大津波で壊滅的被害 死者・不明は1500人超も
東北地方太平洋沖地震から一夜明けた被災地では12日、余震が続く中、懸命の救助作業が続けられている。毎日新聞のまとめでは午後0時現在、死者は800人超に上り、784人が行方不明。政府は東京電力福島第1、第2原発で放射能災害の恐れがあるとして、原子力緊急事態を宣言し、周辺住民に避難を指示した。気象庁は史上初めて、国内全66予報区で大津波警報、津波警報、津波注意報を発表し、警戒を呼びかけている。
各県などによると、都道県別の死者は、岩手202人▽福島115人▽宮城84人▽茨城17人▽千葉10人▽東京4人▽神奈川、栃木3人▽青森2人▽北海道、山形、群馬1人。さらに仙台市で200~300人、宮城県岩沼市と名取市で200人の遺体を発見。死者・行方不明者は計1500人を超える見通しだ。
岩手県陸前高田市は津波で、ほぼ壊滅状態になった。大半の家屋が倒壊した状態で、市内はがれきと化している。残っているのは、市役所やスーパーなどいくつかの建物だけで、8000世帯のうち5000世帯が被害に遭ったとみられる。残っている建物も外部から連絡が取れない。
大船渡市でも、建物300棟以上が崩壊または流失し、吉浜中学校の生徒8人の行方が不明。岩手県警によると、12日午前7時半現在、陸前高田市と大船渡市で計34人の死亡が確認された。
また、岩手県・宮古では10カ所以上の集落が全壊し、多数の人が流された模様だ。同県洋野町では住宅20棟が流失し、漁船の転覆や流失が相次いだ。
防衛省によると、福島県南相馬市は被害が甚大で、県道391号、260号、74号沿いの約1800世帯が壊滅状態。宮城県名取市では津波で屋根の上に多くの人が避難した。茨城県大洗町は中心部まで津波の被害が及んでいる。宮城県石巻市では住宅10棟が流された。青森県八戸市も被害が甚大で詳細が把握できていない。
総務省消防庁によると、仙台市では宮城野地区で大規模火災が発生し、中野小学校屋上などに約900人が避難している。石巻市でも数カ所で延焼中。気仙沼市では、屋外タンクから流出したとみられる油の影響で激しく燃え広がっており、消火活動ができない状態だという。多賀城市でも、石油ガス施設などが燃えている。
また、岩手県大槌町と山田町で大規模な火災が発生し、宮古市田老地区でも山火事の発生が確認された。
東北地方では、新幹線、在来線とも鉄道の運転見合わせが続いている。岩手県花巻市と北上市の間で東北新幹線の橋脚がつぶれているとの110番もあったという。
高速道路も通行止めが続く。青森、岩手、秋田、宮城県では全域で停電している。
厚生労働省によると、断水被害は12日午前10時現在、東北や関東を中心に東日本の16都道県で少なくとも100万戸に上る。
一方、首都圏では朝から多くの鉄道が運転を再開した。
東北地方太平洋沖地震から一夜明けた被災地では12日、余震が続く中、懸命の救助作業が続けられている。毎日新聞のまとめでは午後0時現在、死者は800人超に上り、784人が行方不明。政府は東京電力福島第1、第2原発で放射能災害の恐れがあるとして、原子力緊急事態を宣言し、周辺住民に避難を指示した。気象庁は史上初めて、国内全66予報区で大津波警報、津波警報、津波注意報を発表し、警戒を呼びかけている。
各県などによると、都道県別の死者は、岩手202人▽福島115人▽宮城84人▽茨城17人▽千葉10人▽東京4人▽神奈川、栃木3人▽青森2人▽北海道、山形、群馬1人。さらに仙台市で200~300人、宮城県岩沼市と名取市で200人の遺体を発見。死者・行方不明者は計1500人を超える見通しだ。
岩手県陸前高田市は津波で、ほぼ壊滅状態になった。大半の家屋が倒壊した状態で、市内はがれきと化している。残っているのは、市役所やスーパーなどいくつかの建物だけで、8000世帯のうち5000世帯が被害に遭ったとみられる。残っている建物も外部から連絡が取れない。
大船渡市でも、建物300棟以上が崩壊または流失し、吉浜中学校の生徒8人の行方が不明。岩手県警によると、12日午前7時半現在、陸前高田市と大船渡市で計34人の死亡が確認された。
また、岩手県・宮古では10カ所以上の集落が全壊し、多数の人が流された模様だ。同県洋野町では住宅20棟が流失し、漁船の転覆や流失が相次いだ。
防衛省によると、福島県南相馬市は被害が甚大で、県道391号、260号、74号沿いの約1800世帯が壊滅状態。宮城県名取市では津波で屋根の上に多くの人が避難した。茨城県大洗町は中心部まで津波の被害が及んでいる。宮城県石巻市では住宅10棟が流された。青森県八戸市も被害が甚大で詳細が把握できていない。
総務省消防庁によると、仙台市では宮城野地区で大規模火災が発生し、中野小学校屋上などに約900人が避難している。石巻市でも数カ所で延焼中。気仙沼市では、屋外タンクから流出したとみられる油の影響で激しく燃え広がっており、消火活動ができない状態だという。多賀城市でも、石油ガス施設などが燃えている。
また、岩手県大槌町と山田町で大規模な火災が発生し、宮古市田老地区でも山火事の発生が確認された。
東北地方では、新幹線、在来線とも鉄道の運転見合わせが続いている。岩手県花巻市と北上市の間で東北新幹線の橋脚がつぶれているとの110番もあったという。
高速道路も通行止めが続く。青森、岩手、秋田、宮城県では全域で停電している。
厚生労働省によると、断水被害は12日午前10時現在、東北や関東を中心に東日本の16都道県で少なくとも100万戸に上る。
一方、首都圏では朝から多くの鉄道が運転を再開した。