とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

ツィメルマンのショパンを聴く

2010年06月13日 | Weblog
昨年の暮れに、所沢ミューズにオールショパンのプログラムでツィメルマンの演奏会のチケットが売り出された。2010年がショパン生誕200年記念だが、ショパンはとりたてて好きな作曲家ではないが、根がお祭り好きなことから買った。年が空け音楽界はショパンイヤーモードになった。
ゴールデンウィーク恒例のLA FOLLE JOURNÉE au JAPON 「熱狂の日」もショパン一色のプログラムが発表された2月におふくろが倒れ、以来介護に明け暮れ、コンサートにはいけず、ツィメルマンのコンサートもすっかり忘れていた。
何気なくWeb ぶらぼうをのぞくと、ミューズの日程にチケットを買っていたことを思い出し、出かけた。




ツィンメルマンはピアニストとして取り立てて好きではないが、ミューズでのコンサートは初回の2006/06/11,2007/11/23,2009/06/20、そして今回の2010/06/12とすべて聴いている。
2006年はプロバイダーが変更になり、削除されたが毎回感想はブログで書いているが、客の入りも、プログラム構成も、演奏も今回が一番良かった。久しぶりにミューズの満席を見た。また辻井伸行現象か?男の子の子供も多く見受けられ会場には家族連れもこれまでになく多かったようだ。
プログラムは前半を2番のソナタで終え、後半はスケルツォ2番、3番のソナタ、締めを舟歌op60でアンコール代用で、アンコールはなかったが久しぶりに、満足感を味わった演奏会だった。2006年にも弾いた2番にはがっかりさせられたが、今回はホール全体を揺らすスケールある響きと従来からの音の美しさが生かされ、特に終楽章のプレストの緊張感と迫力はすばらしかった。
スケルツォも3番も同様で、手持ちのCDで聴くギレリスよりも重量感を感じ、ひ弱なショパンを払拭した、憂国の士ショパンを描いていた。





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