ソニーでは、「ミニコンポ」ではなく、「マルチオーディオコンポ」と読んでいます。
ソニーストアの価格は、49,800円(税別)で、amazonの最低価格は4.5万円程度です。PC用スピーカーとしては、高価ですが、オーディオらしい音になりました。以下は、私がamazonに投稿したレビューの内容です。
私が聞く音源は、CDをPCに取り込んだWMA、MP4形式の動画、nasneで録画した動画の再生などがメインで、ハイレゾ音源はありません。去年、スマートフォンをXperia Z5に変えて、ハイレゾ対応のBluetoothヘッドフォンMDR-1ABTを購入してから、良い音に目覚めてしまい、安物のPCスピーカーでは我慢できなくなって、CAS-1を買うか、アンプ+スピーカーの単品買いでコンポを組むか、いろいろ悩みましたが、家電量販店で視聴してみてCMD-SX7を購入しました。私と似たような状況の人も多いと思いますので、レビューを書いておきます。
まず、手順ですが、私はいろんな楽しみ方をやってみたかったので、①Bluetoothスピーカーとして、②Wi-FiでLAN接続して、DLNAのレンダラー機能で使う、③PCとUSBで接続して、アンプ+スピーカーとしてつかう方法を試してみました。これらの接続は、配線をその都度変更すること無く、併用できるのが最大のポイントです。
・XperiaとのBluetoothでの接続は、NFC対応なので一発で接続できましたが、その後、無線LANに接続するのに、結構苦労しました。
・SongPalからの設定ではうまくLAN接続ができず、Wi-FiルータのWPSボタンを押す方法もエラーになってしまい、最終的には、PCとLAN接続して、PCのブラウザから設定する方法でなんとか無線LANに接続できました。その間、3回ほどリセットしてます。無線LANマーク(点滅)が出てくるのに少し時間がかかるので、点滅してるのを確認してから次に進むのがコツかも知れません。LANに接続すると、すぐにUPDATEマークが出たのでアップデートしたところ、1.43になりました。
音質は、当然のことながら安物のPCスピーカーとは全く比較にならず、とても良い音です。家電量販店で視聴した時には、低音が足りない気がしましたが、家ではスピーカーで大音量で聞くことはできないので、私の場合はこれで十分です。とてもオーディオらしくなりました。(当然ですが)
・音楽をスピーカーで聞きたい場合は、無線LANで接続して、スマートフォンのSongPalでコントロールするか、ノートPCからMediaGoのthrowでCMT-SX7に送る方法で再生できます。CMT-SX7が待機中でも自動的に電源が入り、接続先のFUNCTIONを選んでくれるのが素晴らしいです。この場合、家庭内のLANに他にマルチコネクトオーディオがある場合は、出力先のスピーカーを選ぶこともできます。
・PCと背面のUSBに接続して、PCに専用のドライバー(Hi-Res Audio Player)を導入してUSB-DACで接続すると、デスクトップPCの23インチモニターで動画再生している場合の音をCMT-SX7から出すことができ、当初の目的を達成することができました。これで、音楽DVDやnasneで録画したWowowの動画が楽しめます。ハイレゾ音源に対応しているので、PCと接続する場合には、背面USBでの接続を強くおすすめします。 この接続の場合、CMT-SX7が待機中の場合は、PCのスピーカーから音が出てしまいますが、CMT-SX7の電源を入れると、FUNCTIONで「USB REAR」が自動的に選択されて、PCスピーカーの音が消えて、CMT-SX7のスピーカーから元気よく音が出てきます。極力操作が自動的にできるように配慮されているのが心憎いです。 この場合ボリュームコントロールは、CMT-SX7とPCのオーディオデバイスとPCで動画を再生するソフトの3つとも有効になり、いずれかのボリュームが絞ってあると音量が小さくなります、
・Bluetoothの対応は、スマートフォンから受信してCMT-XS7で再生できますが、CMT-XS7からBluetoothでMDR-1ABTに出力することはできないようです。もしかしたらできるかも、と思いましたが、今のところ方法がわからないので、前面にあるヘットじフォン端子から有線でMDR-1ABTに接続することで、ハイレゾで再生できています。無線でヘッドフォンを使うには、従来通り、スマホまたはPCのBluetoothに接続する必要があります。この場合、CMT-XS7は使用しないので、電源OFFでOKです。
無線LANへの接続については、「無線LANスタートガイド」に丁寧に書いてありますが、接続方法が用途に応じてたくさんありすぎてネットワークオーディオの初心者にはちょっとわかりにくいかもしれません。すべての用途に応じた接続方法と操作方法を理解するのにまる1日かかってしまいましたが、ほぼ思っていたとおりの使い方ができてとても満足です。PC用スピーカーとしてみると高価な買い物かもしれませんが、オーディオとしてみれば、肝心の音質が価格の割にはとても良い音でコストパフォーマンスはかなり高いと思います。ソニーの独自技術を十分に発揮しながら標準的なコンポのオーディオインターフェイスを用いており、アンプは50W+50Wでパソコンに使うには十分なものです。例えば将来的に、スピーカーを単品で購入して取り替えてみるなどの楽しみ方もできて夢があります。とても良いです。私のようにPCのサウンドをグレードアップしたいと考えている方にもオススメできます。
最後に、コンポの配置ですが、せっかくのハイレゾ対応なので、右と左のスピーカーをある程度離したほうが良いです。PC用の私の場合は24インチモニターを2台並べた状態で、110cmになるので、その両側にスピーカーを置いています。また、テーブルの上に直接スピーカーを置くと、椅子に座った状態で、耳の高さよりもスピーカーが低くなるので、高さ15cm~20cm程度の台があると、ちょうど耳の高さになります。アンプの部分は、高さが12cmあるので、モニターアームなどで、モニターを持ち上げるとモニターの下にアンプを設置するスペースを作ることができて使いやすくなりそうです。
SONYのBRAVIAでなくてもここまでできるんですね。逆に言えば、将来BRAVIAのAndroid TVを導入した時、スムーズに家庭内のLANに入れる環境ができました。
↑CMT-SX7のスピーカーの上に載ってるのは、今まで使っていたPC用スピーカー(InsigniaとSony)です。これはこれで、PC用スピーカーとしては良品なので、CMT-SX7が待機中の時のために残してあります。
<参考>
CMT-SX7(マルチオーディオ)
http://www.sony.jp/system-stereo/products/CMT-SX7/feature_1.html
MDR-1ABTの対応情報
http://www.sony.jp/support/headphone/confirm/mdr-1abt.html#hometheater