goo blog サービス終了のお知らせ 

くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

よもよも

2023-11-07 06:18:14 | Weblog

やれほれ。

昨日のことさ。。

時間なんてないのに朝から大慌て・・・。

寝る前は動いてたのに

某カの付く会社の愛用の電波ソーラー腕時計の針が止まってる??

仕事行く支度もそこそこに

ケータイで取扱説明書探して

時刻合わせだのなんだのいろいろしてみたけど

まるで成果なし。。

こりゃ燃えないゴミ行きかなって

あきらめかけたんだけど

物は試しで窓枠に引っかけて仕事から帰ってきたら

くそっ。。

直ってやがる??

電力不足と田舎なんで電波が上手くキャッチできないのとで

いろいろ問題重なったのが原因みたいXXX

給料前にいろいろ壊れるのって個人的にあるあるだから

まじめにビビったけど

ともあれ一件落着だったって話しでした。。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

王様の扉(24)

2023-11-07 00:00:00 | 「王様の扉」

 どうしていいかわからず、戸惑っているジローに、
「――さあ、いいから中に入って」
 と、家の奥から顔をのぞかせたマルコが、手招きをして言った。
「……」と、ジローが案内されたのは、暖炉のある居間だった。季節がら、さすがに火は焚かれていなかったが、床の敷物といい、柔らかそうなソファーといい、いるだけで気持ちが落ち着きそうな、そんな部屋だった。
 一人がけのソファーに、ガウンのような羽織を着た町長が、ゆったりと座っていた。
「ごきげんよう、マルコ」と、町長はにこやかに言った。「大きなお客さんと一緒だね」
 町長は、二人を向かい側のソファーに座るようすすめると、玄関で出迎えた女性にお茶を出してくれるように頼んだ。
「すみません、奥さん」と、マルコは頭を下げて言った。「お気遣いなさらず――」
 と、マルコはソファーに座り直すと、町長に言った。
「見てのとおりです。町長――」
「――」と、うなずいた町長のメルクは、マルコからジローを見つけた経緯を聞いた。

「きみの名前は、なんというのかね」

 と、話を聞き終えた町長が言った。
「――」と、ジローは首を振った。「自分のことは、なにもかも、覚えていないんです」
 うむ。「それは困ったな」と、町長は唇を引き結ぶと、マルコも「はい」と言ってうなずいた。
「まぁ、きみは不安にならないでいいんだよ」と、町長はソファーから半分立ちあがりながら、ジローに言った。「マルコから聞いたかもしれないが、この国じゃ、きみみたいな人が、忘れた頃に不意にやって来るんだよ。ただ、自分のことを覚えていない人がいたかは、ちょっとわからないがね」
「ここは、ドリーブランド、という国だそうですね」と、ジローは言った。「どこにある国なんでしょうか」
 と、町長とマルコは顔を見合わせた。
「そうだなぁ。それはちょっと、難しい質問だね」と、町長は考えるように言った。「この国は、ねむり王様が夢の中で治めている国で、どこと聞かれても――ふむ。ここにある国としか、なかなかいい答えが見つからないな」
「――よそにも、国はあるんですよね」と、ジローは言った。「国の名前がわかれば、もしかすると、思い出せるかもしれません」
「そうさなぁ――」と、町長は考えるように首を傾げた。「マルコは知っておるか」
 えっ。と驚いて首をすくめたマルコは、目を宙にさまよわせながら言った。
「町長もそうだと思いまが、この町に生まれて、よそに出かけていったのは、ねむり王様の城を見に行った時くらいで、隣町にもほとんど出かけた事はありません」
「私も同じだよ」と、町長は言った。「ぱっと思い浮かぶのは、ねむり王様の城に一番近い、“希望の町”くらいかなぁ」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

王様の扉(23)

2023-11-07 00:00:00 | 「王様の扉」

「くわしい話は町長から聞けばいいが、この国はねむり王様が治めていらっしゃる国で、ドリーブランドって言うんだよ」

「――ふふん」

 と、ジローは思わずくすりと笑った。「なんか、遊園地みたいな名前の国だな」
「ユウ? なんだって――」
「遊園地だよ」
 ――ふむ。と、マルコは首を傾げた。「聞いたことはないが、おまえさんが来たところに、あるものなのかい」
 ジローはどきりとして言葉を詰まらせ、マルコを見て首を振った。
「だめだ。言葉は出てきたが、どんなものなのか、ぼんやりとしていて、はっきりと思い出せない」
「まぁ、気を落としちゃいけないよ」と、マルコは頭を掻きながら言った。「あそこに見える家が、町長の家だよ」
「ありがとう」と、ジローは言って、マルコが指を差している家に目を向けた。
「歩いても、大丈夫そうかい」と、マルコが訊くと、ジローは小さくうなずいた。「それじゃあ、行こうか――」
 二人は、ゆっくりと歩き始めた。
 すっきりと晴れ渡った空の下、時折聞こえる鳥や虫の鳴き声以外、しんと静まり返っていた。
 マルコの後ろを歩いていたジローは、ふと妙な違和感を覚えていた。
 小さいが、しっかりと作物が育っている畑のあぜ道を抜け、道路に出たが、二人の前にも後ろにも、人影は見あたらなかった。ただ、そこかしこから、誰かに見られているような視線だけは、不思議と感じられた。
 ジローは、町の人達はどうしたのか、前を行くマルコに訊こうとしたが、はっとして口を閉じた。
 まぶしい光に照らされて、ジローの足元には、はっきりと黒い影が落ちていた。しかし、マルコの足元には、白い霧がかかったような薄い影しか、落ちていなかった。

 ――――……

「町長はいるかい」

 と、マルコはドアの奥から、ノックに答えて聞こえた声に言った。
「おや、マルコさん。いらっしゃい」と、かすかに軋むドアを開けて、フードを被った女性が出迎えた。
 にこやかだった顔は、しかしジローに気がつくと、笑顔のまま固まってしまった。
 二人を出迎えた女性が急に口をつぐんで背を向けると、マルコはあわてて、その後を追いかけていった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする