ブログ雑記

感じることを、そのままに・・・

若者使い捨てのブラック企業

2012-12-24 15:11:42 | Weblog

今野晴貴さんの”ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪”を読んだ。
”あの有名企業も「ブラック」化している!若者を使い捨て、日本の未来を奪う。その恐るべき手口とは?”のコピーに思わず手がのびて買ってしまった。
1500の労働相談をもとに色々取材されて書かれたものだろう。
確かに外からではうかがいしれない会社内部の闇もあるだろう。しかし一方的に非難しても始まらない。
雇用側からすれば入社した人はみんな会社の目標に沿って各人の能力を発揮して貰うことが主眼のはずだ。
しかし両者の間にミスマッチが起きたとき、どのように解決するか、は難しい問題をはらんでいる。
若者にとって就職は人生にとって重大な意味を持っているから、自分に合っていないと思える仕事を続けていくべきか、それとも転職をすべきかを思い悩み、人生の岐路に立って、精神的に辛い状態に陥ってしまうかもしれない。
そして一方企業は向いていない仕事に悶々として業績を上げれないでいる若者に優しく手を差し伸べ指導する余裕はない。
果たしてどちらが悪いのか、一方的に軍配はあげれない。
現実に近くの大企業の社長が創業間もない頃、「新入社員は必要人数の倍ぐらい入社させて、半分ぐらい残ればいい」と言っていたのを聞いたことがあった。社員を何と思っているのだろうと腹立たしく思ていた。実際働いていた人が沢山辞めていった、とも聞いた。
しかしその後も会社はドンドン大きくなって、昔のような噂は聞かなくなってきた。今では社内結婚を奨励したりスポーツに力を入れて結構変身を遂げている。
労働問題は厄介だ。個人に関する問題は本当に厄介だ。職場での個人へのパワハラはその限界認識と顕在化の特定が中々難しい。
読み終えても解決方法は見えてこない。結局は個人の問題に行き着いてしまう。個人が能力をつけて荒海を乗りきっていかなければならない、と言うことになるのだろうか。
50年前とは違って、今の若者たちは本当に厳しい時代を生きていると思う。
精神を鍛え頑張って欲しい。