多摩川に遡上するウグイやマルタでハイブリッド(交雑種)がいるという話を、聞きましたが、簡単に交雑しないから種が分化したのだと私は思っています。
マルタの産卵床にデカウグイはいるけど、ウグイは一緒に産卵しているのではなく、マルタの卵を食べているのだと思います。その証拠に産卵床の中にエッグフライを投げ込むと、ウグイは次々にヒットしてきました。
そこで私の北里大学の後輩で橋本健一さんという、ウグイの論文を書いた男に聞いてみたら下記の答えが返ってきました。
「普通は、ウグイとマルタが同じ群れで混成してますと、いっしょに産卵しているように見えるのですが、実際は同時・同所的に産卵しないと、わたしは考えてます。
ウグイについては、性フェロモンによって産卵直前の個体が群れる習性が知られてますので、マルタにおいても、ウグイの性フェロモンとは異なるものを発して、お互いの性フェロモンの違いによって認識し合い、交雑を避けて種分化してきたことが推察されます。
また、産卵箇所が限られてなければ、群れが一度産卵した箇所には、しばらく他の群れが産卵しないことを気仙川、稗貫川、猿ヶ石川のウグイ漁の方々から聞いたことがあります。」
また彼の調査では海で泳いでいるウグイに50cmを超え、丸々と太ったヤツもザラにいたそうです。
というわけで、多摩川のハイブリッド説は杞憂であると安心しました。
ウグイとマルタの写真は過去のブログをご参照ください。
マルタの産卵床にデカウグイはいるけど、ウグイは一緒に産卵しているのではなく、マルタの卵を食べているのだと思います。その証拠に産卵床の中にエッグフライを投げ込むと、ウグイは次々にヒットしてきました。
そこで私の北里大学の後輩で橋本健一さんという、ウグイの論文を書いた男に聞いてみたら下記の答えが返ってきました。
「普通は、ウグイとマルタが同じ群れで混成してますと、いっしょに産卵しているように見えるのですが、実際は同時・同所的に産卵しないと、わたしは考えてます。
ウグイについては、性フェロモンによって産卵直前の個体が群れる習性が知られてますので、マルタにおいても、ウグイの性フェロモンとは異なるものを発して、お互いの性フェロモンの違いによって認識し合い、交雑を避けて種分化してきたことが推察されます。
また、産卵箇所が限られてなければ、群れが一度産卵した箇所には、しばらく他の群れが産卵しないことを気仙川、稗貫川、猿ヶ石川のウグイ漁の方々から聞いたことがあります。」
また彼の調査では海で泳いでいるウグイに50cmを超え、丸々と太ったヤツもザラにいたそうです。
というわけで、多摩川のハイブリッド説は杞憂であると安心しました。
ウグイとマルタの写真は過去のブログをご参照ください。