十七年前 樋口透吾は妻子と遊園地に居た
妻がトイレに向かったあと 仕事の電話が入り 荷物がひったくられーその騒ぎの間に幼い息子がいなくなった
誘拐にあったのか
その後 身代金の請求もなくー
息子は見つからないまま
妻とは離婚となった
樋口は警察を辞め 今はある組織の仕事をしている
その樋口の今度の仕事は 消えた警官・北森の行方を捜すこと
北森の後任の警官・島崎を協力者として
島崎には幼い娘がいた
仲の良い島崎一家
田舎だが 色々きな臭いことが起きている
新品に限って盗まれる道具
不審な老人の死
施設の子供達には怪しいアルゴ神なるものが
犯罪を犯した青少年たちへ与えられている薬
襲われた島崎は拳銃を奪われてしまった
樋口は撃たれて負傷し入院
けれどね
樋口は探し続けた息子と 会えた
本当に良かったーそう思える終わり方でした
―本書は中島みゆきさんの楽曲「ファイト!」から、作品の構想を得ていますーとの言葉があります
解説は大矢博子さん
神室幼稚園に赴任した新人の喜多嶋 凜
彼女は保護者会のモンスターペアレンツ団体様のような保護者会に驚く
園側が決めた遠足の目的地すら変更させる
唯々諾々と従う園長
凜は少しでも理想に近づけるべく奮闘するが
園にも秘密があり それに絡んで・・・凜にも秘密があった
忌まわしい過去の殺人事件
犯人とされたのが凜の父親だった
この街に暮らしていられず 他の土地へ
だが 街には凜を覚えている人間もいた
人殺しの娘
前を向いて生きようとする凜
この昔の事件を調べにきた刑事がいる
中山七里作品にはお馴染みの渡瀬刑事
かなり人相が悪いらしく
作中これだけの表現がある
ー齢の頃は五十代半ば、中肉中背で声がやけに渋い 聞きようによってはかなりの濁声に感じるだろう
だが何と言っても一番の特徴は顔だった
目 鼻 口 それぞれのパーツは普通なのに それらが収まった顔は凶暴のひと言に尽きた
不用意に近づいたら問答無用で殴られそうな気がする
いったいどこのヤクザかと怪しんでいるとー
ーただ後ろにいるだけなのに 殺気じみた空気が背後から漂ってくる
武闘派のヤクザなのだろうかー
「キョーアクハンが出るんだよ」
「きょ凶悪犯?」
などと さんざんな書かれようである
渡瀬刑事は この昔の連続殺人事件の犯行現場を見つけ出し 真犯人も見つけた
物語としても楽しめますし 自分達は善意の人間 正義側だから相手に何をしてもいい
身勝手な迫害についても書かれています
問題提起の物語と言ってもいいでしょう
顔が醜い 太っててスタイルが悪いーそうしたことからイジメを受けていた野々宮恭子
彼女には とびきり美しいイトコがいた
母親が家を出て 父親と二人暮らしになり 恭子と同じクラスに転校してきた美智留
病気になった恭子の為にドナーとなってくれた美智留
恭子は美智留の不幸を知って その境遇から解放すべく ある協力をする
社会人となってからも恭子は美智留と行動を共にしていたが
恭子の同級生だった紗代は 借金苦から美智留に相談し ある方法を教えられる
それでも浪費癖はとまらず 泥沼に
再び 美智留に救いを求める紗代
紗代は電車にはねられて死んだ
横領がばれそうになっての自殺かと思われたけれど
恭子の弟の弘樹は 就職が思うようにいかず家業を手伝っていた
少しの間 同居することとなった魅惑的な美智留
自分を理解してくれる美智留に心奪われる弘樹
彼は姉と美智留の関係を知り 美智留を救いたいと考えるようになって
ある夜 自分の家族への不満も爆発する
結果 父親と姉殺しで逮捕された
働かなくなった夫に不満を抱える佳恵は生活の不安もあり 紹介された美智留の言葉に 心が解放されて
夫殺しを選択する
警察はそれぞれの事件の影に美智留が存在することに気付き
だが 裁判はひっくり返された
警察も弁護士も手玉にとり 自由になった美女は嗤うのだった
角川書店「七月のクリスマスカード」を改題した作品だと宇田川拓也氏の解説にあります
杉原美緒は小学生の時に弟の充を死なせて自分も死のうとした
幼い充が赤ん坊の穣を死なせたーと美緒の両親は教えた
穣が死んで 母親は酒浸りになり そんな母親を置いて父親は出ていった
父は家を出る前夜 美緒に赤い毛糸の手袋をくれた
美緒は家庭が壊れたのは充が穣を死なせたせいと信じていた
充を素直に可愛がることはできない
でも他人が充をいじめたら もういじめないようにと相手をおどすこともする
結果 おどした相手の兄と悪友から酷い目にあわされるが
アル中で幾度も救急車で病院に運ばれ 入院する母親
充のしでかしたことで 弟に万引きさせた姉と誤解され責められたり
美緒は指を噛んでこらえる癖がついてしまった
救いは母の妹の薫
実によく世話をしてくれる
その薫の客に元検事の永瀬がいた
薫によれば 娘の瑠璃は幼い時に誘拐され行方不明
そして薫は瑠璃が見知らぬ男が瑠璃の手を引いて連れていくのを見ていたのだと
薫は瑠璃と友達だった
