のんびりぽつぽつ

日常のこと、本のこと、大好きなこと・・・
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のんびりと。

「慟哭」

2005年05月02日 16時26分41秒 | ☆本☆
貫井徳郎作。創元推理文庫。

幼女連続誘拐殺人事件。それを追う警視庁捜査一課と所轄署。合同捜査本部の不協和音はそのまま、キャリアVSノンキャリアであり、若手キャリアの経歴は血縁でがんじがらめになっており・・
割と、よくあるパターンだなあ、と読み始めたのですが。

先ほど、読み終わりました。半分ほどは、今日一日で読んでしまいました。
黒魔術とか、家族愛とか使われるものはどれも、それほど珍しいものではなかったのですが、ラスト。非常に驚きました。くやしいけど、北村薫氏の帯の言葉そのままに、私は反応してしまいました。びっくり仰天しました。ラスト。同時にとてもとても悲しかったですけれど。

主人公に感情移入して読むタイプの私にとって、とてもすんなりとストーリーに入っていけた、「犯人探しゲーム」ではない本だったのですが、これが、初めての本とは、とても思えない構成と、悲しみを表す言葉の使い方にびっくりしました。
ああ、男の人って、こういう感情あるのかな。。と。女の私には理解不能でも、もしかしてアリか?こういう行動、気持ちの移り変わりも・・と思わせられてしまった。

手に取ったきっかけは、いつもお世話になっているみおさんのところで、みおさんとうえぽんさんがお話されているのを読んだから、なんですが。あー、ほんとにびっくり仰天でありました。みおさん、うえぽんさんありがとうです~!

初めて読んだ人だけの「仰天」が待っているけれど、それは、読まないとわからない。そういう本です。
コメント (4)
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