ひとりどろめまつり。

　大阪にカミさんを置いてきたきに、何日かチョンガー生活になっちょった初日…。



　初夏の陽気が近づいてきゆう「ヤシィ…」の浜辺は人っ子ひとり居らん。



　今年ももうちっとしたら、ここよりチョイ西の浜で「第５７回どろめまつり」があって、こぢゃんと盛り上がるがやけんど…、今はツバメの新婚さんにもやさしい静かな渚ぜよ。



　さて夜須からさらに３０キロばぁ海岸線を東へ辿って着いた「奈半利町ふるさと海岸」。ここも静かなもんで、瞳を閉じたら…、４０年以上も前にここで泳ぎよった頃に聴いた潮騒が聴こえそうやいか。



　昔の大隆盛を思い起こさす貯木場でも、忙しゅうに動く重機の姿はのうて、なにやら拍子抜けやね～。



　そんな中…、何やら企みもって独り黙々と「ゆずの宿」の入浴招待券をこさえる湯魂おやじ…。



　この日は夕方までに嬉しい飛びこみのお客様も増えたきに、なっかなか盛り上がったちや。



　お蔭さんで社宅に戻んて頂きもんの肴で「ひとりどろめまつり」をはぢめたがァは、もう結構な時間やったがやけんど…、商売繁盛がイチバンのご馳走よえ。

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