「未晒し蜜ロウワックス」はほとんど「蜜ロウワックス」というネーミングで
覚えていただいています。
販売当初は「未晒しって何?」「これなんて読むの?」と質問が多く
仕事をはじめたばかりの私たちにとってはお電話でお客様と
お話するキッカケになりました。
「未晒し」という言葉は、製造工程で蜜ロウを漂白していないという意味です。
でも「無漂白」だとなんだか意味はわかりやすいけど
製造の情景が浮かび上がらないなぁと思っていました。
元々、紙も蜜ロウも漂白していない色が本当の色なので・・・
「無漂白」というと漂白と対抗しているようで
なんか嫌でした。
小川社の蜜ロウワックスの場合、蜜ロウを晒す時は、
布で2,3回ロウを晒し、ロウの中に含まれるゴミなどは取ります。
それはゴミを取るだけの作業です。
だから蜜ロウの色「黄色」は、蜜ロウを収穫した地域や時期によって
微妙に違います。販売した当初はこれがクレームの対象となるときもありましたが
床を磨くワックスなんだから、それで充分じゃない!ということで
「未晒し」というキャッチコピーをつけました。
今日、アスクルで文具を発注しようとしたら
なんと!紙にも「無漂白」とはかかず「未晒し」という言葉が使われていました。
せっかくきれいな日本語があるのだから
こういう言葉をもっと使いたいですよね。
ということで
昨日、ピエブックスで購入した本が届きました。
▲禅語
▲百人一首
まだ読み途中ですが
日本語には情操を感じる美しい言葉がいっぱいあります。
言葉というより先に絵をイメージするような情景が浮かび
よくよく考えると論理的に説明されている言葉がたくさんありました。
稚拙な私の文章が恥ずかしくなりました。
言葉が美しく色香がふぁーと漂います!
必見です。