。
 





庭にはたくさんの花が咲いていました。
心が洗われるようです。
いつもありがとうございます。


その素晴らしい庭にくらべ、アンクルンのこの乱雑な練習風景は何でしょうか?
この写真にはたまたま楽器4台しか写っていませんが、
この日使用した8台全部がグチャグチャの向きに無造作に置かれていました。
楽器を、北朝鮮の行進のように平行に等間隔にピッチリと並べろ、とは言わないまでも、
せめて向きぐらいは揃えてもいいだろう?と思います。
全く無神経なんだから・・・困ったものです。
(もちろん、私の楽器の向きだけはいつも正しい、と私一人は思っています)


貝掛の旅4「木から紙を彫る」

2017-04-28 | 旅ゆけば

龍の背に乗った老人(仙人?)が巻物を広げて読んでいる。
龍と老人の目には「玉」がはめ込まれていた(ようだ)、
「にらみ合う目力」が大切な事がよくわかる。

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 この木彫は一本の木から彫り出されている、細く作ったパーツを組み合わせたものではない、綿密な計画と技術の裏付けがあってこその仕事だと感心した。
 彫刻の素材となる「大きな木」を前にして、ヒラヒラとした「紙」をイメージして彫り進められる技術への自信が凄い、だって完成作品が「紙」なんですよ!・・紙!
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 貝掛温泉の帰り越後の西福寺に寄った。湯沢ICから関越高速に乗ってほぼ20分、小出ICから5分ぐらいで西福寺に着く。このお寺には、幕末の名匠「石川雲蝶」が手掛けた彫刻・絵画・漆喰細工の数々がある。
 雲蝶の木彫はすごかった。彫りがとても深くダイナミック、そして作品からは雲蝶が洒落っ気のある「粋」な人だった事が良くわかり、見ていて楽しい作品だった。
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 石川雲蝶は「越後のミケランジェロ」と呼ばれているようだが、その呼称に私は違和感を感じる。「だって違うでしょ!マテリアルが」と思う。それを言うなら「越後のリーメンシュナイダーだろ〜!」と思うのだが、それはさておき。
 雲蝶さんは、酒好き、○○○好きと完璧な愛すべき人格だったようだ(これ、違っていたらゴメンナサイ)、私はこのタイプの人は信用できるな。
〜〜〜
「石川雲蝶」詳しくはこちら
「リーメンシュナイダー」詳しくはこちら

貝掛の旅3「貝掛の橋」

2017-04-26 | 旅ゆけば

世間はもうすっかり春なのに、突然の雪景色。(3月29日撮影)

ここ「貝掛温泉」からの景色は、今はもう春!のはず。
ひと月前のこの時期、雪景色と快晴の空が美しい宿からの眺め。(だった)

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 貝掛温泉は一軒宿、越後湯沢の清津川の川沿いにポツンとある。
 あたりは山に囲まれていて他の建物は何もない。

 この温泉宿へは、車で越後湯沢駅から苗場方向に三国街道(国道17号)を10分ほど走り、三俣(みつまた)を過ぎてほどなく国道を離れ、急な坂道を川側に下る。最後に清津川にかかったこの宿のためだけの長さ200mほどの狭い橋を渡らなければならない、この橋はぎりぎり車両一台分の幅しかない、だから橋に車を進める前に対向車を必ず確認しなくてはいけない。
 でもこの橋を渡るのは毎回楽しい、貝掛に着いた実感がするから。この橋を渡るとすぐ宿が見える。

 この温泉には、もう二十数回来ている。私の一番好きな温泉。目の湯治にもなるとてもきれいなお湯、低温(37度)なのでいつまでもいつまでも入っていられる、しばらくすると体全体が細かい泡に包まれる、低温なのに湯から上がるとポカポカと暖かくなっている、不思議な温泉。と、こう書いているとまた行きたくなってくる。
 詳しくはこちらから。


この橋からの「眺めが良い!」
と同乗の人たちは話しているのだが、
私はいつも運転でまっすぐ前を見ているので、
景色を楽しんだ記憶がない。

ヤエザクラ

2017-04-24 | 木漏れ日お散歩

小金井公園のヤエザクラ(4・21撮影)
後方の柵は「小金井公園たてもの園」

 小金井公園に八重桜を見に出かけた。
 この公園はソメイヨシノ、ヤマザクラが有名だ、ソメイヨシノの満開の土日は「一体どこからこんなに人が集まるのだろう?」と思うぐらいのもの凄い数の人々が公園を埋め尽くし、みなさんいっせいにこれまたすごい勢いで酒を飲む、狂喜乱舞の世界がしばらく続く。私もこの時に出かければもちろん酒を飲んで狂ってしまう。満開のソメイヨシノは酒を飲みたくなる成分を空気中に発散させているとしか思えない。だから最近はソメイヨシノの時期には公園に近づかないように心がけている。
 「ソメイヨシノと飲酒の心理」とは不思議なものだ。
 そんな時期を過ぎると、今度はオオシマザクラ、ヤエザクラが咲く。この時期になると公園は元の静けさを取り戻す。子供達を連れたママさんグループがお弁当を食べているぐらいで、一升瓶を抱えカラオケのマイクを握ったまま意識不明で倒れているようなオジサンは見かけない。
 だから静かでとても良い。


