二人のこれから

日常を、つれづれに・・・

まぐだら屋のマリアを読む

2019-01-10 | 読書

 久し振りに図書館へ出かけました。
原田マハさんの「まぐらだ屋のマリア」・「太陽の棘」の2冊を借りてきました。

 

 

まず「まぐだら屋のマリア」2011年 幻冬舎発行 を、今朝から読み始めました。読み始めると引き付けられて昼食の用意、片付けがもどかしく思えます。

まずタイトルが何?と思わせる本です。
マグダラと聞くと、イエス・キリストに関係するのかしら・・・でもひらがなだし…

老舗料亭に就職した及川紫紋が、生きることに絶望してたどり着いたのは尽果(つきはて)という海の見える所でした。
崖っぷちの小屋をめざして、とぼとぼと歩いて行くとそこは、こざっぱりと整った佇まいの古民家 ここが、まぐらだ屋でした・・・

なんとか主婦のしごとを片付けて午後から読みました。今日は予定のない日でラッキーでした。

夢破れ、恋を失い、後輩を失くし、ふるさとにも帰れない主人公が死のう思った・・・崖っぷちに建つ小屋、まぐらだ屋をみつけ、ここで死のうと引き寄せられた。
その思いが「生きよう」という意思にかわっていく物語は作者原田マハさんの展開の上手さで一気に読みました。 

 

 

物語の土地が地塩村・すぐ近くの島が方舟島・主人公が紫紋・まぐだら屋の女性がマリアと呼ばれている・その他の人物も当て字のような・・・

人の本当のやさしさって、こうなのかとか、居場所を得て主人公が生き生きと変わるところなど胸をつかれ涙しました。
まぐらだ屋は食事を提供する店なので、お惣菜的な献立が折々に出てくるのも興味深いところでした。

作者原田マハさんのマハは「裸のマハ」「着衣のマハ」からとったのだそうです。
彼女の他の本も読みたくなりました。

まず次は借りてきた「太陽の棘」を読むことにします。  


最新の画像もっと見る

コメントを投稿