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定年ジジイの夕焼け人生

朝日ほどの力強さはなくてもいいが、人生の黄昏期をせめて夕焼けほどに輝いていたい。

コロナワクチン

2021-04-28 16:48:08 | Weblog
コロナワクチン接種の案内が来た。
早速掛かりつけの医院に出向き、予約した。
5月中旬が第一回目、その3週間後の6月に2回目接種の予定だそうだ。

今回の接種は高齢者、しかも八十歳以上の老人に対する第一弾の予約だそうだ。

医療関係者以外では最初のワクチンになる。多分それも数量が限定されているから、全人口からすればほんのひと握りの高齢者が対象にあるのだろう。

ワクチン接種が今コロナに対する唯一の有効な予防方法だ。
このワクチンが日本人の半数以上に行き渡り、6割程度の人口に抗体ができるとコロナ感染の広がりが抑えれれるという。
日本でそういう状態を作り出せる時期はいつ程のことになるのだろう?
今秋までにその状態を作り出せるかどうか? ちょっと難しいだろう。

ということはこの夏までは、また何回かの緊急事態宣言のような措置を取ることになるのではないか?

関係者は大変な努力で頑張っているだろうが、オリンピックの開催は、「強行」のごとき無理な実施にならざるを得ないだろう。
日本国としての面子だとか、政治的な思惑だとかはもう捨てて、やはりもう今年のオリンピック開催は諦めるべきではないか・・・・・・

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技術の進歩

2021-04-21 14:49:13 | Weblog
技術の進歩が止まらない。
近年は、自動車や電化製品の様な機械・電気のハードウェアの進歩だけでなく、ITを中心としたソフトウェアの技術進歩は目を見張るものが多い。

先日、以前放映されていた古い(と言っても高々7、8年前の)テレビドラマをYOUTUBEで見ていたところ、話中で盛に携帯電話を使用していた。勿論当たり前の様に、通話するときには二つ折りの電話器をカチッと引き伸ばして使用していた。所謂ガラケーと称した物だが、今使われている一枚板状のスマホにどっぷり慣れ親しんだ目には、何かすごい違和感を感じた。

今ではほとんどの人が当たり前の様に使っているスマートフォンは、つい10数年前に新発売されたものだ。
現在では後期高齢者のスマホの使用率も増え、若年層ではもうスマホを使わないということは一種変人扱いだろう。そしてその用途が「携帯電話」と称してはいるが、通話機能以外の情報の授受が主体となっている。

西暦2000年になり、ミレニアムなどと騒ぎ立てたのがつい20年前だが、当時まだスマホなど誰も考えつかないでいた。人間社会に与えた影響の大きさを考えたら、スマホが発明され、使用され出したこの20年の変化は、昔の200年にも2000年にも相当するものだろう。

ふっと思いだした。
小学生の頃、学校で住所確認のために住所や電話番号を書き入れることがあった。
電話番号記入欄の先頭に(自)と(呼)の区別があった。
(自)は自宅の電話番号、(呼)は呼び出し用の電話番号の意味だった。当時自宅に電話を持っていることが珍しく、近所で電話を持っているお宅がある場合は呼び出してもらい、通話することが普通だった。都市部では割合に電話を持っている場合が多かったが、田舎では一つので数軒しか電話がなかったから「呼び出し」がごく当たり前だった。
市外電話をかける場合は、郵便局の交換台にその電話番号を告げ、一旦電話を切り、交換台から通話できる様になると呼び出しがあり、やっと通話できる様になる仕組みだった。
あれからまだ70年ほどしか経っていない。

どこまで技術は進歩していってしまうのだろう?






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年寄りの医者通い

2021-04-16 13:36:21 | Weblog
我ながらびっくりするほどの数の医者通いだ。

椎間板ヘルニアの術後のケアと検査のための整形外科。
心臓手術の術後のケアと検査のための心臓外科。
腎機能低下の経過観察のための腎臓内科。
肺臓に影があるために経過観察に呼吸器内科。
白内障手術の術後ケアと眼炎のための眼科。
うつ病のための心療内科。
毎月の投薬と検査のための掛かり付け内科医院。
歯医者。

計8箇所の心身的異常(これを病気と言うかどうかは別にして)を抱えていることになる。

勿論通院頻度は毎月一度から半年に一度程度のものまで色々だが、近頃新たに掛かるようになったものではないし、特別に病気に敏感で、ちょっとした症状で新たに掛かるようになったものでもない。重大な病気に罹った結果の病後ケアなり、我慢できないような状態で診察を受けた結果で現在に至っているのである。

