国土交通省は羽田空港の国際線発着回数を年間6万回→9万9千回程度へ拡充しようと考えています。報道などで既にご存知の方も多いと思いますが、5割増し以上の65%増しの大幅拡充です。
羽田空港の飛行ルートは、これまでは陸上部分の騒音問題や安全性を考慮しており、東京湾側を飛行するルートでした。
しかし発着回数を増やす為に検討をし、新宿~渋谷~大井町を通り羽田空港に着陸するルートを挙げています。
しかも西新宿の上空約900mを飛行するようで、午後3時~午後7時の国際線が集中する時間帯は1時間当たり最大44便も飛行するようです。
羽田空港から離陸する便ではなく、羽田空港に着陸する便に限定されますが、夕方から夜にかけて1~2分おきに新宿上空を飛行しているのは違和感を感じます。
西新宿の高層ビル街は250m前後の高層ビルが複数建っていますが、900m上空はかなり低い印象です。もちろん渋谷~大井町と羽田空港に近付けば近付くほど低空になるので、騒音レベルは高くなります。
騒音も問題ですが新宿や渋谷は人が多いです。部品の落下や鳥と衝突して鳥の死がいの落下など、不安が大きいです。人にぶつかると、死亡事故につながる可能性が高いですからね。
更に9・11(アメリカ同時多発テロ)のように高層ビルに飛行機が突っ込むような事故が起こらないか、かなり不安です。
2016年1月に新宿駅西口広場で国土交通省が説明会を開いたようですが、賛成意見と反対意見が半々だったようです。新宿に住んでいる私は大反対です。
部品の落下より、水滴が凍ってそれが落下することがあるようですが、「ここのところ事故は起きていない」とのこと。水滴が凍らないようにヒーターを設置しているからだそうです。
それでも航空事故はゼロではないですし、世界を見渡すと時々耳にします。大都会の新宿や渋谷の上空を飛行するのは、危険なので国土交通省は考え直して欲しいです。