☆yukarinの映画鑑賞日記α☆

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「オッペンハイマー」

2024年03月30日 | ★favorite★

【OPPENHEIMER】
2024/03/29公開 アメリカ 180分 R15+
監督:クリストファー・ノーラン
出演:キリアン・マーフィー、エミリー・ブラント、マット・デイモン、ロバート・ダウニー・Jr.、フローレンス・ピュー、ジョシュ・ハートネット、ケイシー・アフレック、ラミ・マレック、ケネス・ブラナー

この男が、世界を変えてしまった

STORY:第二次世界大戦下、アメリカはナチス・ドイツに先駆けて原子爆弾を開発することを目標に極秘プロジェクト“マンハッタン計画”を始動させ、そのリーダーにイギリスやドイツの名門大学に留学経験のある天才物理学者ロバート・オッペンハイマーを任命する... (allcinemaより)


日本の広島と長崎に甚大な被害をもたらした原子爆弾の開発に世界で初めて成功し、“原爆の父”と呼ばれた天才理論物理学者ロバート・オッペンハイマーの伝記ドラマ。監督は『ダークナイト』『TENET テネット』などのクリストファー・ノーラン監督。第96回(2024)アカデミー賞で、作品賞・監督賞・主演男優賞・助演男優賞・作曲賞・撮影賞・編集賞の最多7部門を受賞。

ノーラン監督の新作は楽しみではあったけれど、内容が内容なだけに複雑な気持ちもありつつでの鑑賞。素直に映画として、ノーラン監督作品としての感想は、3時間の長丁場も最後まで見入ってしまうほど見応えあるとにかく凄い作品だった。でも...日本人としてはやはり複雑な気持ちではある。

“原爆の父”と呼ばれたオッペンハイマーとはどういう人物だったのかと原爆が作られる過程が描かれている。日本人としては知っておくべきというか、これは観ておくべき作品だと思う。さすがに実験シーンや原爆を落とす話し合いのシーンはつらいものがあったけれども。日本でもちゃんと公開されて良かったと思う。

ナチス・ドイツの原子爆弾開発に焦り、ドイツよりも先に開発しようとアメリカ、イギリス、カナダの科学者や技術者を総動員した“マンハッタン計画”。その後、人類最初の核実験“トリニティ実験”、その数週間後に広島・長崎へ投下される...。敵国よりも、より優れた脅威を持つことが優位になり、それがどんどんエスカレートしていくのは本当に恐ろしい。

普段は予備知識ゼロで観るけど、今回はロバート・オッペンハイマー、マンハッタン計画、トリニティ実験について予習しておいた。案の定、人間関係や物理学がどうのだったり、複数の時系列が入り組んでいたりと複雑になってる。ただ、キリアン・マーフィが演じるオッペンハイマーの視点はカラーで、ロバート・ダウニー・Jrが演じるルイス・ストローズはモノクロで描かれているので、それぞれの視点から見ることができるので物語に入りやすいかな。このお二人...アカデミー賞の主演と助演で受賞しているけれど、受賞は納得の素晴らしい演技。ほかにも錚々たるキャスト陣が次々と登場して豪華だったー。

原爆を題材にした作品だけど、決して原爆投下を肯定した作品ではなくて、恐ろしいものを作ってしまったというオッペンハイマーの苦悩がよく伝わってくる作品だった。前に広島や長崎の被害の様子が描かれていないとかで批判するのを目にしたけれど、いざ観てみるとオッペンハイマーの表情を見ればよくわかるので、これはこれでいいのではと。そもそも人物を描いた作品なので。

今年のアカデミー賞では、原爆を描いた『オッペンハイマー』、水爆実験から着想を得て誕生したゴジラシリーズの『ゴジラ-1.0』が同じ年に受賞したのはきっと意味のあることなんだと思う。
それにしても、やっぱりノーラン監督はすごい作品をつくるなぁ。

鑑賞日:2024/03/29


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