定年ジジイの夕焼け人生

朝日ほどの力強さはなくてもいいが、人生の黄昏期をせめて夕焼けほどに輝いていたい。

合理的思考

2023-12-31 13:26:54 | Weblog

今年、2023年も最後の日になってしまった。

 

コロナという歴史的な疫病が世界を恐怖に陥れたショックが収まらない内に、

ロシアのウクライナ侵攻が起こり、間を置かずイスラエルとパレスチナ間で悲惨な

争いが引き起こされた。

どちらの戦争も、その発端は、一人ないし、ごく少数の政治的リーダーの

独断的決断によるものだったし、その決定過程は、普通の感覚を持ち合わせて

いる人間なら、まさかと思うほど不合理なものだった。

多分世界の9割以上の人の持つ「合理的」思考に沿った出来事ではなかった。

「非常識」だと「普通の感覚」では思えることも、まだ現時点の現実の

人間社会では起こり得るという「嫌な」予感を世界中に与える出来事であった。

 

第二次世界大戦およびその後の経済復興を通してのここ80年間に培われた

日本社会の常識として判断しても、誠に持って不条理の極みと思われることだ。

日本国民として、戦争に対しての一般的判断基準は、やはり日本国憲法に

準拠することが多いだろう。

日本国憲法には;<日本国憲法第9条:日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 ② 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。>

戦争はしない。戦争のための戦力は保持しない。と明記してある。

これほど純粋で、美しい理念の上に立った憲法は、世界広しといえど、他国の

どこにも存在しない理想的憲法だろう。

荒野の一角に、まるで場違いの様に隔存されたお花畑のような如きだ。

 

さて、話はぐっと現実的になって、将来の仮定の話になる。

しかしこれが「仮定」だといって、決して起こらないという保証はない。

ウクライナの問題にしろ、パレスチナのことにしろ、「そんなことは起こらない」

だろうと常識的には考えられていたことだということを忘れてはいけない。

もし、ロシアが「北海道は本来ロシアの領域であった」と主張して、侵攻して

きたら。

もし、中国が「歴史的に沖縄は中国の一部であった」として領有権を振り翳し、

一気に攻め込んできたら。

綺麗に咲き誇っていたお花畑は一気に踏み荒らされる結果になる。

 

「常識的にそんなことは現実的でない」と「合理的思考」では、当然そう

考えるだろう。しかし「合理的」思考上での判断が間違っていたと思わせる

ここ数年の出来事をどう考えたらいいのだろうか。

人間とはその程度の生き物である、と諦観するのが正解なのか?

いや人間社会ま未だ進化過程の途上であるから、これからもっと合理的判断の

上にたった社会が作り上げられると期待していいのか?

 

人間はどれほど賢かったのか、いや人間は期待していたほど思慮深い動物では

なかったのか、将来の歴史はどの様に判断するだろうか?

 

 

 

 

 

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眠い

2023-12-27 14:39:23 | Weblog

室外は寒いが、ホットカーペットに寝転がっていれば、自然に眠くなる。

極楽、ゴクラク!

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大揺れの自民党

2023-12-14 13:54:32 | Weblog

自民党の派閥主催パーティの売上金の議員へのキックバックに関して、

その金額を帳簿に記載しなかったからそれは政治資金規正法違反であるとか、

いやいや実はそれ以上に悪質で、記載されていなかった裏金を「政治活動」以外の

用途、すなわち個人的に懐に入れてしまった悪質な脱税行為に当たるのではと、

自民党内外はもとより、国中が大騒ぎになっている。

ある議員に至っては、4、5千万円とも言われるキックバックを受けながら、記者の質問

に対して、回答らしき回答もせず、挙げ句の果てに記者に対して「バカだね」

などと言ってしまったから、総すかんを食ってしまう体たらく。

今どこのテレビのチャネルと回しても、インターネットや新聞のどの記事を見ても、

この様な金がらみの政治スキャンダルの度に蒸し返される「政治における金」のあり方を

猛批判する記事ばかり。過去なん度も繰り返されてきた政治と政治家の金の出入り

に関する悪行とそれに対する規制の記事ばかり。曰く政治に金がかかりすぎるのが原因だ。政治家が職業、いや世襲制の家業になってしまったのいけない。政治家の政治に対する志の低さが問題だ。etc,etc. 過去に何度も何度も耳にタコができるほど聞いてきた議論ばかり。

 

いや、違うだろう!!政治家が悪い以前に、そんな人間を政治家として選んだ選挙民が

馬鹿だからだろう!選挙に参加しない国民の半数近い「どうでもいい選挙民」が

今更何を言っているのか。

ガーシーの様な「犯罪人」を国民の代表として国会に送る結果を

作ってしまった選挙民に罪がないのか?

「馬鹿か」程度のアホみたいなことしか言えなくて、国会で居眠りしている反ボケの老人を

国会に送り出す選挙民はどう反省しているのか?

民主主義国家の国家運営の根源的な力である「選挙」に参加もせず、いや関心も示さず、

今回のことの様な事態が起こると、「政治が悪い」とか「政治家の倫理の問題だ」などと

叫ぶ前に「選挙に行けよ!!」そして「よりよい」政治家に投票しろよ!!

民主主義を守り、その制度を遂行する力の源泉の一つが「選挙」だ。

民主主義とは大多数の国民がその制度に参加し、遂行に携わることにより成り立つものだ。

政治が悪い、政治家が悪い、といっているだけではどうしようもない。

参加し、協力して「政治」を作り上げていかなくてはいけない。子供でもわかる理屈だ。

 

 

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