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6月の読書 加納朋子さんが大当たり

2017年07月13日 09時36分47秒 | ★★★毎月の読書まとめ
読書欲は結構衰えずに続いてる
その勢いにエネルギーくれたのが初作家さんなのは本当に久しぶり。

加納朋子さん。
かなり前に読書メーターの読友さんレビューで気になっていて
今回何となく手にしたんだけれども、ハマった。掴まった。ビタっと。
言葉の選び方、その著し方、文章の組立…なんて言ったらいいのか、寄り添って包まれる感覚があり心地よい。
駒子シリーズ以外の作品もすべて読みたくなり、久しぶりの作家読み希望になりました。
驚いたのはご主人が、、ええ!?びっくりしたなぁ(笑)
そしてこれまた初で心にグッサリと刺さるのが大野更紗さん。これもまた長く読みたいと思いつつ機会を逸していたもの。
すべてを分かったとはとても言えない。でも知ることはやはり大切ではないだろうか。
少しでもこの国が本当の意味で住みやすい国になってほしい、ガラじゃないけど本気で願う。

そしていつもの安定のぶたぶたさんには元気と喝っ!をいただき、
なんで吉本ばななさん?と思ったら「素子さん」だったことを思い出す相変わらずなトリアタマを発揮しつつ、
シメは素子さんと矢崎さんが共に入る科学の本。
うん、なかなか中身の濃い(?)月になりました。

