おきらくごきらく

社会人大学院(早稲田大学大学院商学研究科プロフェショナルコース)へ通う、のんきなサラリーウーマン実録

頑張ったら損

2005年10月11日 | お仕事

私の勤めている会社は、ブランド力も高く評価され、財務体質もしっかりしている、いわゆる優良企業なのですが、それでも社員から見て「これってどうなの」と思う点がいくつもあります。

その一つが『頑張って仕事したら損』という空気が蔓延しているということ。

年俸制でもないのに残業代が実質出ないため、多くの人が5時~6時に会社を出ます。もちろん部署や人によっては、遅くまで残って仕事をしている人もいますが、それでも8時くらいまででしょうか。

明らかに仕事の効率が悪くダラダラと居残ることで、上司に「ワタクシこんなに居残って頑張ってます!」とアピールする人もいるので、そんな人に無駄な残業代を払わなくて済むという利点もありますが、デメリットは「だったらラクしたほうが得じゃん」という考えがはびこっているということです。

定年まであと半年、という人ならまだしも、20代、30代の若い人たちでも平気で「これは私の仕事じゃありません」と言ったり、責任の擦り合いをしたり。外資企業の日本支社という位置付けから「しょせん一支店に過ぎないからさ…」という諦めのセリフもよく耳にします。

それほどエグくなくて、外資企業だけれど解雇される心配はあまり無い。給与は外部から思われているよりだいぶ低いけれど、離職率も低いので、みんなブツブツ文句を言いながらも会社には居続ける。

そんな雰囲気に私は最近、飽きてきました。

特に大学院で仕事や勉強にモチベーションの高い人達に囲まれていると、会社で文句ばっかり言って何もしようとしないスタッフを見て複雑な気持ちになります。

先日、まだやる気がある30過ぎの同僚に、ヘッドハンターから声がかかったそうです。

今回はご縁がなく転職とまではいきませんでしたが、この人には人を引き付ける才能や英語力があるので、個人的には近い将来もっと力を発揮できる職場へ行って頑張ってほしいなと思っています。

おそらくどんな会社でも、全スタッフのやる気を引き出し、努力と成果を報いる完璧な仕組みを作るのは無理でしょう。私は、一雇われ人なのでその苦労は計り知れませんが、会社を経営するって難しいですね。