カステラな暮らし ゆるふわっ花観察記

花について日々思うことをあれこれと・・・

切ない片思い!?

2010-04-11 14:38:50 | 日々の花
先日 私が東京の母と慕っているお友達から 詩集が届きました
彼女は詩人
もう多分80歳くらい
私の母よりも年上の 最高齢のお友達
でも 考えも気分も最高にやわらかく 知的で素敵なお友達
今回新しい詩集が完成したので 贈ってくださった
忙しくって 活字に飢えているので たいへんうれしかったです
いつもの詩集と同じ装丁で 内容も やはりなんだかせつなさでいっぱい
まだ読みこんでいるわけではないけれど なんだか心は いつもと違う琴線が揺れて
新鮮な気分に浸ってしまっている感じ

文学少女だった過去
とうに捨て去った過去ではあるけれども
アンニュイや切なさは なんとも自分を別の世界へ連れ去ってくれるものなのだ
花の仕事について まず驚いたのは 
いわゆる文学的感性とか 芸術的な才能とか
そういったことに 長けている人が 恐ろしく存在していなかったことだ
みんな隠しているのかしら?と当時思ったものだ
でも 実際長きにわたってこの世界で生きて来て
本当に そういう人は案外いない!
意外にも 工学系や経済系の人が多い
花の世界なのに 不思議なことは不思議なのだけれど
実際 文系 芸術系の部分を生かしていく場面は そうそうない
仲卸だもの 全然関係ないという説もあると思う
でも 自分自身は そこの能力で今までやってきたと思いこんでいる!?
根っから商売人!と言われる対人能力も 確かにあるけれども
それはいつもプラスに働くとは限らない
マイナスのことも かなり多い
人対人のことは 本当に難しい!
誰にでも愛される人になることは 大変なことだ

昨日は バラの産地さんに行ってきたけれども
実は 産地さんともいい関係ばかり築けているわけでもない
題名の通り 切ない片思いも あるのだ
私は 好きでしょうがないのに そっけない産地さんもいる
写真の花たちは セリンセ ルピナス
千葉の伊東花園さんの花
以前の会社のときは 結構ラブラブだったと思う
でも 新しくやるようになったら さっぱり冷たい!
いろんなしがらみもあるだろうし 今の会社は 小さいし・・・
先日市場の人に頼んで 去年まで もらっていた花の問い合わせをしたら
世田谷には出さずに終わってしまったらしい
大好きなジョンクと金魚草のアザレア
なんだか ショックで ちょっと切なさでいっぱいになってしまった
仕事でこんな経験は初めてだったので なんだか悪いことしたのかな~などと
2~3日考えてしまったくらい
でも恋でも仕事でもいつもラブラブというわけにはいかないよね
こういうこともあるものです
・・・私は 片思いの経験は ほとんどないですが 追いかけないタイプなので
また次のいい男(産地さん)を探すことにしましょう!
蔭では まだ好きなので 世田谷に来ている花だけは せっせと売り続けるけなげさも
まだ持ち合わせておりますよ!
いとうちゃ~ん!好きでしたぁ~!!

前述の詩人の彼女
この先 花の詩集を出したいと おっしゃっていました
私も彼女に負けていられません!
80歳までまだ優に30年以上あるわけですから
もっともっと 恋もして いろんな経験もして 仕事引退の暁には 
文学少女のときの妄想を形にしていきたいものです
切なさは 人を 何倍も優しくし強くし 大人にしてくれます