若い頃の数年に一度くらいの医者通いから考えると誠に異常と言える。

これが後期高齢者として平均的なものかどうかは判断できないが、なんとなく毎日を自立して生活していることから判断するに、自例は平均を大きく外れてはいないようだ。

しかしこれが後期高齢者の平均的な状態だとしたら、なんと後期高齢者は医療費のかかっていることか。それもほとんどが保険医療の対象だと考えると、その医療費・社会補償費が莫大になる理由がこんなところから来ているのは自明だ。

日本は平均寿命が高いことが国としての自慢の一つとして考えられているが、一方で老人の比率が増える事による若年層の負担が増える問題の一端が、こんな一人の老人の医者通いの例からも容易に見えてくる。

出生率の低下がこの現象をますます深刻化していくのは誰でもわかることである。
少子高齢化の最大の問題点だ。
かといっていまさら出生率を上げて日本の人口を増加させていくことはほぼ不可能だろう。

日本だけでなく、世界のどの国を見ても、その国の経済成長は、人口の増加が大きく寄与したことは間違いない。現在先進国と言われているほとんどの国々はこうした道を歩んできたし、現在この問題に悩ませられている。

他方、現在も人口を増やし続けている所謂後進国と言われる国々では、その増加する人口に見合うだけの食料の増産ができずに苦悩している。

世界全体を俯瞰した場合、人口減少による経済の停滞と行った問題より、人口増加による食料不足の問題がより深刻だろう。
大袈裟に言えば、将来人口爆発による人類を、地球という制限された空間で養え切れるかという問題である。

長期的に、地球規模で言えば、少子高齢化による社会保障の問題点より、人口爆発による人類をどうやって地球という限られた空間で養っていくかという問題がより深刻で、致命的であろう。








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歳をとって思うことの一つ

2021-04-10 15:55:21 | Weblog
あと数ヶ月で満八十三歳になる。
年齢からすれば、十分に年寄りになったと言える。しかし自分で考えていた年寄りとは随分と感じが違うと思うことが多い。

その一つが精神的な充実度という点だろう。

若い頃、七十、八十の年寄りはヨボヨボした身体的見た目とは別次元で、その精神性は、例え不幸にしてそれが脳細胞的に衰弱した状態になったとしても、ある種の純粋に昇華した状態に自然になるものだと考えていた。

しかし自分が十分にその年齢に達した今、なんの変哲もない若い頃の延長としての己がそこにいる。

考えてみれば誰でもわかることであるが、単に歳を経たというだけで、自然に己が純化するわけがない。時間の経過による自然な変化で仙人の境地に辿り着けるとなどと考える方がどだい無理な相談だ。

肉体的な減衰により確かに「欲」は減退する。物欲、性欲、食欲、等々若い頃に比較すれば見事に落ちていることは確かだ。しかしそれだからといって、精神的なレベルが向上したとは言えない。
その人の精神的なレベルー道徳心、献身性、共感性、人格、人柄、等々が歳をとるにしたがい自然に向上して、良い年寄りになるなんぞは誠にもって嘘だ。
それなりの努力だったり、そんな環境に置かれるからそれらは向上するのだし、歳をとり時間が経過するだけで自然に良い人間になることはない。

確かに年寄りは、グッと我慢することやある種の諦めの境地に達することはあるかも知れないが、それを持って良い年寄り(感じのいいおじいさん)というのは当たらない。

時間軸に対しての人間の変化は、一般的に、肉体的変化がそうであるように、精神的変化も連続的なアナログ変化で、ある年齢に達すると何か急にデジタル的に変化するものではない、というごく常識的な事象の一つだ。
人間の連続的変化の内、ただ一つの事項だけが不連続な変化である。それが死というものだろう。

自分が年寄りになって、はっきりとそう自覚した。




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山藤

2021-04-07 09:21:30 | Weblog

写真でははっきりしないが、藤の花が樹上高くまで咲いている。なんという木かは知らないが、10メートルはあろうかという高木の樹上高くまで巻き付いた藤が花をつけ、まるでこの高木が花をつけているように見える。

