定年ジジイの夕焼け人生

朝日ほどの力強さはなくてもいいが、人生の黄昏期をせめて夕焼けほどに輝いていたい。

覚悟

2011-03-17 09:33:04 | Weblog
今回の大震災に端を発した福島原子力発電所の事故が、不測の事態であったか、否かの議論は暫く置くとして、今後同じような事故が起こればそれはもう不測のものとは言えない。

また今回の事故の深刻さがどれほどのものかは五里霧中というのが現状ではないだろうか。
東電、政府の発表を聞く限りでは大勢の人が被曝するようなレベルの事故ではないようにも思えるが、諸外国が東京在住の人間を含めて日本退去を始めると言う事実をどう解釈したものだろうか。

いずれにしても、原子力発電所の安全性に対する信頼感は大いに揺らいでしまったのは事実だ。
今後、日本国内でこれからの原子力発電に対する白熱した議論が沸騰することだろう。


エネルギー資源がゼロに近い日本では、多少の犠牲を覚悟し、これからもある程度原子力発電に頼っていくことが必要なのだろうか。

地球温暖化対策として、CO2を排出しない原子力発電は、自然にやさしいのだろうか。

原子力発電は、電力供給がたとえ逼迫したとしても、今回のことを教訓として縮小、廃止の方向に持っていくべきだろうか。
その為には日本経済、個人消費生活を相当程度犠牲にする必要があるかもしれない。


いずれにしても、日本国として、日本国民として相当な「覚悟」をもって方向性を決める必要がある。
今のように、電力を湯水のように浪費する生活は続けることは不可能だろう。

危険からは遠退いて、しかし現在のような安穏とした生活は続けたい、等と言う「あれもほしい、これもほしい」というような甘えた日本人ではもうやっていけないだろう。

沖縄の基地の問題しかり、原子力発電所しかり、身近なところではごみ焼却炉の場所の問題・・・・・・・・・危ない・汚いところは遠くに押しやって、自分だけは楽しく暮らしたいという自己中心的態度を真剣に見直す議論が必要だろう。

全て、我々一人ひとりの「覚悟」の問題だ。








コメント (2)
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