この時期のソメイヨシノは葉も若く軽やかな良い感じで好きだな、
公園も静かだし。

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サクラ散る:コート「4」

2017-04-15 | テニス日和

桜に囲まれた素晴らしいコート「4」。(4・14撮影)
コートの表面が薄っすらと桜色に覆われています・・いいですね。
昨日はとても良い天気、でも風が少しあった。
テニスをしていると、ハラハラと「桜の花びら」が舞ってくる。
風が少し強く吹くと、まるでお芝居のような凄い「花吹雪」に一瞬あたりが包まれる、最高です!
ビールが飲みたくなります。

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 東京の桜もそろそろ終盤。素晴らしい「サクラ散る」の時期になりました。
 まるで初夏のような暖かい陽気の中、私の住む小金井周辺では桜の花びらがいたるところに舞っていました。公園、道路、学校と「桜の花びら」で埋め尽くされていました。
 お掃除担当の皆さん、ご苦労様です。


いたるところ「桜の花びら」でいっぱいでした。
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♪ 春ですね

東京・崇福寺公演「ありがとうございました」

2017-04-10 | ワヤン「ありがとうございました」

上演後の会場風景。この子はとても熱心でした。
この子のカヨナンを持つ「もち位置」がとても正確で素晴らしい。
なかなかこうはいかない、とても筋が良い。
「次のダランは君だ!」

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「東京・高砂・崇福寺・ワヤン公演」無事終了しました。
沢山の方においでいただきました。
ありがとうございました。
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格調高いお寺での厳粛な雰囲気の中でのワヤン公演。
緊張感の中にも、自由な空気感のとても良いワヤンになったと思います。
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お寺での穏やかなとても良い「会」になりました。
私も参加できてよかった。
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なんと!このお寺での1年後の公演日程もすでに決まったようです!
来年は4月8日。よろしく。
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次回、私も参加できるといいナ?
と思っています。

ワヤンの朝 2017.4.9 東京・高砂・崇福寺

2017-04-09 | ワヤンの朝

「サンディア・ムルティ」と「梅田一座」のみなさん。
公演前日のリハーサル風景(私だけ写っていない、残念)。

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 今日は葛飾区高砂・崇福寺・ワヤン公演の本番です。久しぶりにスタソーマ物語(前編)「不殺生の教え」を上演します。お寺での公演にはぴったりの演目、心が洗われる感動の物語。私たちも感動でいつも目を潤ませながら稽古をしてきました(表現に少しだけウソがあります)。
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 スタソーマ物語は前編・後編と二演目があります。私は勝手に前編を「荒野のスタソーマ」、後編を「続・荒野のスタソーマ」と呼んで物語を記憶しています。・・スミマセン。
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 今日は、「バリガムラングループ:サンディア・ムルティ」と「ワヤン・トゥンジュク梅田一座」によるコラボ上演です、ムルティとは今までにもたくさん共演しています、だから呼吸はピッタリ!・・のはず・・たぶん。
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 今日は、これからレンタカーを借りて、梅スタジオに寄りワヤン道具を積み込み、崇福寺に向かいます。梅スタジオのある国分寺市北町から葛飾区高砂までは高速を使っても1時間半ほどかかる予定です。東京は広いね。
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 今日も楽しくワヤンができるといいな。

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演目: スタソーマ物語「不殺生の教え」
出演: サンディア・ムルティ + ワヤン・トゥンジュク梅田一座
日時: 2017年4月9日 (日) 14:00開演
会場: 曹洞宗 海島山 崇福寺 本堂
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おかげさまで、満員御礼です!

貝掛の旅2「へぎそばと私」

2017-04-05 | 旅ゆけば

越後湯沢駅前中野屋の「へぎそば」。
冷たい蕎麦の喉越しが良い!
揚げたての「舞茸の天ぷら」と「純米酒:魚沼」と一緒に食すと目に涙がにじむ。

 へぎそばを食べに中野屋を訪れた、まず驚いたのは店構えが大きく立派になっていたこと。
 私は30年ほど前から仕事で湯沢町を訪れるようになった。湯沢町に来ると中野屋に必ず寄って「舞茸の天ぷら」「白滝酒造の酒」そして「へぎそば」を頼む、これが楽しみだった。
 最後に寄ったのは、梅田一座のみなさんと4年半ほど前、まだそのときは客席から調理場の中を見渡せるような素朴な感じの店だった。それが今回はとても立派な造りの大きな店になっていて驚いた。大繁盛なんですね、よかったですね。
 平日なのにお客さんがとても多く、我々も店の入り口で記名してから案内されるまでにしばらく待たされた、こんなことは初めてだ。
 待っている間にも観光バスが店の前に止まり、外国語を話すたくさんのお客さんがこの店を目指して来る、みなさん美味しいものには敏感なんですね。
 お店が繁盛している理由の一つがわかった。ニーハオ!


