夢のLeidi Laidi

着物と宝塚、ほぼ半々

それを冷やかしと言う

2017-06-16 09:13:00 | 一人着物部活動報告
浴衣・夏着物の新作展示販売イベントや
新しい試みのポップアップショップの
お知らせが魅惑的な季節になりました。

前々からうっすらと感じていましたが
私はデザイナーやブランドが、はっきり分かるような着物が
どうも似合わない…ような気がします。

販売イベントなんかで何度か羽織らせて貰ったこともあるのだけれど、
「私じゃなくて、他の人が着た方が似合うんじゃないかなぁ」という感じ。

別にどこがおかしいと言うわけでもないので、
普通の店員さんなら「お似合いですよー」と、
そんなに良心の呵責無しに言って下さるレベルかもしれません。

ただ、私の中の「パリ(ミラノとかでもいい)の服売り場の店員さん」が
「ノンノン、それダメ。似合わない。
あなたには売れません」
と言うわけで。

どうも本体のパワー不足のせいか「あ、〇〇さんデザインの着物が歩いてる」になってしまうのですね。
私が額縁。

そんな事情で、着物自体が強い個性を持っている物は
買えないのですが、
見るのは好きだ!
見るのは、「こんなん着てどこ行く?」
くらい強烈なのを見るのが大好き。
人が着てるのを見るのも好き。
華やかな新作展示販売イベントなんか、めっちゃ見に行きたい。

着ないものを見に行ってどうするんだって
話ですが、それはまぁ、作品買って帰れなくても
ルーブル美術館展とか若冲展とか、見に行くじゃございませんか。
それと一緒です。
インパクトのある着物や、それを試着するお客さんをぼーっと眺めながらビール飲んだりできたら、
もっといいんだけどなー。

…イベント主催の皆様におかれましては
「ほへー。ゴージャスですなー」と、ぬらりひょんじみた女が売り場を
うろついていたら、見て見ぬふりで泳がせておいて頂けると有難いです。

もしかしたらいつの日か、強烈な個性を放つ着物と
人生の厚みのない存在感の希薄な女が
奇跡のベストマッチを果たして
お買い上げー!
てなこともある…かもしれませんし…ね。