最近、麻雀友達Ｍ氏から250万円の借金の申し出を受けています。もちろん断っています。
以前Ｍ氏より千葉県内の実家の土地・家屋を相続している旨を聞いたことが有るので、「まずは実家の土地を売った方が良いですよ」とアドバイスをしてあげて、私が以前勤めていた古巣の不動産会社を紹介してあげました。
「紹介してくれた不動産会社と会ってきた報告をしたいので、ちょっとお時間もらえませんか」とＭ氏が言ってきました。「どうせ借金の申し出をするんだろう」と分かっていましたが、「この甘い考えを正してやろう」と思い会ってきました。
どこで会うか。「お金が無いなら、喫茶店やファーストフード店でお茶だけでも良いですし、安いうどん屋でうどん＋サワー1杯ならワンコインですよ。まあ焼き鳥屋で軽く一杯でも良いですが、どうしますか？」と私が言うと、予想通り「焼き鳥屋が良い」との回答。
お金が無くて現在も銀行や消費者金融4社から220万円の借り入れをしているのに、節約が出来ない人だな！と改めて感じました。
17時に新宿で待ち合わせ、歌舞伎町にある「やきとりセンター」で軽く一杯。
ファーストドリンクは55円（夕方5：55まで）、焼き鳥や一品の多くの商品は税抜280円とリーズナブルです。焼き鳥だけに、にわとりが鳴く「コケコッコー」に絡めた時間設定・料金設定のようです。
大串の焼き鳥（塩焼き）は2本で食べ応え有り（税抜280円）
最初は不動産会社と会った説明を受けました。私の古巣の会社なので、会った際の状況の報告はざっくりと受けていましたが、改めてＭ氏から聞きました。
専門的になるのですが、Ｍ氏の売りたい実家の土地は接道が2ｍに満たないので建て替えや再建築が出来ない土地で、再建築をするには近隣との協定書を作成して役所の許可を得ることが必要になるので、やや売りにくい土地でした。「売りにくい＝価格が安い」ということになります。また築50年になる古家が有り、雨漏りがするほど老朽化して建物は使えないのに建て替えや再建築に制約が有る、いわゆる「難有り」不動産なのです。
と言うことで予想通りにＭ氏から改めて借金の申し出が有りました。しかし頭ごなしに断らず、取りあえず話を聞いて判断しようと思い、聞くだけ聞いてみました。
借入を開始した時期、理由、金額、金利、金融会社名。4月から無職となったようですが、クビを切られた理由、前職のアルバイトで得ていた給与、奥さんのパートの給与、フランチャイズで教室を経営していたのですがその経営状況、Ｍ氏と奥さんの飲酒量・喫煙量などを全て聞きました。
この4月からＭ氏は無職で無給で厳しさが増していますが、借金は去年からフランチャイズ教室の持ち出し分の穴埋めに使っていて3月以前も経済的に困窮していたことが分かりました。
それにもかかわらず、3月までは毎週のように麻雀は誘ってくる、麻雀中にスパスパと煙草は吸う、麻雀の後は自ら飲みに誘ってくる、競馬の為にスポーツ新聞を購読しているなど、予想はしていましたが「危機感の欠如」が次から次へと明らかになってきました。
仕事もしていないのにＭ氏が乗る軽自動車を保有していて3000円と安いですが駐車場代も支払っている、「煙草は今までの1箱450円のものから240円のものに変えて本数は半分の10本にしている」とアピールしていましたが、こちらからすると「へー、こんな状況で煙草吸っているんですね」位にしか感じません。
糖尿病や高血圧の治療をしているにもかかわらず、煙草は止めずに酒を飲む際に揚げ物や脂っこいものを食べて運動もせずにメタボになっていき、挙句の果てに「明後日に行く病院のお金が無いんです」とのこと。
私より年上のアラフィフのおじさんですが、あきれる話の連続でした。
借金の申し出に対しては、もちろん断りましたが、店を出る前に「50万円でも借りることは出来ませんか」と聞いてきたので、「お貸ししても初回返済分から滞りそうなイメージしか持てませんね」と突き放しました。聞けば、私が貸したお金で他の金融機関の返済に充てるようです。口には出しませんでしたが「私のことを舐めているな！」とも感じました。
今回の話を聞くまでは「また麻雀が打てれば良いかな」と思っていましたが、Ｍ氏の考え方に疑問を感じたので、「もうどちらでも良い」と言う気持ちになってしまいました。多分、浮上するには実家の不動産が借金を帳消しに出来る位の金額で売れるしか無いと思いますが、時間が経てば金利でどんどん増えていきますからどうなることやら。
Ｍ氏から「話が有る」ということで会ったので勘定はおごってもらいたい位ですが、「明後日の病院に行くかねが無い」とか言っているので、こちらが多めに払ってあげました。
「だったら煙草なんか止めろよ」「酒なんか飲んでる場合か」って感じですが、まあここは大人の対応で帰ってきました。
やはりお金が無い人はダメですね。暗い話ばかりで楽しくないお酒でした。
