夢のLeidi Laidi

着物と宝塚、ほぼ半々

あなたには似合わない

2015-03-14 00:17:12 | キモノ de Gozar
出来た。



何枚目になりますか…。
見た目変わりませんが、毎回「なんか着づらい」
ところがあって、工夫を重ねてきました。
今回ようやく「おっ、いけるかも」
という感じです。

着物好きな人には、あまり評判のよろしくない
二部式…。

たらればを語ればきりがないですが、
もし日本がブータンのように
民族衣装着用の国で、なおかつ現在と同じような
社会発展を遂げていたら、
結構この形、普及していたんじゃないかと
思うんですがね。
帯が解ける心配しながらラッシュの電車に
乗れませんもん。

ま、とはいえ私も、二部式でドレスアップ!
とはならない事はわかってます。
自分が何割かマシに見えるとか、
七難隠しおおせてるなという気は、しません。
しないけど、妙にハマってるというか、
これ着て生まれてきたみたいというか…。
学芸会で「村の悪ガキその1」の衣装を着たら、
笑っちゃうくらい似合ってたというような、
あれです。

反対に、どうやっても似合わない人はいるなぁと、
今回縫っていて気づきました。
私なら、「ルーツ」あるいは「リターン トゥ
マイセルフ」ですが、どうも違和感大き過ぎる
だろうな…という人は、います。

まず、美人は似合わない。
美人とはなんぞや?と真面目に考えたら、
論文いくつも書けそうなややこしい話になりますので、
そんな難しく掘り下げず、普通に
「◯◯さんて美人だよね」で通じるレベルでOKです。

あと、リッチに見える人、も似合わない。
これは本当にリッチかどうかは関係なく、
リッチに「見える」人です。

こういった人たちが着ると、もう逆コスプレにしか
見えない、妙ちきりんな雰囲気になります。

…とすると、もしかしたら
「二部式着物は寝巻きか部屋着。外出なんて非常識」
というのは、別にお高くとまった意地悪発言ではなく、
上記条件に当てはまる人が、二部式を着た我が姿を
想像して、本気で「うわ、あり得ない」と
思っての主張かもしれない…。

同じ事が、木綿やウールの着物についても言える…かな?
「木綿の着物での外出はどこまで許されるか」は論争に
なることがありますね。

私などは、「オール正絹でなければ、徒歩圏内以遠には
出かけられないなんて、あなたは王侯貴族か」と
思ってしまう方ですが、「木綿の着物は近所のスーパーまでよ!」
と断言する人は、もしかしたら小ざっぱりした木綿など着た日にゃ、
フルメイクの叶姉妹がTシャツとジーンズ着たような珍妙な
感じになってしまうタイプの人なのかもしれない……

なんてねー!

なので、カジュアル和服で出かけて何か言われたら、
「そうねぇ、私は大丈夫なんだけど、美人がこういうの
着るとチグハグになっちゃうのよね」と、にっこり笑って
おくのがよろしいでしょう。
ただ、見ず知らずの人から言われた場合は構わないんですが、
友人知人相手の場合は、
この後「だから、あなたもいけるわよ」と続けても、
「だから、あなたには向いてないのよね」と続けても、
微妙な角が立つので、心の中でつぶやくにとどめておいた方が
無難と思われます。