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奥山文弥のフィッシングカレッジ

魚の生態、水辺自然環境。釣りを介した人との出会い。家族・親子の釣りが楽しい。東京海洋大学フィッシング・カレッジの情報も。

相模湾のマグロ

2008-09-21 | 奥山の独り言
 
相模湾ではシイラ、カツオ、マグロ釣りを恒例のようにやっている。
88年から相模湾に毎年通っているから今年で21年目になる。
それまでの私はバブリーに海外のGT一筋だった。
 
 私たちは相模湾ではシイラ、マグロ、カツオの3種を釣ることをグランドスラムと呼ぶが、今年はシイラもでかかったし、キハダもでかい。

 5~6kgのキメジと呼ばれるサイズを釣っただけでも、大騒ぎして心は弾むが、それが20kgオーバー、大型は50kg以上あり、ラインをブチブチ切られているという。

 もちろんキハダ自身に切られるだけでなく、途中でサメに襲われたりする。

 私の仲間も切られている。先日は息子にも掛ったがサメに食われた。なぜか私には掛からなかった。

 正直言って結構熱い。何人もの人が掛けているのに私は釣ってないからか?

 友人たちは仕掛けをどうしようとかいろいろ談義している。

昨夜の会合でも男衆の話題はマグロだった。私も熱くこみあげるものを感じた。
が、それを燃え上がることはない。

でも私がダイワテスターとして、プロとして生活していたが、それをやめた理由は、釣りへの情熱を教育に向けようと決心したからである。

相模湾にも生徒と呼んでいいのかな?学生や初心者を連れて行った。

それはあの魚群を見たときの感動を味わってほしいからである。

 キハダが入れ食いしているとき、カツオのなブラにあたっても「なんだカツオか?」とがっかりする人もいるらしいが、それは贅沢だ。

 シイラで感動する人も多い。そう、私たちはシイラを釣りに相模湾に沖に出始めたのだから。

 それが秋になると「なんだシイラか?」と時々思う自分も反省。だから初心者の
アシスタントをやって目いっぱい釣ってもらう。彼ら、彼女らの喜びの顔は見ているだけでこちらも嬉しい。これが自他共楽

 シイラの泳ぐ姿も美しいし、カツオの跳ねる姿も壮絶である。



で、今のマグロ。みんな釣りたいだろう。でも切られている。私としては10kg以下の「取れるサイズ」が掛ったほうが楽しいのでは、と真面目に思う反面。「男なら戦え!」という気持ちはある。

 しかし初心者には無理。絶対無理だ。たまたま上がってもそれはラッキーなのである。私が通う青木丸の常連でスーパーテクニックを持っている人いたちでも切られてしまうのだから、初心者には無理なのである。

 でもみんな釣りたいという。大マグロに限らず、マグロはいい。
 ここのところ、フライフィッシングをする人がみんなイワシの泳がせ釣りに切り替えている。やはりマグロを釣りたいのだ。

 フライフィッシングにこだわり、フライじゃなきゃ釣りじゃねえという感じで意気込んでいた方々もみーんなそうだ。それはいいことである。フライロッドには限界がある。

 マグロを見れば気持も変わる。

今釣れているマグロにはまっちゃった人は、おそらくこのマグロが相模湾から出て行った後、鮪人になって、沖縄遠征などを考え始めるに違いない。

 私もこの先、何回か相模湾に行く。チャンスがあればマグロと闘ってみたいと思う。しかしマグロ狙いで行くと、魔物狙いなのでヤバイ。

 頭がおかしくなるのである。マグロは麻薬である

 だから仲間にぜひ釣ってほしい。私の仲間には10kgオーバーの魚を経験した人がそれほど多くない。だから彼らに釣って欲しい。

 そして私が同情しているときに釣れたら、ぜひ片側でいいからカマを分けていただきたい。それぐらいの気持ちで出かけたいと思う。

 相模湾のマグロは、跳ねている姿を見るだけでも感動ものだ。マッコウクジラもいい。

 「サバがマグロを産む日」にも書いたが、以前長男とまぐろの群れを見ていたら、トビウオが跳ねて「ア、トビウオ」と思っていたら、キメジがジャンプし、それを水面上で、すなわち空中で食いついたのを見た。二人で唖然とした。
その時長男は4kgほどのキメジの引きに翻弄され、手伝わなければ上げられなかった。
 しかし昨年は7,2kgをちゃんと一人で取った。
 今年は1時間50分もファイトした。そうだ、息子にも釣ってもらいたい。

 昨夜久しぶりにTV「Theフィッシング」を見た。ダイワ精工のテスター時代、何度か出させていただいた番組だ。「相模湾のマグロ」というタイトルに惹かれてみてしまった。
 そこには現役で活躍中の村越正海さんが出ていて、25kgもあるキハダマグロを釣っていた。さすがである。彼も「釣りに行くことが大切である」と言っていた。

 あのマグロの跳ねは見るだけでもいい。

「俺は漁師になって50年だけど、相模湾にこれだけ多くの大マグロが入ってきたのは初めてだお。」と正夫丸の船長が言っていた。

 私の予想では、おそらく来年もキハダはやってくるだろう。メバチが来るようになったら完全に温暖化である。
 温暖化の悪影響を受けている方々には申し訳ないが、相模湾の遊漁としてはいい方向だ。

釣りたい人は準備しておいてほしい。「備えよ常に。」である。

 クロマグロ対策も考えなくてはならない。

訳がわからない文になって申し訳ないデス。





写真はフィッシュ&フィンズのメンバーが久米島で釣ったキハダ39kg。

ロッドはダイワ・グランウエーブXの硬いヤツ
リール・シーライン20LD
ラインは ディープワン(PE)4号
リーダーは フロロカーボンの30号 2ヒロ。
ハリ 大型ムツ

エサ、キビナゴ3尾掛け。

ファイトタイム 2時間40分!!!!




 
 


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