「ミッキー１７」

【MICKEY 17】
2025/03/28公開　アメリカ　137分 
監督：ポン・ジュノ
出演：ロバート・パティンソン、ナオミ・アッキー、スティーヴン・ユァン、トニ・コレット、マーク・ラファロ

STORY: 地球で大きな借金を抱えてしまったミッキーは、一発逆転を期して氷の惑星へ逃亡し、“使い捨てワーカー”として危険な任務に就く。それは文字通り命懸けの仕事で、死んでしまうと新たなクローン体として再生し、何度でも同じ任務に挑まなければならない過酷な労働だった。ところがある日、ふとした行き違いで、自分のコピーが同時に出現する異常事態が発生する...（allcinemaより）

エドワード・アシュトンのＳＦ小説『ミッキー７』を映画化したＳＦアドベンチャー。氷の惑星のコロニー建設現場で、死ぬたびに新たな肉体に生まれ変わる使い捨て労働者として働かされていた男ミッキーのどん底からの脱出劇を描く。監督は『グエムル －漢江の怪物－』『パラサイト 半地下の家族』などのポン・ジュノ。

予告編で興味を持ったので鑑賞。クローンじゃなくて人間をコピーしちゃうのは面白い設定。好みがわかれそうな物語だけれど私はかなり好みのお話。あれこれ考えてるロバート・パティンソンを見てるだけで楽しめました 笑。

原作は未読なので忠実に描かれているかはわからないけれど、7から17になってることで違う所もあるのも。ミッキーが実験台にされ色々と残酷なことをされているのは見ていてあまり良い気はしない...と思いつつも次はどんな展開になるのか、先がわからない面白さはありました。

物語のテーマは深くシリアスだけれども、ちょいちょいと笑いも入ってくるので重さを感じさせない。ロバート・パティンソン演じる17はナヨっとした感じで、18はクールで何を考えてるのかわからないという正反対の２人の演じ分けは見事。そして、マーク・ラファロのクセ強い役どころは、ほんと嫌な奴なんだけれどつい笑っちゃう、、、。

エンタメ作品としては面白く観られたけれど、人間のあり方、女性に対しての考え方、先住しているものに対して....色々と考えさせられる作品でもありました。なかなか深い作品なのだけれど、さらりと描かれているところがすごいなと思いましたね。

鑑賞日：2025/03/29