とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

所沢市の空飛ぶ音楽祭2017に行く。

2017年09月25日 | 所沢ミューズ

 24日 午前中は、田んぼの会の稲刈りに参加、予定のコシヒカリの稲刈りが終了した時点で、早退し帰宅し、ひと風呂浴びて、所沢市の主催の「空飛ぶ音楽祭2017」に行く。

 名前はすごいが、単に航空公園内で、各種、ジャズありロックありフォーク、ブラバン、民謡、クラシックとあらゆるジャンルの音楽が、いわば好き勝手に行われ、公園内には、それこそお祭りムードで、各種の飲食屋台がならび、各世代の客でにぎわっていた。

 規制にあふれる中の公園では、このような催し物があってもよいのではと思った。私のメイン会場は、所沢ミューズのアークホールでの、地元に校舎のある日大芸術学部のオーケストラコンサートだ、今回はプログラムも、オーケストラの技量試しのルスランとリュドミーラの序曲。そしてアークホールの柔らかい響きを生かせるかが試される、Mozartのフルートとハープのための協奏曲、そして最後が、自慢のパイプオルガンの響きが堪能できるか問われる、サンサーヌスの交響曲第3番、というお祭りにふさわしい、所沢ミューズの特徴を生かし切れるか試されたコンサートだった。

 結論から言えば、満足できた結果だった。日芸の総力を挙げた演奏会だったが、あまりにも観客が少なすぎた。むしろ所沢市の「空飛ぶ音楽祭」のプロモーターがもっと頑張るべきではないか。地元大学のPRも含め。むしろこれを機会に、地元と大学が一体となって、音楽を志す中高生を引き付けるイベントにすべきではと、会場の過半を占めた私同様の行く先の短い人間で埋まるようでは、大学も、所沢市も先がなくなる。若い人をコンサートに呼び込むだけの価値はあり、その魅力を伝える場を提供すべきだと思う。

 いずれの曲も、セミ・プロオケの枠を超えた素晴らしい出来だと思った。重箱の隅をつつけば多少アラは見えたが、若さの持つエネルギーは十分伝わったし、女性優位のオケだが、ある種逞しさを感じた。久しぶりに生演奏を聴いたMozartのコンチェルトは、しばしうっとりとして安らぎの眠りに落ちた。

 最後のサンサーヌスの3番は依然聴いたアマオケの響きとは別物で、見事にオケとオルガンが溶け込みホールの響きの美しさにつつまれ満足した。しかし、すべてを聴き終わり、ふと今日の演奏に、参加した学生のうち、いったい何人が、音楽で将来の飯のタネとして生活をしていけるのだろうかといらぬことを心配した。今の政権の未来図に、どこに心豊かな生活の保証があるのだろうか。

  「文化よりも軍備を」を優先する政権に、そして貧富の差を拡大する政権には、心の豊かさは生まれないだろうと思う。もうシンゾウ君のソンタク政治にはいい加減に消えてほしいと思うのだが。

私の手持ち あれこれ

(1).ルスランとリュドミュラ序曲

 どうもこの曲がメインで扱われることは少ない。コンサートの場合は、最初の、オケの技量試しか、アンコールのおまけだ。したがって手持ちはCDの場合は、ロシア名曲集的な組み物であり、DVDの場合はコンサートの最初かアンコールに使われた。したがって主に論じるものでもない。その中で私の推薦というほどではなく、好きな指揮者のマルケヴィッチの演奏が、フランスのオケとの録音と、旧ソ連のオケとのLiveを有しているが、音楽の作り方が同じなのに(演奏時間もほぼ同じ)エレガントな演奏と武骨な演奏の違いが味わえる面白さが聴ける。

(2).フルートとハープのための協奏曲 

 上記の手持ちは一長一短はあるがどれも私のお気に入りだ。

1.は BIGサイトで行われた図書フェアーでのバーゲンで買い求めた(確か半額セール)アバドのベルリン時代の、良くも悪くもお仲間演奏の典型。適度の緊張感と適度のロマンチシズムのあふれた演奏でザビネ・マイヤーのバセットホルンによるK.622も聴ける。

2.は、著作権法の改正直前のいわば脱法CD。フルネ、デボスト、スイス・イタリア語圏放送交響楽団による、何とも粋な演奏

3.は貧乏学生時代に1枚千円の当時最安値だったLP。カールリヒターの場違い的なMozartで、ニコレがそれに合わせ几帳面な演奏をなしている異質なMozart

4.No3はあまりにもMozartらしくない演奏だったので、「らしい」演奏を求め購入した。今でもLPながらよく聞いている私の1番「らしい」演奏。

5.1とは真逆で頑固爺のベームさんが示すMozart像を、ソロがちょっとずつはめをはずしながら進むのが面白い演奏。

(3)サンサーヌスの交響曲3番

 この曲に関しては 2014年7月19日付けのMyBlogで紹介済みですのでそちらを参照してください

 http://blog.goo.ne.jp/yyamamot7493/e/4fc9cf716e794b08fbb46dc2b4e702fa  

その後に購入したCD

  カラヤン+ベルリンフィル+ノートルダム大聖堂のオルガン(Pierre Cochreau org)

1聴して感動 2聴で何か変 3聴して「こんな響きあり得ない」と疑問 合成写真同様の処理か?。別どり録音の切貼で作られたのでは?と思う不自然な響き。まるで映画を見るような「迫力」スタワォーズさながらの劇場音響をお楽しみください。


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