とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

ある偉大なバス歌手の思い出 その2

2017年03月09日 | クラシックDVD/CD

 秋田県大曲市(現大仙市)でのクルト・モルのリサイタルのご招待をいただいた話のきっかけが、「1991年 Mozart Year」でのサバリッシュ+N響との魔笛の公演だった。今般LibreOfficeに入れ込んだVideo8の管理表を調べるとその公演を録画していたことが判明した。仕事を辞め、年金生活に入るや、カミサンから断捨離を強要されプラケース8箱分の廃棄処分のVHS,Video8を捜した。

 すると魔笛の公演のほかにN響の定期公演で行われた、クルト・モルを独奏者としたオーケストラ伴奏のリヒャルト・シュトラウスの歌曲が出てきた。

テープの保存状態もよく楽しめた。ただしBD,5.1Chになれたものには4:3比の画面の映像ももどかしいが廃棄処分にするにはもったいないと思った。

 A-1:  この曲は第二次世界大戦中に、アメリカ兵に誤って射殺された、彼の21歳の若書きの作品だが、戦後1961音に発見された曲。晩年の贅肉をそぎ落とした俳句のような作品とは違い、大編成のオーケストラの奏でる室内楽みたいななんとも不思議なバランスを持った居心地の良い曲だ。私はこのサバリシュの演奏で初めて聞いた曲だ。

A-2: &A-3 :HMVで検索しても ハンス・ホッターの歌う古い録音しかない曲だ、この曲も初めて聞いた曲でA-1同様この録音しか所持していない貴重品だ

A-4:1991年にMozart没後200年を記念公演のNHK-BS生中継を録画したものだ。秋田での単身赴任中に、東京と違って職住近接環境で、この放送を録画するために仕事を切り上げ帰宅した。秋田は雪と雷が多く、衛星放送には条件が厳しいがこの録画はノイズも少なく録画されていた。正直現状手元にサバリシュとバイエルン国立歌劇場の「魔笛」を所持していることから、この録画の価値は「魔笛の鑑賞」目的ではあまり価値はない。

 MozartYearの日本での上演記録としての勝だろう。江守徹演出は、「文化人?」の理屈先行の演出でこねくり回され、アマデウスに影響された私にはちぐはぐな舞台に思えた。しかも舞台装置も「バブル真っ盛り」の日本を反映させたのか、ゴテゴテに舞台空間を埋め尽くし、コシノジュンコのけばけば衣装と相まって、バランス感覚を欠いた舞台は受け入れられない。

 しかし、配役のトップにザラストラ=クルト・モルのテロップがながれる、この魔笛は歌も、舞台も彼の存在感の大きさだけが際立った魔笛だった。

サバリシュとバイエルン国立歌劇場の「魔笛」

  

魔笛については、このBlogで下記により私の手持ちにrついて述べておりますのでよろしかったらご覧ください。

今夜も夜更かしオペラ  

「魔笛」2011年11月19日 | オペラ

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