こうまでびっしりと巻きつかれていると、いくら花を添えていてくれても迷惑だと思っているのか。いや花をつけない自身に花を添えてくれる藤に感謝しているのか。

いづれにしてもこんな高木が樹上高くまで花を咲かせているように見える光景は珍しい。

これから藤も春を彩る花の一つとしてシーズンを迎える。
整然と藤棚に設られて、フサの長い花をびっしりとつけている藤の花も好きだが、山腹に点在する青葉の大きな広葉樹をふわふわと彩っている山藤の紫色は、じっと見ていると時として夢見心地に陥るようで、非現実的で面白い。

梅の花にはじまった春の花は、これから百花繚乱の様を呈し、夏を迎える。
生命に溢れる地球を代表するような様は見事だ。
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つわぶき

2021-04-05 12:22:17 | Weblog

昨夜の雨が上がり、暖かい朝を迎えた。
まだ湿り気の残る浜松城公園をぐるりと回る。
桜は完全に落花し、新芽が盛んに葉を伸ばし始めている。

道路脇の土手に、石蕗が陽光の中を、昨夜の名残の雨滴を乗せて照り輝いていた。
晩秋から黄色い花を咲かせ、寒風の中に光っている時は、これからくる寒気を予感させ、あまり好きではないが、この時期の石蕗はその葉が反射する陽光がもう寒さは来ない、と予告しているようで好きだ。

歳をとるに従い寒さがますます嫌いになり、暖かくなるのを心待ちするような身体になった。


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目に染みる

2021-04-04 13:26:32 | Weblog

芽吹いてまだそれほど日時の経っていない若葉を枝一杯に湛えた木々の織りなす新緑は本当に目に染みるようだ。

これからぐんぐんとその緑色を深めていく生命力を感じさせるから、なおさらその「新緑の緑」は目に染みるような印象を与えるのだろう。

色が「目に染みる」とは、よくぞその緑色を形容したものだ。

どんな色を「目に染みる」と言ったものだろ?混ざりけのない、純な、吸い込まれるような錯覚を興す色で、かと言って目を刺激するようなビビットではない色を「目に染みる」というのだろうと勝手に理解している。

深いしかも濁りのない静かな湖の「青」、11月の雲一つなく乾燥して澄み切った空の「青」、くすみや染みが全くない純白な洗い立てのシャツ、よく擦ってたっぷり筆先に含ませた墨でかいた墨色の跡、色合いこそ違いどれも目に染みるような感覚を覚える。

燃えたつような夕日の色は、それ自体感動的な色だけど、目に染みるとは感じられない。むしろ目に焼き付くような感じだ。
どのような色に惹かれるかはその人の嗜好によるところが多いだろう。その人の過去の印象深い経験などが影響するだろう。

また色に対する感覚はどうも民族的な影響も大いに受けるだろう。南アジアの色、インドの色、アフリカの色、etc.・・・・・
生まれ育った環境の中で「色」に関する部分は相当大きくその人の感受性に影響を及ぼすだろう。一般的に人が外部から受け取る大半の情報は視覚から受けるものだという。
視覚情報の内、色情報の割合は如何程だろうか?同じ形状でもその色により受け取る印象は随分と変わる。

もしこの若葉の情景がモノクロだったとしたら、随分と受ける感情も変わってくるだろう。
「色」を感じ、「春」を感じ、「力強さ」を感じさせてくれる若葉の色は好きだ。












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2021-04-01 09:53:17 | Weblog

暖かい春の朝日を受けてできた、現実とは程遠い脚長おじさんの影を撮った。

まだそれほど薄くなっていないと少々安堵しながらの撮影。

1m2にも満たない背中でも十分に温かみを与えてくれる太陽に感謝。

何億年にもわたって、地球上の全生命にエネルギーを供給し続ける太陽とはいかに偉大な存在か。

地球上に偶然発生した人類が、ほんのここ100年足らずの極々短期間だけ、原子核分裂ないしは核融合という太陽に由来しないエネルギーを初めて作り出したが、まだまだそれを安全に使用する方法を見つけ出していない。人類は、いや地球上の全生物は、未だ太陽から供給されているエネルギーに100%依存して生存している。

散歩の往路は朝日を背に受け、影が先導してくれ、復路は太陽に向かって歩くから影は追尾してくる。
太陽が作り出してくれる妙だ。

春という気持ちのいい季節だけではなく、一年を通して太陽の光をいっぱいに受けることの喜びを存分に味わえることに感謝。




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