SSBB@熊本

2008-01-25 | Music
晴れ。
飛行機での移動はいつかの雪の記憶から、早めの出発をと思う。
13時前、熊本空港着。
市内へ向かう空港バスの切符を買った直後に東京の友人とばったり。
羽田ではお互い全く気づかなかったが、なんと同じ便だったという。楽しい偶然。
初めて訪れる熊本。
ここはkyOnさんの生まれ故郷ということもあり、一度は訪れてみたかった。
元春のライブでそれが叶うなんて幸せだ。
バスの車窓から流れる風景を眺めていると、予想以上に開けた大きな街であることがわかった。
それぞれのホテルに荷物を預け、黒亭でラーメン。
こってり風味、空腹にとても美味しかった。
友人と別れたあと、熊本城へ。天守閣は工事中で最上階まで上れないのが少し残念だった。
チェックイン後、市内のバスで図らずも大回りをして会場へ向かう。

熊本県立劇場演劇ホールにて、SSBBツアー2日目を観る。
3階席後方にはやや空席、1階は勾配がほとんどない。
音楽の神様が与えてくれた座席は、連続の最前列、しかも今夜は佐橋くんの真正面!
とはいえ、元春とkyOnさんを観るのに大忙し。
左隣は偶然にもkyOnさんファンの友人、その他知人が沢山の濃い最前列(笑)。
かみてであるが故に、予想以上にkyOnさんがよく見えてうれしい。
佐橋くんの右足元にはまだ譜面台が設置してある。果たして本当に必要なんだろうか?
「7日じゃたりない」のアコーディオンセット、初日にはわからなかった謎が解けた。
軽やかなステップ、ギタープレイで佐橋くんと戯れていた時、
kyOnさんが私に気づいてくれたようだ(笑)。
佐橋くんのボーカル、それは最高のフレーズ。
「Home Sweet Home」に「Sail On」、ソロはまるで私のためだけに弾いてくれているかのような錯覚。
そしてくっと前に出て来てくれた時にはうれしかった。
笑顔は遠くに向いていたけれど、気がついてくれていたと思う。
黒のレスポール、びっくりするほどいい音だ。
佐橋くんの薬指の指輪を間近で見てしまった。

今回のツアーのテーマは「Party!」だ、と言い放つ元春。
あれ?「再会」じゃなくて?(笑)

「僕がこの街熊本で初めてライブをしたのは確か1981年、『火の国祭り』
 まさかその火の国祭りに来ていた人今日きてる?」
前方の何名かが勢いよく手を上げて反応し、元春もびっくり。
「当時は、拍手ひとつ起こりませんでした。でも僕は負けなかった。
 いつかこの街でいっぱい拍手を貰えるようなご機嫌な演奏をしようと思った。
 そしてバンドと相談して、アバンギャルドなジャズみたいな感じでやったら余計しらけちゃった。
 いい思い出だね」
熊本ならではのMCを聞くことが出来て幸運だった。

「きっとそれぞれの曲にそれぞれの思い出があると思います。
 みんなの素晴らしいこれまでの思い出を僕もこの胸に抱きしめて
 次の歌を唄いたいと思います」
そう言って始めたのは「黄金色の天使」だった。

「Wild Hearts」の間に挟む楽しいナンバーはなくなってしまった。
「Young Bloods」もなし。
「Radio」のスライディングはまたかみてに!
「ムード盛り上がれば~」のレスポンスでは
観客の声の小ささに「チッ」と吐き捨てて、中央から離れてしまう元春。
すると佐橋くんが、ほーら、みんなのせいだよと言わんばかりに客席を指差し、元春を引き戻す(笑)。
楽しいシーンだ。

メドレーの途中でのメンバー紹介では、トミーさんを
「彼は小倉出身です」と紹介。
するとトミーさんは照れ笑いをしながら
「熊本からは遠いです」(笑)。
「ま、僕からすれば同じ九州なんだ」と返す元春(笑)。
ラストのメンバー紹介では
佐橋くんのところで、元春は両手のひらでハートマークを作り、観客を煽る。
伊勢原では「そっとしてあげて」と言っていたのに(笑)。

それは夢のようなひととき。



佐野元春 and The Hobo King Band
TOUR 2008 "SWEET SOUL, BLUE BEAT"
2008.1.25(FRI)@熊本県立劇場演劇ホール
佐野元春(Vo,Key,G)
古田たかし(D)佐橋佳幸(G)Dr.kyOn(Key,G)井上富雄(B)山本拓夫(Sax)大井洋輔(Per)
田中まゆ果(Cho)竹内宏美(Cho)
(地階席1列32番)

01 Good Times & Bad Times
02 I'm In Blue
03 マンハッタンブリッジにたたずんで
04 Sugar Time
05 Heart Beat
06 7日じゃたりない
07 ドライブ
08 Young Forever
09 Wild On The Street
Pause
10 Changes
11 君が気高い孤独なら
12 荒地の何処かで
13 黄金色の天使
14 恋しいわが家
15 観覧車の夜
16 君の魂 大事な魂
17 Wild Hearts
18 Rock & Roll Night
19 約束の橋
20 Someday
21 アンジェリーナ
Encore
22 Happy Man
23 彼女はデリケート
24 悲しきRadio~メドレー