みちのく一人旅

まず第一に、東京では月曜日に通勤時間帯の事故が多い。羽田にしろ東京駅にしろ、そこまでの時間が１時間半かかる。
その間での事故で予定時間に大幅な狂いが出る。
第二に、土日に事故の場合、相手に連絡が取れなくなる。日程の修正が難しい。
そんなこんなで従来から自分で出張計画を立てる時は月曜立ちは避けてきた。
今回は自分の避けられない事情で、月曜日立ちの計画となった。
やな予感が当たってしまった。土曜日に夜に２０年来の友人が亡くなったとの知らせを受けた。
会えば例外なしに、飲んで歌って、議論した。
私の転勤先まで奥さんと仲間を引き連れて遊びに来てくれた友であり人生の先輩。
あまりにも早い突然の死。葬儀の日程と出張先の担当者の顔が頭に過ぎる。
友人から葬儀の日程のメールが入る。何とか出席できそうだ。まずは一安心。
連泊出張の時は、常に第二候補で予定を作り、当日１本早い第一候補に乗り換える。
そのため今回は大宮駅で変更手続きをしていると、同じことをしている人から名前を呼ばれた。
メールをくれた友人だった。彼は高崎、私は山形。この偶然、確率は宝くじの３億円クラスか。
友人は本業占い師、副業、取締役サラリーマン。わずか数分の出会いで別れた。
たどりついた山形は２月なのに雪は無かった。
午後高速バスで仙台へ、雪は無く春の陽気。山形でも仙台でも会う人毎に生まれてはじめての暖かい冬だと話された。
朝の１時間を稼いだおかげで、ビジネスは余裕で１日を終えた。夕食は牛タンの味噌にした。
止まりは、耐震偽造のビジネスホテルで選ぶのに苦労するが、ネットの利用と温泉付きが選択条件。
今回は駅至近のドーミーインをネットで選ぶ。朝食はひどいものだったが部屋は合格。