6月の読書メーター読んだ本の数:14読んだページ数:3401ナイス数:917人工知能の見る夢は AIショートショート集 (文春文庫)人工知能の見る夢は AIショートショート集 (文春文庫)感想AI(人工知能)を主軸に置いたSFショートショート。そして専門家の先生方による解説。新井素子さん目当てで手にして期待通り素子さんらしい2つの物語は楽しくて頷けて判るし驚く。また初めましてな作家さんたちも楽しめる作品が多々あった。専門家の先生方の解説は難しかったり面白かったりするなかで共通して思うのは学者さんの考え方ってややこしいなぁ~ってこと(敬っております)プロの専門誌にSF作家が寄稿する。SF作家と専門家の共演ってなんだか嬉しいな、とも思いました。読了日:06月29日 著者:新井 素子,宮内 悠介
とまとさんがね‥ (おいしいともだち)とまとさんがね‥ (おいしいともだち)感想下の子実習用)だと、思う(笑)リビングに置きっぱなしだったのを開きました。鮮やかで可愛い。そしてとってもシンプル。お相撲から美味しい変化が楽しくて自然に笑顔になりました。読了日:06月29日 著者:とよた かずひこ
スペース (創元推理文庫)スペース (創元推理文庫)感想今回はそもそも視点が全く違う、駒子の同級生が見つめる毎日と主役二人の姿。それがとても巧みに手紙を通した形で表現するのが新鮮で、見る立ち位置が変わると同じ人物がこうも変わって見えるのだ、と気付かされる。その手紙の書き手の悩みがまた、どんな年代の人にもきっと心のどこかに在ることのようで共感して。なんというか、読んでいると綴られる文章に包み込まれている感覚があり、それをなくしたくなくて読むのを止められず、先へ先へと一気に読みきってしまった。ラストにまたええっ!と謎解きがひとつあって、「彼」がこの手紙を読みつつ読了日:06月26日 著者:加納 朋子
イヤシノウタイヤシノウタ感想図書館本)何で予約したのかなぁ?と首を傾げて目次を開いたら、目に入ったのは「素子さん」の文字。そうでした。某所で知って予約したんでした。すっかり忘れて借りてきて、実は初作家さんでもありました。少々盛りだくさん過ぎて(?)あちこち飛んでいて初心者には付いていけない部分もあるのですが、一方で心から同意し素敵だな、と思う章もある独特のエッセイ集でした。読了日:06月23日 著者:吉本 ばなな
くちぶえ番長 (新潮文庫)くちぶえ番長 (新潮文庫)感想図書館本)ほろりっとラストに泣かされる。小学4年生という微妙な年代の子どもたちの、でも、まだまだ純粋で真っ直ぐな面を思い出させられる。いじわるする子もされる子も、それぞれの中で真っ直ぐなのだ。くちぶえ番長マコトと彼女に翻弄されつつちょっと男らしく(?)成長するツヨシ。思い出話だからこそのどこかノスタルジックな語り口がぴったりで、サイコーの相棒たちの最後がだから、ほろりっとさせられるのか。児童書?いやいや大人も読みましょう。手元に欲しい一冊になった。読了日:06月22日 著者:重松 清
シャバはつらいよ (一般書)シャバはつらいよ (一般書)感想図書館本)自身の難病生活を描いた第2段。前作の「困っている人」も読みやすかったけれども、更にサクサクと様々な困難を読み進められる。前作のラスト、病院から「家出」した彼女がその後どうやって「シャバ」で生きて行くのか。複雑怪奇な社会制度と日々戦いサバイバルしながら生き抜く彼女。始めは自分のことで手一杯なのに読み終わるときは、周りに手をさしのべようとさえする。一人一人の生き方。繋がり方。考えさせられることが多くそして大きかった。読了日:06月21日 著者:大野 更紗
魔法飛行 (創元推理文庫)魔法飛行 (創元推理文庫)感想一冊目の「ななつのこ」とは少し装いが違い
駒子が作る物語を瀬尾さんが読んで感想を返す。そこにプラスもうひとつの手紙が付くことが、始め少し居心地が悪かった。単純に駒子の描く日常の実体験を元にした物語から瀬尾が謎を解いて感想を返す形かな?と思ったから。でも。読み進めたラストで。全てが始めから繋がって思いがけない方向に進み驚いた。一番証されなくてはいけない部分は分からないまま、でも関わる人たちがホンの少しほっとできる雪のクリスマスイヴ。今回もとても不思議で素敵な日常ミステリーなお話でした。この先が気になります。読了日:06月20日 著者:加納 朋子
掟上今日子の婚姻届掟上今日子の婚姻届感想図書館本)厄介くんが登場。そしてやっぱりあまり得意ではない一冊…。ただ、お話の内容は少し意外なものだったかな。守って以前も登場した彼、ですよね?ちゃんと雇われているんだ!とそこは分かって嬉しかった。雇われ方諸々がまた今日子さんならではの珍しい形ですけど、もちろん翌日何でもなく出勤するよ、ね?ひとつ。人は記憶を上書きするし改編する。私が見ると負ける…の部分は苦笑と、なるほどっ!が混ざりました。読了日:06月17日 著者:西尾 維新,VOFAN
([お]9-1)困ってるひと (ポプラ文庫)([お]9-1)困ってるひと (ポプラ文庫)感想図書館本)生来のバイタリティーとユーモアで時々笑えるテンポの良い文章なのだが、書かれている内容は壮絶。治療内容もそうだけれど、特に知らず知らずの内に他人(友人たち)に頼りきり、お互いをすり減らし限界だと告げられた部分は心がすくんだ。それを言わざるを得なかった友人たちと受け止めなくてはならなかった本人。どれ程だったか。その生きる術を自ら見つけて進まねばならないこと、知らなかったこと、学ぶことも多い一冊だった。分かったとはとても言えない。でも知ることはきっと大事だ。読了日:06月16日 著者:大野更紗
ななつのこ (創元推理文庫)ななつのこ (創元推理文庫)感想初作家さん)静かで穏やかな驚きと感動に包まれて本をいま、閉じました。「謎」はいつでもどこにでもある。一冊の本から日常に広がって緩やかに収まる謎?ん?逆。でしょうか。読みながら駒子の心の在り様にとても憧れを感じ、「白いタンポポ」の章では真雪ちゃんに共感し。ラストで日常の謎の一回り大きいことにびっくりし。つまるところ、駒子の人との距離感が私にとってとても心地よいものなのかもしれません。素敵で心に染み込む物語でした。この出会いがとても幸せです。読了日:06月12日 著者:加納 朋子
ぶたぶたカフェ (光文社文庫)ぶたぶたカフェ (光文社文庫)感想再読)ぶたぶたさんと初めて出会ったのがこの作品。もしかして最高の出会いだったんじゃなかろーか?と気付いた。ここから遡って、そして下って読みつくし現在に至る私。この一冊はぶたぶたさんがぶたぶたさんであること、がホントに盛りだくさんに自然に在ってシリーズ全部読んだからこその深読みにも見事に答えてくれる。ところで。カルボナーラの魔法の粉は結局なんなんだろ?あれ?種明かし、ないよね?(ってこともしっかり気になる自然な風景、なのです)ん~語彙力ない!とにかく最高の出会いを感謝した今回の再読でした。読了日:06月07日 著者:矢崎 存美
ぶたぶたのおかわり! (光文社文庫)ぶたぶたのおかわり! (光文社文庫)感想ぶたぶたさんが止まらない(笑)で、この「おかわり」を選んだら更に止まらなくなるのは必至!こむぎにきぬたにアップルパイ。それぞれのお話に手を出したくなりつつ最後のお話はなんとぶたぶたさんが風邪をひく。のがメインのお話ではないけれど、でもぶたぶたさんも同じように生きてるんだよ、と改めて確認してしまった一話だった。読んでいる間は最高にあったかくなれるシリーズ。止められないとまらない~(笑)読了日:06月05日 著者:矢崎 存美
居酒屋ぶたぶた (光文社文庫)居酒屋ぶたぶた (光文社文庫)感想再読)あーー、出汁割り焼酎or日本酒が飲みたいー。出来ればぶたぶたさんには小料理屋さんとか居酒屋さんとか長居の出来るお店でお会いしたいんですけど(笑)2杯まで!な状態の立ち飲みもまた、女ひとりでふらり、は会いやすい、かな?色んなお店のいろんなぶたぶたさんは、でも何処にいてもきちんとふんわり。そして芯はしっかり。本当にゆったりと気持ちをほぐしてもらえるのです。読了日:06月03日 著者:矢崎 存美
ぶたぶたの甘いもの (光文社文庫)ぶたぶたの甘いもの (光文社文庫)感想再読)何でもない日常にぶたぶたさんが居るだけで、そこは不思議でスペシャルな空間になる。ほっと一息つきたくて手にした一冊の中に、今回は何か刺さるものと救われるもの、両方を受け取った。ぶたぶたさんはただほんわりな存在じゃない。ちゃんとそこに生きていてだから苦いものも遠慮がちにでも出してくる。甘いお菓子を一口分だけ隠し持っていいよ、と逃げ道も用意されつつ、その苦味も受け入れなくちゃね。和菓子処しみずに行きたい。読了日:06月01日 著者:矢崎 存美
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