今春、日本の企業では近年にない賃上げが実施されるようだが、日本の経済は今どんな具合なの?
アメリカでは相変わらず国内経済が活況のようだけれど、今後の経済見通しはどうなのだろうか?
ロシアは戦時体制下にあり、国際的にも経済制裁を受けているにもかかわらず、経済状況悪化の
様子が見られない。今後この国の経済はどうなるの?
などなど、その国の今後の命運、特に経済状況を見通す場合、その国の経済統計は欠かせない必須の
ツールだ。
つまりある国にの経済統計とは、その国の過去の経済現象を「的確に、正確に、恣意を挟まず」数量的に
把握して、その性質・傾向を数量的に表すことが必須の事柄だ。
しかし最近の中国の国家統計局が発表する経済統計ほど出鱈目はないように見える。
前年度比較として、進捗状況をよく見せたい為なのだろう、前年度に発表した実績経済指標を低い数字に訂正し、
それに基づいて今年度の成長率を高めに計算するようなことをする。
失業率が極端に悪化すると、それの発表を突然経済統計から除外する。
明らかに悪化している不動産部門の統計を恣意的に改竄する。
地方政府の悪化している財政部門の統計の都合の悪い部分は公表しない。
などなど、本来その国で信用度の一番高くなくてはならない統計値の誤魔化し。
経済現象を予測することの基本的国家統計を国家ぐるみで恣意的に改竄して発表している中国の現状は、
もうそれは「統計」とは言えない。
いっそ経済指標の公表なぞ全廃し、戦前の日本のように「贅沢は敵だ、勝つまでは我慢が大切」などの
スローガンだけを掲げて、共産党主導の国家運営に邁進する方が潔いように見えるのだが・・・・・・・・