斎常（さいつね）と 翁草

なんとも　うれしそうに可憐な花を手に取り　買っていった世田谷花きの超有名人　斉常
この不思議バランス
市場で働いている人って　案外花好きじゃなく！っていう人も多い
でも　この斉常をはじめとして　花好きな人ももちろん多い
当社の担当者は　実は花好きじゃないと　つとまらない！
私は値段よりも別のことが気になり　別のことをよく言う
物知りならぬ花知りじゃないと　多分対等に話ができない！
性格がよいとか　かわいいとか　それも愛されるべき重要な要素ではあるけれど
まず　花を知って愛してくれていないと
相思相愛の関係には至らない！
お客さまだってきっとそう！　花を心から愛してくれているお客様は
当社で　買ってくれていると思っている
花自体も　自信を持って進められる　愛すべき産地の花しか　置いていないつもり
だから　今募集しているスタッフも　花が好き！っていう人を求めているんだけれども
なかなか　そうはいかない模様
まあ　まっつんだって　はじめは花が好きっていうわけじゃなかったらしいから
必ずしも　花好きじゃなくってもいいかもしれないけれども
毎日のこの花に対する感動を　共有できない人と　働き続けるのは　ちょっとつらいかも！？
なので　こんな風にうれしそうに　花を買いに来てくれる市場の人を見るのは
斉常であろうが　なかろうが　うれしいもの
斉常は　確かに大ボケもかますけれども　
みんなに愛され　セリ相場が　いい感じになるのは
この花好きがやはり　買参人や仲卸の人たちに伝わっているからではないの？
などと　思ったりもします
そういうのも　ある種の信頼かもね
さて　このお話　オチがある
直後７階へ行ったら　ある女性が　「斎藤さんに　翁草もらったよ～」と私にご報告
おいおい　斉常　女に花贈ったな～
でも　誤解しないでね！たとえ斉常に下心があっても　二人にはなんの関係もない！
ただ　喜ぶ顔が見たかった斉常のちょっとした優しさなんだと思うよ
彼女は　何日も前から「翁草がかわいい」って見に来ていたから・・・

この翁草　大好きな群馬の高橋さんの花
以前伺った時も　ご夫婦おふたりで　素敵なおもてなしをしてくださいました
春になったら伺いたいよね～とよく言っています
この翁草　水揚げをもう一度しなくてもいいような工夫がされています
短いこの花　２階建ての箱で　きっちり立った状態でやってきます
なかなかかわいい工夫
いつも　この方法のお話をメールしようと思いつつ　また日がたってしまっています
とてもいい方法だと　みんなで話をしています
伝えなくてはいけないことを伝えていないことを反省しています
このうれしそうな斉常の顔
花を買うとき　贈るとき　もらうとき
みんなこんな風にうれしい顔になると思います
花は自然に人を幸せにする！と思っているんですけど　いかがですかね！？