原作 池井戸潤
全4回
配役
- 原島万二(東山紀之):営業部四課長 → 営業部一課長
- 八角民夫(吉田鋼太郎):営業第一課 "万年係長"
- 坂戸宣彦(眞島秀和):営業一課長 → 人事部付け
- 佐伯浩光(田口淳之介):営業一課員
- 加瀬孝毅(堀部圭亮):弁護士
- 新田雄介(山崎樹範):経理課員
- 浜本優衣(村川絵梨):営業一課員
- 河上省造(矢島健一):人事部長
- 加茂田久司(野間口徹):経理課長
- 佐野健一郎(豊原功補):カスタマー室長
- 小西太郎(浜野謙太):カスタマー室
- 仁科理美(松尾れい子):カスタマー室
- 稲葉要(中村育二):製造部長
- 奈倉明(戸次重幸):企画開発室
- 佐川昌彦(温水洋一):社長付き運転手
- 村西京助(北見敏之):副社長
- 北川誠(石橋凌):営業部長
- 宮野和広(長塚京三):社長
東京建電の原島は会社を守るために不正の隠蔽に必死になっていた
しかしネジの欠陥から大惨事が起きはしないかと事態を想像し 嘔吐するほどの不安にも襲われていた
耐性不足
親会社のフロンテイアは その不祥事の責任を坂戸に押し付けようとしている
20年前も同じ不祥事隠しがあったことを知る八角は組織ぐるみのこの不正隠しをどうにかしなければと考えていて 会社を愛する原島と今回の不祥事の原因を探る
原島が知った答えは20年前にも受注の為にコスト下げて粗悪な品でーということがあったということ
会社を大きくするために
組織の考え方 会社が生き残るために社員を犠牲にする
会社は社員を守らなくてはいけない
だからリコール隠しは当然だと社長は言った
その考え方に原島は ある決意をする
何があっても待ってるーという妻の言葉に後押しされる思いだ
そして内部告発に踏み切る
長い聞き取りを終えて原島は担当の人間に「会社を愛していたんですね」と言われる
ーどうでもいい会社なら こんなことはしないでしょうーと
廊下ですれ違った社長は「(内部告発をしたのは)君だったのか」と言い どこか納得した表情でほっとしたようにも見える 諦めの気持ちも含んだ笑みをうかべる
営業第一課に戻った原島は 内部告発をしたのは自分だと言い 社員たちに頭を下げる
一緒に会社を盛り返すべく一緒に働いてくれたら嬉しいと
原島はネジの製造に関わる下請け会社にも頭を下げる
いい品を作ることで それしかできないーという下請けの職人としての矜持
副社長が社長となり会社の立て直しをはかる
原島 八角 新田 佐伯が残っている
人数は少なくなったが 会社を愛する者だけが残った
当分 茨の道が続くだろうが 前途は明るいのかもしれない
原作がしっかりしているためか 骨太のいいドラマだと思いました
原島の妻を演じた戸田菜穂子さん
ねじ会社の妹の遊井亮子さん
出番は少ないながら好演です
原島の入院中の父親を演じた竜雷太さんが苦悩する息子にかける言葉も良かった
第三回の放送での出口ない閉塞感に苦しむ原島
サラリーマンは 組織の中で生きる苦しみ
下請けの事情も分かり 会社の上の人間の考えも分かる
しかしー
正しいことは 不幸も呼ぶ
その判断の難しさ
追い込まれてのやむにやまれずの決断
奇矯な演技とか派手さは無いかもしれません
ただ同じ池井戸潤氏原作のドラマでは「半沢直樹」よりも こちらが私は観たいと思いました
たとえ視聴率では負けてても(笑)
視聴率では観るドラマを選びません
たまたま観ていたドラマが視聴率が高くなっちゃったーなんてことはあるけれど