ブログ雑記

感じることを、そのままに・・・

カモメよ どうしたの

2006-12-17 15:41:06 | Weblog
空は雲に被われていたけれど時折雲間から日射しが少しこぼれたので意を決しって歩きに出た。団地のメイン通りを下って川土手に出て県道の下をくぐって橋へ出た。下を覗くと一羽のカモメが冷たい流れの中で首を左右に振りながら周りを警戒しているようだった。一体どうしたのだろう。カモメは何時も群で生活しているはずなのにたった一羽でいるなんて。みんなとはぐれてしまったのだろうか。それとも群を飛び出して孤高を楽しんでいるのだろうか。昔読んだ”カモメのジョナサン”という小説を思い出した。カモメが人間と同じようにものを考えたり思ったりすることはないと分かっていてもカモメに自分の思いを投影して色々考えると面白い。とりとめもない思いに耽りながら三十分程歩いて浜に出た。そこでは春の甲子園に出場予定の高校の野球部員が砂浜を走って足腰を鍛えていた。今までにも時折彼らの砂浜ランニングを見かけたことがあった。いくら鍛えていても砂浜を走るのは本当にきつそうだ。自分も偶に海岸線の端しから端までを素足になって運動靴を持って砂浜を歩いてみるけれど、歩いているときは足裏が砂に直に触れて気持ちいいのだが後で疲れが出ることがある。きっと普段使われていない部分が砂の動きに合わせて対応しているからだろう。
急に空が暗くなってぱらぱらと雨が落ちてきた。踵を返すと一目散に大股で歩き始めていた。しかし帰り着くと防寒のジャンバーは滴らんばかりに濡れていた。それでも下まで浸透しなかったので風邪をひく事もあるまい。