夢のLeidi Laidi

着物と宝塚、ほぼ半々

坐る!技術

2014-02-21 01:12:30 | キモノ de Gozar
日本人が正座をするようになったのは、意外と最近のこと…とは、
聞いたことはありました。


小袖で胡座かいた事が頭の片隅にあってか、ふと目に止まった
この本読んでみました。



日本人の坐り方 矢田部英正 著 集英社新書


ほお~…。

正座が作法に適った最も正しい坐り方とされるようになったのは、
近代以降…。
元々は茶道も立て膝が正式だったと…。
あーほんとだ。
主君の前で家臣がヤンキー座りしてる。

胡座、立て膝、横座り、どれも「だらしない」「行儀の悪い」
坐り方ではなかったようです。


「でも、今は座敷では正座が正しい坐り方というのが常識になってるんだから」
と言われたらそれまでなんですが、そうやって不自由な方へ窮屈な方へ、
選択肢を無くしていくのも、つまらないような…


女性の方が、日常生活で正座が一般的になるのが早かったのは、
着物の身幅の変化とも関係しているとのこと。

ただ、昔の日本人は、現代人よりずっと足首が柔軟だったので、
正座なんか屁のカッ…いえ、楽々とこなしたんじゃないかー…
だそうで、つい足首回し運動をしてしまいましたね。

そして、ここ。
ちょい引用します。

現代の市場に流通するいわゆる「呉服」の背後には、伝統が生み出した
衣服の歴史が広大に広がっていて、そこには坐を崩すことを
柔軟に許容する身幅の広い小袖や袴、活動的な野袴など、
動きやすいキモノがさまざまに存在していた。
それこそ「野良着」や「作業着」のように、日常の暮らしを支えた活動的な
キモノのアイテムが復活すると、われわれ現代人の生活にも溶け込んで、
「日本の伝統服」の世界も少しは活気づいてくるのではないか、とも
思うのだが。



うん、いろいろあるのがいいと、ワシもそう思う。