Wherever I go, I'll be with my didge

2007-03-18 | Music
開場前、路上で凍えていると
通りがかりに「みんな寒いでしょう~」と気遣ってくれたkyOnさん。
春とは名のみ、本当に寒かった。
けれども今月もまた、ここに来ることが出来てよかった。

高円寺JIROKICHIにて、DIDGERIDOO MAGICを観る。
"ABO's Birthday Special"と名づけられた3daysライブの最終日。
このライブを最後に荒井ABO誠さんは北海道へ移り、しばらくは戻ってこないという。
昨年秋は坂田明さんがダブルブッキングのために欠席となってしまった。
今回は初めての総勢10名。
2人からスタートしたステージは、徐々にメンバーが加わり、それぞれの音が重なり
やがて壮大なセッションへと成長していく。
そこには譜面も存在せず、指揮者がいるわけでもない。
波打つようなグルーヴがひとつになり、ソロ回しをはさみ、溶け合い
大きな楽曲へと変化していくその過程が素晴らしい。
なかでも、Sax坂田明さん。やはりこの人のプレイは凄かった。
あの小さな身体にいったいどのくらいの肺活量があるのだろう。
10本弦のベースギター?を黙々と弾くバカボン鈴木さん。
「フルートのおばけ」と呼びたくなるほどのバスフルートを自由にそして滑らかに操る天田さん。
見所はあり過ぎる。

kyOnさんは、花柄Tシャツにグレーのサテンのようなシャツ、ジーンズに白いスニーカー。
「kyOn Ton Roulet」の最中に壊れてしまった「V-Combo」は無事直ったようだ。
吉森さんとのツイン鍵盤セッション、フリーのプレイ、迫力の演奏、楽しかった。
大勢の中のひとりでもkyOnさんのプレイは輝いて見える。
坂田さんのボーカルも素晴らしかった。
不思議な空間は、ABOさんのDIDGERIDOOソロ演奏で幕を閉じた。
この奥深い民族楽器を教えてくれたのはABOさんだった。
次はいつ観れるのだろう?

終演後、kyOnさんにサインを入れてもらう友人のかたわらで、
幸せな気持ちを分けてもらった。
沢山の伝えたいことは手紙に託し、握手。
荒れてザラザラな自分の手が少し恥ずかしかった。
また来月。今度はもっと近い場所で。


DIDGERIDOO MAGIC ABO's Birthday Special
2007.3.18(SUN)@高円寺JIROKICHI
坂田明(Sax)村上寛(Ds)高橋香織(Vln)Dr.kyOn(Key)吉森信(P)森園勝敏(G)
ジーノ秋山(Per)バカボン鈴木(B)天田透(Bf)荒井ABO誠(Didge)