「オットーという男」

【A MAN CALLED OTTO】
2023/03/10公開　アメリカ　126分
監督：マーク・フォースター
出演：トム・ハンクス、マリアナ・トレビーニョ、マヌエル・ガルシア＝ルルフォ、レイチェル・ケラー

町内イチの嫌われ者。
だけど…
好きにならずにいられない。

STORY:最愛の妻に先立たれて以来、ずっと孤独な日々を送る男オットー。偏屈で怒りっぽい性格ゆえに町内でもすっかり嫌われ者に。生きている意味が見いだせず、死ぬことばかり考えていたある日、向かいの家にメキシコ出身のマリソルとその家族が引っ越してくる... （allcinemaより）

 

フレドリック・バックマンの世界的ベストセラーを映画化したスウェーデン作品『幸せなひとりぼっち』のハリウッド・リメイクしたヒューマン・コメディ。いつも不機嫌なせいで近所からも厄介者扱いの孤独な頑固老人が、向かいに越してきた陽気な移民家族の出現によって思いがけず生きる希望を取り戻していくさまを描く。監督は『ネバーランド』『プーと大人になった僕』などのマーク・フォースター。

トム・ハンクスにはハズレ無し。切なくも心温まる素敵な作品。ありがたな設定ではあるけれどトム・ハンクスが演じればとんでも感動作品になるというもの。“町内イチの嫌われ者”とあるけれど、どんなに不機嫌でもご近所さんたちは毎日オットーにあいさつしてくれるからそうではないんだよね。人のつながりはほんと大切だなと思わせてくれる。観終わってからリメイクだったことを知ったので、ぜひオリジナルも観てみたいなあ。

向かいに越してきたメキシコ家族、特に奥さんがわりと強引にオットーにかかわってくるんだけど嫌味がないのが良き。オットーもめんどくさく思いながらもついつい強引さに乗せられてるところが面白かったり...。ご近所さん夫婦とのエピソードや、亡き妻との回想シーンがいくつかのパートで良いタイミングで入ってくる。なぜ?がだんだんわかってくると泣けてくる。

トム・ハンクスの演技はもちろんだけど、マリソルを演じたマリアナ・トレビーニョがとっても良かった。こちらも明るくなった～。こういう良い意味でのおせっかいも必要だなと思うところもある。まだ3月だけど今のところ今年一番の作品。

鑑賞日：2023/03/11