立派な立派な中野屋さん。


熱々の「舞茸の天ぷら」がうまい!

貝掛の旅「頭がボ〜っと」

2017-04-02 | 旅ゆけば

「越後湯沢駅東口ロータリー」なんとなく寂しい。
周辺のスキー場行きシャトルバス乗り場があるだけ、
温泉街は駅の反対側の西口、ここは人がいないし車も来ない。
でも雪の山々はここからの方が眺めは良い。

 以前はここに面して「寺泊漁港直送海産物お土産屋」があって長靴鉢巻の店員がいたりして、それなりに賑わっていたのだが今は更地になっていた。多分新幹線コンコースにできた便利で大規模なお土産コーナーにお客さんを取られてしまったのだろう・・少し寂しかった。

〜〜〜
 越後湯沢を4年半ぶりに訪れた。
 今回の旅の目的は「雪景色」「雪山の空気」「おいしい水」「貝掛温泉」「露天風呂」「へぎそば」「舞茸天ぷら」「白滝酒造の作りたての酒」「岩魚」「魚沼産コシヒカリ」「柿の種」「これからのワヤンを考える」「越後のミケランジェロを訪ねて」そして「この日だけは仕事をしない」といった、とてもシンプルな旅。(シンプルか?)
 今回ご一緒したのはダランご夫妻、とても楽しい旅になりました。
〜〜〜
 この旅の前日、私は昼間テニスを4時間した後、夜からサッカーの対タイ戦、ニュース番組で忖度問題、錦織くんのテニスと、結局深夜3時ごろまで焼酎をチビチビと飲みながらテレビに釘付けになってしまった。飲みすぎである。
 数時間寝ただけで翌朝東京駅に向かう。同行のご夫妻と合流後、上越新幹線に乗ったのだが「頭はボ〜っとしていた」。
 そして1時間20分後「国境の長いトンネルを抜けるとそこは雪国だった」。
 暗いトンネルを抜けると突然車窓に真っ白な雪景色が現れ、あたりがパッ!と明るくなる、まぶしくて目がシバシバする、晴天の雪景色のこの感じが好きだ。
 越後湯沢駅につきホームに出た瞬間、今度は凛とした冷たい空気のお出迎え、今までボ〜っとしていた気分から目が覚める。「寒い!」と思わず襟を立てる。とても気持ちが良い瞬間だ。
 やっと目が覚めたのもつかの間、その足で駅前の蕎麦屋に直行する、「へぎそば」「舞茸天ぷら」「白滝酒造」の世界にとっぷりと浸る。このお店を出る頃にはまた「頭がボ〜っとした幸せな状態になっていた」、そしてこのまま「頭がボ〜っと」夜まで過ごすことになる。いつものパターンです。
 

国境の長いトンネルを抜け上越新幹線を降りるとそこは雪国だった。
ホームには「駒子」はいなかったけど、
私たちに顔が似ている外国語を話すたくさんの観光客の皆さんがいた。

東京・崇福寺公演(4.9)のお知らせ

2017-04-01 | ワヤンのお知らせ



「バリガムラングループ:サンディア・ムルティ」と「ワヤン・トゥンジュク梅田一座」による、
バリ島の影絵人形芝居 “ワヤン・クリッ” のコラボ上演が行われます。
詳細は以下のとおり。


バリ島の影絵人形芝居公演「スタソーマ物語」

サンディア・ムルティ(演奏)+
梅田英春(人形遣い・語り)+片倉保夫・小林紀子(人形遣い補佐)

踊る影、鳴り響く青銅の楽器
バリ島の影絵人形芝居 <ワヤン・クリッ> と伝統音楽<ガムラン・バテル>の生演奏
お釈迦様の誕生日に、お寺で楽しむバリ版の仏教譚「スタソーマ物語」
(日本語による分かりやすい上演です)

日  時|2017年4月9日 (日) 14:00開演(13:30開場)
出  演|バリ島の影絵人形芝居公演
会  場|曹洞宗 海島山 崇福寺 本堂
チケット|一般券 【前売】2000円 【当日】2500円
     大学生・大学院生・シニア割(65才以上) 【前売】1500円 【当日】2000円
     小・中・高生 【前売】500円 【当日】1000円
     *未就学児童:無料
     *当日会場受付にて精算
     *割引券はご予約時明記の上、当日は確認出来る身分証明書(大学生・院生・シニア)
     をお持ちください。
主  催|サンディア・ムルティ東京公演事務局
     お問い合わせ(e-mail) muruti@outlook.jp
予約方法|1)お名前、2)希望枚数(一般・割引別を明記)、3)ご連絡先(メールまたはお電話)を
     上記問い合わせ先までお送りください。
     3月19日以降はお電話(090-6530-3324 シロシマ)でも受付いたします。
     *前売券受付 4月8日(土)22時迄(メール・電話とも)
     https://www.facebook.com/events/1157122514385008/