助教授の地位にあり 教授への階段も見えていた医者を襲ったのは 自身の分野でもある脳の癌
それだけに余命 いかに助かる道が少ないかも知っており
その苦しみの中で妻子を母 周辺の人々を思い感謝し 患者となって初めて分かることを綴っている まだ小さな娘を案じ良き父でなかったと詫び その行く末を気にかけている
闘病の末著者は亡くなった
本とすべく担当となった人の言葉 そして亡くなった夫の日記を締め括り 現在も忘れ形見の娘と力を合わせて生きる 未亡人となった女性の暖かくも毅然とした文章が 胸を打ちます
人生は皮肉に満ちていますが
力を尽くしても どうしようもない事がありますが
病気の家族を持つ人
患者を診るお医者様にも読んで欲しい本です
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