おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

情報公開請求者は「朝日新聞」

2009-09-09 20:24:55 | 教育
 9月8日「朝日新聞」の朝刊「社会面」。以下のような記事が載っています。 
 
 鳥取県教育委員会は、7日今年4月に実施された09年度の全国学力調査について、市町村別結果に加え、学校別結果を情報公開請求者に開示した。学校別結果まで開示したのは全国の都道府県で初めて。・・・
 鳥取県は昨年12月、市町村別と学校別の結果を今年度から開示できるよう情報公開条例を改正。条例には、開示を受けた請求者に対し、学校の序列化や過度の競争が生じることのないよう配慮を求める規定を設けたが、配慮の具体的な内容は盛り込まれなかった。開示に反対していた鳥取市教委の中川俊隆教育長は「県教委はネット社会の恐ろしさが分かっていない」と批判する。・・・
 
 この記事では、請求者は誰かは書いていませんが、一昨日の夜、TBSラジオ番組「アクセス」の中で、この情報公開請求者は、「朝日新聞」などの新聞社であったことを明言していました。その話がホントウなら、「朝日」の姿勢を疑わざるをえません。
 請求しようと、どういうことに利用しようと、こちらの自由、開示請求という権利を行使したまでだ、ということかもしれませんが、納得がいかないのです、朝日の取った行動について。
 この全国学力調査。あちこちで、さまざまな問題やら疑問などを投げかけています。都道府県別のランク付けのために、各県が少しでも順位を上げようと必死に取り組んでいる。例えば、秋田県では、上位を維持するために、徹底した練習テストを行っています。
 正規の授業に支障を起こしていないのでしょうか? 宿題の代わりに学テ準備が課題として出される・・・。こうした熱心な(?)取り組みが、少し前の「朝日新聞」声の欄に出ていました。
 競争を煽っているのは、いったい誰なのでしょうか?
 今の政治のあり方、経済や教育の現状を厳しく見つめ、ただしていく、そうしたことも、マスコミの大切な役割でしょう。
 毎年繰り返される、学テ。それに振り回され、一喜一憂する学校現場。上からの厳しい成果主義によって右往左往する現場・・・。その問題点を暴き、ただすのがマスコミの役割ではないかと。
 まして、学校別の公表が、どういうことになっていくのか? 
 保護者・地域の関わり、教師の役割・・・。そういう基本的なこと・分析を見落として、世間ののぞき見趣味の先頭に立って、学校別のデータを求めて何をしようというのでしょうか?
 新聞社系の週刊誌が大学別合格者を競うように誌面に載せ、荒稼ぎしている、今度は、学テのデータを商魂たくましく、週刊誌に載せるということのためなの?
 まさにマスコミの堕落としか言いようがありません。公開請求者が自分であることを隠して、今回のことを論評をするようなことがあったら、怒りを覚えます。
 まさに「ネット社会」(情報社会)の恐ろしさを知った思いです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 137 京成電車白髭線跡を... | トップ | 読書27「表参道が燃えた日―... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

教育」カテゴリの最新記事