その時は誘拐などと思わず
ずっと自分のことを責めてきた薫
けれど永瀬の妻も永瀬も薫を可愛がってくれた
瑠璃が居なくなり 夫婦としての永瀬と妻は壊れた
事件後 妻は転勤する永瀬についていかず残り 夫婦は長年 別々にくらした
その妻も病死
永瀬はある場所で怪我をし足が少し不自由になった
その永瀬の趣味を充に教えてやってほしいと強引に薫は頼みこむ
薫は美緒のことも充のことも 不自由な体で一人暮らしの永瀬のことも案じていた
美緒と一緒に永瀬の家の掃除を申し出る
美緒は知らず 永瀬には美緒が瑠璃と似て見えた
もしも娘が生きていたらー
しかし そうではないことも既に永瀬は知っていた
消えた娘 娘がどうなったのか
行方を捜して 誰が犯人か考えて考えて
ひそかに突き止めてはいた
ただ妻の為にー
妻の精神のことを考え 彼は娘の遺体を埋めた相手を告発はしなかった
高校を卒業した美緒は薫のツテで就職する
永瀬の家が火事で永瀬も重傷
そして亡くなる
末期がんでもあった永瀬は美緒への言葉をのこしていた
美緒は永瀬とのこれまでを思い返し 永瀬の旧知の記者とも出逢い
永瀬の昔かかわった事件について詳しく知る
とうとう瑠璃の遺体が何処にあるかも知るのだった
美緒は自分の両親のついた嘘についても気付く
穣を死なせたのは弟の充ではなかった
一番つらかっただろう充
美緒と充に薫と永瀬の存在があって良かったと思う
美緒が勤務する会社の社長も良い人だし
この環境でよくぞ ぐれもせず まっすぐ育った美緒ーと
幾つもの謎と 苦悩と
それでも人は生きていく
長男が居る部屋で 転がる瑠奈さん
時々 長男を見ながら「ちゃんと わたしのこと見てる」と確認しつつ 様々にポーズを変えて
ただ ただ ころんころん
時々 長男を見ながら「ちゃんと わたしのこと見てる」と確認しつつ 様々にポーズを変えて
ただ ただ ころんころん
姑の家の裏庭の栗の実で 栗ご飯を炊きました
大好きな星川窯さんの器によそって仏様にも
適当に朝ご飯
林檎のクラフティ
簡単にできるので果物を変えて割とよく作っています
狂い咲きの紫陽花
主人が毎日 栗をくれるのでー今日ももらってきました
嬉しいのですが 栗の実をむくのがね ちと面倒・笑
そろそろ栗の実も無くなるはずー
野菜も有難いことに 茄子・オクラ 収穫できています
大好きな星川窯さんの器によそって仏様にも
適当に朝ご飯
林檎のクラフティ
簡単にできるので果物を変えて割とよく作っています
狂い咲きの紫陽花
主人が毎日 栗をくれるのでー今日ももらってきました
嬉しいのですが 栗の実をむくのがね ちと面倒・笑
そろそろ栗の実も無くなるはずー
野菜も有難いことに 茄子・オクラ 収穫できています
おやつを食べるマリー
おやつを食べるラン
本当は動いている姿のがかわいいけれど 動かれると撮れない・笑
追加です
犬おやつ
牛タン皮
ささみソフト
ラン(秋田犬)は他には豚耳や豚鼻も好きです
おやつを食べるラン
本当は動いている姿のがかわいいけれど 動かれると撮れない・笑
追加です
犬おやつ
牛タン皮
ささみソフト
ラン(秋田犬)は他には豚耳や豚鼻も好きです
浴室の窓から朝顔の花が見える
もとはといえば 去年かの朝顔の種が勝手に芽を出して育ったもの
勝手に育つのは強いなと思う
庭から見るとこんな感じ
つるを導いたわけでもないけれど 建物の外を伝って這いあがった
放置庭なので 埋めたナマゴミから南瓜とかサツマイモとかジャガイモとか謎に育つ
強いなあと感心する
毎年長く咲き続けてくれるカンナ
色づくのを楽しみにしている富有柿
レモン
実モノはなると嬉しいけれど
こちらの油断で枯れる木もあり なかなかうまくはいきません
もとはといえば 去年かの朝顔の種が勝手に芽を出して育ったもの
勝手に育つのは強いなと思う
庭から見るとこんな感じ
つるを導いたわけでもないけれど 建物の外を伝って這いあがった
放置庭なので 埋めたナマゴミから南瓜とかサツマイモとかジャガイモとか謎に育つ
強いなあと感心する
毎年長く咲き続けてくれるカンナ
色づくのを楽しみにしている富有柿
レモン
実モノはなると嬉しいけれど
こちらの油断で枯れる木もあり なかなかうまくはいきません
非合法な仕事ーつまり犯罪を定職としていた男ー兎田孝則は 妻を誘拐された
ある人物を見つけて連れて行かなければ・・・妻を返してもらえない
彼は必死になった
必死になったが 必死になって成果が出るとは限らない
ある拘り持つ空き巣の黒崎
家族に暴力ふるう夫を持つ妻と息子
オリオン座にからめた話をしたがる男
妻子の死の遠因となった人物を許せなかった警察官
ある立てこもり事件が起きる
実はその事件の裏側は・・・・・・
勧善懲悪 いや毒をもって毒を制する-というか
弱い者は救われ 悪い奴は報いを受ける
さながらイリュージョンを観ているような そんな心持ちになる
伊坂マジックーと言い換えてもいいかもしれない