熊子通信

「生かして頂いてありがとう御座位ます」 最強の祝詞です。
by伊勢白山道リーマンさんより

早春の茶路にて

2005年04月20日 | 白糠町へのご案内
 今日は、約4ヶ月振りに茶路に行って来ました。
ここには、80代の老夫婦が住んでいます。厳寒期は子供達が心配するために
已む無く、町での生活をしていましたが、茶路の雪も消え、もう安心と、
今月の中旬に、山に戻ったのです。
 町では、完全バリアーフリーの住宅に住み、綺麗な服を着て過ごす二人ですが
どこか、手持ち無沙汰に、所在無げな、元気のない様子でした。
そんな、ご夫婦から、「山での作業を始めたよ」と連絡を受けて、訪問しました。



 トーさんは、ハウスの修繕を開始し、80歳過ぎと言うのに、活き活きと機敏です。
カーさんは、熊子が来るので、土に埋めてた越冬大根を小さな身体で掘っていました。
その横には、可愛い綺麗な、クロッカスが咲いています。
「トーさん、山は、いいしょ!」と聞くと、「おおぅ!!」と答えます。
今年も、そんな元気な山の夫婦の生活が始まりました。



 茶路の川には、シャケが登って来ます。雪解けで流れる山の川は、綺麗で
ヒグマの水飲み場にもなっています。シシャモも登って来るのですよ。
以前にも、お話しましたね。
 茶路には、酪恵舎という、チーズ工房があります。
作り立てのあたたかいモッツァレラチーズは人気です
我が職場、白糠の特産品になっておりますので、是非、ご賞味ください。
 右の鳥居の山奥で、数年前に悲しい事故がありました。山ネギを巡っての
ヒグマの事故でした。山ネギは、春のヒグマの、そして、北の民衆の滋養源。
 
 今年は何事もありませんようにと、山の神々様、大地の神々様に、熊子は
清く、清く、手を合わせ、一礼三拝したのでした。

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18 コメント

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茶路川・・ (肥後のGAN です)
2005-04-21 11:36:59
山には、まだ雪が残っていますね。

常緑樹(杉・檜?)側の

高木が白樺?ですか?

茶路川(ちゃじかわ?)に鮭。

壮観でしょうね!!

山の生活も広い平野での生活に見えます。
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お節介なのですが… (ひで吉)
2005-04-21 17:01:45
はじめまして…いつも素晴らしい画像を拝見しております

お節介なのですが…

4月20日の記事中のリンクURLを↓

モッツァレラチーズは人気です。

4月04日の記事中のリンクを↓

※氷雪の門サイトです。読んでみてください。

上記のタグを記事中に貼り付ける事によりコピペをしなくとも

クリックでリンクページへ移動出来るので便利かと思います。



またまたお節介ですがサムネイル画像の青枠を外した方がすっきりする

のではと思いまして↓



これを↓



この様にすると青枠(閲覧後は紫枠)が外れます

読んだら直ぐにこのコメントを削除して下さい。
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自然との闘い (土佐の元(GEN))
2005-04-21 17:43:59
北海道の自然は厳しいですね。

特に農業をされている方にとっては、雪もそうでしょうが、

豊かな自然に暮らす動物との闘いでもありますね。



高知は台風が多く、水害で稲がやられたりするのですが、

台風情報などがあるためある程度、対策とあきらめが出来ます。



熊子さんの神々に祈る気持ちがよくわかります。
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いいですね (やまあき)
2005-04-21 17:44:01
環境の良い山の生活が長生きの秘訣かも知れませんね。

80歳代のご夫婦が作業をしている。素晴らしいですね。

理想的ですね。
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北海道・・望郷 (旅人ヒデ)
2005-04-21 20:06:27
北海道の風景は珍しくもあり懐かしくもあります。30年前一度訪れただけですが全てが見覚えがあるように思えます。

生まれ故郷の満州の地に似通う空気が漂います。
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水辺の里山 ()
2005-04-21 20:20:25
これが憧れの里山です。

それも、シャケだのシシャモだのが登って来るとなるとそりゃ贅沢ですよ。

自然が濃い里山で、トーさん、カーさんはしっかり大地に根を張って生活してきたんですね。

都会では無理でも、故郷茶路では活き活きと生活している情景が見えてきます。



♪クロッカスまたお帰りと茶路の春♪



シシャモ食いてぇ~。
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肥後の元さんへ (熊子です)
2005-04-21 21:13:59
茶路⇒ちゃろ、と読みます。

ここに来るには、白糠町(しらぬかちょう)

から、さらに山奥進んで40分かかります。

熊子の足で時速60キロ。

今日の釧路方面は大雪となり、再度、

本日も茶路に向かい、遭難の危険を感じ

ましたよ。春の雪は解け易く、そのために

シャーベット状になり、ズルズル滑り

ながらの、恐怖の訪問でしたが、

迎えてくれる、トーさん、カーさんは、

タクワンに番茶で歓迎してくれました。

昨年は東京のカメラマンを連れて行き、

山の素晴らしさを雑誌に掲載でした。

ヒグマとの遭遇を期待されましたが、

それは、危険です。でも、この山には熊が

たくさん生息し、鳴き声だって聞こえます。

おっかないべさ!!、うふ。

私は山が大好きです。

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ひで吉さまへ (熊子です)
2005-04-21 21:22:01
ご訪問ありがとうございます。

そして、ご親切に、恐縮です。

私のブログの指導者は風の街に去って

しまい、その後の自立は宿命かと、

あれこれ、考えながらの日々です。

メールではURL表示はOKなのに

何故にブログは反映できなのかと、

でもコピー貼り付けで移動してもらえれば

これまたいいかなって、やや不親切な管理者

でしたね。

タグの件、ありがたく、是非にご指導いた

だけるのであれば、幸いです。

後ほど、メールにてお邪魔させていただきます。

感謝いたします。
返信する
土佐の元さんへ (熊子です)
2005-04-21 21:38:35
2002年には、ヒグマの事故が二件続けて

ありました。半鐘が鳴り響き、サイレンが

鳴り響き、そして、警察、消防、救急車。

静かな山が、慟哭の涙で埋まりました。

いずれも、山の掟を、そして野生の掟を

守らない、人間界のおごりでしょうか。

熊が立ち去るまで、諦めるまで、人間は

遠巻きで眺めるしかなく、何十人の大人が

揃っても、野生の掟を破ることは、己の

命をまた捨てることになるのです。



山に住む、先人たちは、幾度も危険に

身をさらして、学んできました。

だから、茶路の、ちっちゃなカーさんが

川で熊に出会っても襲われることもなく

、トーさんが山で熊に出会っても、熊が

避ける。トーさんの背景の山には、いつも

父母を眺める熊が多数いますが、人間、野生

は、それぞれの生活を犯すことなく、

今に至っています。

これが共生と思います。

知らない人間が、私も含めて大勢いますが、

先人に学ぶ、まさに、私は日々学習です。

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やまあきさんへ (熊子です)
2005-04-21 21:50:40
父母の先代がここに来たときには

軍馬一頭馬車一台米一升豆一升。

そんな時代背景があります。

カーさんは女学校出のインテリ、

トーさんはいまだに文盲。

カーさんは長年の重労働で腰が曲がり

両手の指が曲がり、大変なのに、いつも

笑顔が素敵で優しいのです。

町娘が山男に惚れた。

山は人間を変えてしまいます。

だから、素晴らしいのですよね。

でも、プロセツは厳しいものだったと

多くを語らない、ご夫婦の姿から、

感じます。しかし、結果良ければ全て良し。

そう思います。
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