平助・次助の父と佐助の母が一緒になり三人は兄弟になった
だが父は殺され 三人を育てる為に無理を重ねて母も死ぬ
兄達は佐助を無事に育て守ってきたが 生きる為には金がいる
美形の佐助が女装して男を騙す美人局(つつもたせ)など些か悪事もしていたところ
平助の切れる頭と腕が立つこと
次助の怪力
佐助の姿の良さから 三人で一人の良いとこばかりのー理想的な岡っ引きになれと同心・井原伊十郎に 今までの罪は目をつむるからーと 町の人が安心して信用できる親分ー賄賂は一切受け取らず ゆすりたかりもしないーとなれと 恫喝込めて命じられた
以来 末の佐助が親分の佐平次で兄二人は配下を人前では演じてきた
だが兄達の父の死に隠された事情があったらしいとわかり 調べる為に平助は長崎へ旅立ち 佐助は次助や手下の三太と 事件に当たることになる
平助なら どう動く 考えるだろうかと模索しながら 動く佐助
毒を盛られた店の庭で見つかった首吊り男の死体
それは昔の押し込み事件と関わりあったことが分かってくるが
成長しようとする佐助
平助の留守 佐助を守ろうと奮闘する次助
長崎の平助と江戸とが綴られています