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とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

所沢ミューズでN響を聴く

2010年06月27日 | Weblog
半年振りにオーケストラの演奏しかもNHK交響楽団を地元で始めて聴く。期待して会場に着くと地元の自然保護でお世話になっているSさんご夫妻と偶然にも席が前後でお会いした。学生時代からコンサートゴーアーだったが、この間40年知り合いと会場で出会うことはあっても席で会うことはなかった。


指揮の準・メルクルはTVのN響アワーでは聴いていたが、生は初めてだ。最初の曲目のはリストのピアノ協奏曲第2番、ピアノはジャン・フレデリック・ヌーブルジェでまったく初めて聴く人だった。24歳の有望株のピアニストとのことだが、なぜリストしかも2番を選んだのだろうか。手持ちCDとの比較で言えば、リヒテル、コンドラシンのような冴え渡る技巧の披露とドンピシャにシンクロするオケのデモンストレーションを狙ったのだろうか、それにしては音の切れはなかった。またベロフとマズアのひとつの交響詩のごとく物語を語ろうとしたのだろうか、それにしてはメロデーもリズムも硬すぎた。
オケとピアノの格闘技に終わっていた。リストの後ではアンコールに弾いたベートーベンの11のバガテルは気の抜けたサイダーのようだった。
シューマンの生誕イヤーであればシューマンを聞いてみたかった。

メインはマーラー生誕150年を意識したのか第一交響曲だ。
N響は出だしから飛ばしている。若さ爆発の感、メルクルは若き小沢を彷彿させる。なぜか途中からトランペットが3人追加。エンジン全開で終局まで駆け進むリスト同様の爆演状態。久しぶりに聞くN響の切れ味とボリュームにいつもの3階席にすればよかったと反省。それにしても久しぶりに音圧を堪能した。マーラーに不可欠なのはこのぐらいの音圧だと思う。
今朝「追悼ーオットマール・スウィトナー」を録画した。
1984年のモーツァルトのラスト3の交響曲だった。懐かしいメンバーを見ながら演奏を聴くと、今日の若々しい躍動感ある演奏にまだまだ発展途上のオーケストラである証をみた。それにしても今日の会場はまたもとのミューズに戻って空席が多かった。

今年のミューズは目玉がツメルマンのショパンだけでさびしい状況だった。12月にミッシャ・マイスキーとラトビア交響楽団がくるとのこと。早速チケットを求めた。指揮は西本智実。マスコミを賑わしているのは承知だが、CDも実演も未聴。ビジュアル系女流指揮者とのことで、ステージ裏のP席が高値となったそうだ。私が求めた席はビジュアル系に無関係な3階だ。何はともあれ、空席が目立つとミューズでの公演も事業仕分けの対象になってしまいそうな状況が続く。
カザルスホールの解体が秒読みに入った。ミューズの音響のすばらしさを生かした公演が年々減っていくように思える。ミューズ企画として、全国アマオケフェスタ、大学オケコン等4半期ごとに行ってオーケストラの聖地にするような試みは出来ないのだろうか。
所沢を紹介する世界に発するメッセージがあっても良いのでは。






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