トランプ前大統領が仕掛けた米中経済・人権戦争は、米大統領が変わっても沈静化することなく、
いやかえって激化の一途を辿っている様に見える。
関係が完全に切れて軋轢が激化することもないが、お互いに妥協して安定的な関係に落ち着く様子も見られない。
近頃ではお互いに、相手の民主制度に落ち度があり、「自分の民主」が優越しているなどと論争している有り様だ。
原因は明白で、自国の国体が国民にとってより幸せだと言い張っていることだろう。
しかしちょっと観点を移してみると、両国の国民性の違いからきている様にも見える。
アメリカ国民は言わすと知れた自尊心の塊みたいなものだ。
一方の中国は昔から面子を重んじ、面子を失うくらいなら死んだ方がましだ、とも言われるくらいだ。
自尊心vs面子。
これは政治・経済体制の違い以上に厄介だ。それは今日昨日出来上がったものではなく、
数百年の長きに渡り培われてきた国民性だ。
外に向かって面目を保つか、自己に対して名誉を保持するのか。
自尊心が勝るのか、面子が有利なのか。面白い。