バーンステインはハーバード大学での講義で、音楽をチョムスキーの言語論で解き明かし,音楽=詩 として音韻論展開してきた。しかしベートーベンの田園交響曲において、音韻による構造が音楽=詩が隠喩をもちいることにより、構造が「あいまい」をもたらし、其の曖昧さが音楽の表現力をゆたかにしたことから、いわゆる「ロマン」派の作曲家、とりわけベルリオーズに始まりワグナーにより極限まで「曖昧さ」=音楽における調 . . . 本文を読む
バーンスタインはトリスタンとイゾルデの前奏曲は、ベルリオーズのロメオとジュリエットの「ロメオひとり」の場面の音楽のパクリだという。確かに彼の弾くピアノからは納得させられた。しかしベルリオーズから20年後のトリスタンはロメオとジュリエットのチェムスキーの言語論で言う隠喩であると結論づけるのだ。ベルリオーズの音楽は表層構造で、ワグナーはその深層構造だと。そして演奏後、自らの演奏を「非常に遅い演奏 . . . 本文を読む
バーンタインのハーバード大学での講義6枚組みDVDの4枚目は前回のベートーベンの「田園」での音楽における意味論の発展として、チョムスキーの変形文法論を軸に音楽における「曖昧さ」を論じる。ここでも彼は言葉と詩の相違と詩と音楽の同一の実証を試みる。言語との相違は詩も音楽も省略と隠喩により芸術となるが、それは深層構造と超表層構造により芸術に高まるが、その結果として「曖昧さ」が生じるとする。其の音楽こ . . . 本文を読む
エアコンを効かした部屋で、これまでできなかった音楽の聞き方をしている。前回同様テキストはバーンスタインの「答えのない質問」のDVDを見た後同じ曲を連続して聞くことだ。
今回は彼のレクチャアー3で「音楽的意味論」で取り上げられた、ベートーヴェンの田園交響曲だ。
ここでの彼の主張は、「ベートーヴェン自身が語り、楽譜で指示した、描写音楽を一旦忘れ、ベートーヴェンの楽譜の構造を理解してほしい。そ . . . 本文を読む
まだ仕事が忙しく、出張の多い時期だった。バーンスタインの「答えのない質問」と言う6枚組みのDVDセットを購入した。確かレーザーディスクの時代にも発売されていたのだが、値段が高く、輸入版で英語版で語学力のなさであきらめていた。 DVD版になり値段も安くなり買ったのだが、内容が結構高度な話で、お遊びで聴くにはしんどい代物で、例示の音楽は聴いたが、肝心のハーバード大学での講義はパスしていた。
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