わざわざ読んでゃ 「ゆずの宿」便り

「燃える湯魂Burning hot soul」の泣き笑い奮闘記

鯨の中の畳の部屋(木の特攻兵器震洋)

2012年08月19日 00時44分57秒 | 地域情報
 ちょっと前にまだ明るいウチに仕事を終えて帰る機会があったきに、高知県香南市夜須町手結山の住吉漁港に寄ってみたがよ。



 その日は雨がパラついて夕方からは陽も射してきて…、何か不思議な空の色。



 漁港の入り口に結構目立っちゃう感じのモニュメント…。石碑に刻まれた文字を読むと「震洋隊殉国慰霊塔」と書かれちゅう。どれどれ…ふむふむ…。



 「震洋」いう船は特攻兵器として造られたものやけど、有名な「回天」が鉄製やったがに対して「震洋」は木製でとても「鯨」と呼ぶにゃあもの足りん5メートルばぁのボートで第二次大戦末期にゃあ本土決戦に備え4000隻が実戦配備されちょったがやと。木製のモーターボートに250キロの炸薬を積み込み、本土に上陸する海兵隊の艇に体当たり攻撃させようと米軍の上陸が予想される海岸に配備されちょったらしい。ここ夜須町の住吉海岸にも昭和20年当時、140人の海軍兵が米軍の侵攻に備えちょったがやと。



 港の傍にある「住吉神社」から年若い特攻兵士は海を眺めもって、敵を待ち、決意を強めよったに違いない。けんど…、終戦の翌日、昭和20年8月16日に1隻の「震洋」が燃え爆発し、他の震洋も爆発する事故が起きて、140人のうち、111人が散ってしもうた…。勝つことが目的やったはずが、死ぬことが目的になっちょった戦争末期の特攻兵たちが、生きて終戦を迎えれたがやのに、その翌日に事故死いうがァは、何ともヤリキレナイ話や…。



 18年ばぁ前に慰安旅行を企てて訪れたことがあるけんど…、その時はご馳走に夢中で「震洋」のことは知らざった…。その時にお世話になった「住吉荘」はたまぁるか!慰霊碑のすぐ傍やった!ここは貝や伊勢海老が絶品やきに、機会があったら「ゆずの宿」の皆とも来てみたいねや。

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